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[曲リクよろ]アカペラ歌手から始まる三人組バンド

#16

番外編 貴様は一人ではない

それから一年間、私はピアノが下手だった。

事実だ。

先生の死を忘れようともした。努力した。

でも、無理だった。

私にとって、先生の存在は大きすぎた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ある日の夕方……。

私が家に帰っているとき。

ふと神社が目に入った。

いつもは近道で行くけど、今日はお母さんもいなくて暇だ。

だからまわり道して帰るつもりだった。←真似しちゃだめ!!

でも、なぜか、目に入った。

偶然ではない。気がする。

澪「あれ、ここって…なんか見覚えが、、」

??「なんじゃ、貴様。神の領域に立ち入るな。
むっ、貴様、なぜこの神社に立ち入れている?」

その姿には神々しさを感じた。美しい真っ白な肌に、水色の髪。透き通った瞳。

どこか懐かしさも感じる。

澪「いや、普通に通れたし、」

??「んなわけないじゃろ。我は神なるぞ。
神の領域に立ち入れる者など神しかおらん」

澪「さっきから何、神神って。ほんとに神?」

??「当たり前じゃろ。我は[漢字]天照大御神[/漢字][ふりがな]アマテラスオオミカミ[/ふりがな]の継ぐ子、
[漢字]天邪鬼[/漢字][ふりがな]アマノジャク[/ふりがな]なるぞ」

澪「え、天照の継ぐ子?てか天照??天照って神なの?」

天邪鬼「もう、神を降りたがな(そういう設定です)」

澪「神に退職とかあるのか」

天邪鬼「さては貴様、天照の生まれ変わりじゃな?」

澪「え?そんなわけないでしょ」

天邪鬼「我にはわかるのじゃ。それとも神を疑うか?
その時は神から裁きがくだされようぞ。下手をすれば死に至るかものう」

澪「何一つ疑ってません!!!」

天邪鬼「ふん。よかろう。貴様、歌は好きか?」

澪「好き、、ですけど」

天邪鬼「そうか。では貴様に才を与えよう。
歌の才だ。だが、この才は自分で解放させねばならぬ。
そう、貴様が一人じゃない。とわかった時じゃ。
そして、生きると決心した時。その時、この才は解放される。
どんな力か。それは、、、我にもわからん」

澪「え、ありがとうございます。
でも、いらないです」

天邪鬼「なぜじゃ?」

澪「私はもう生きたくないから。早く先生のところに行きたいから。」

天邪鬼「もったいないのう。
貴様、価値がある人間じゃ。天照の生まれ変わりじゃからな。
その時点で貴様は一人ではなかろう。天照がおる。
貴様の心の奥深くに、眠っておられるのじゃ。
貴様に心境の変化が起こった時、天照は目覚める。
歌は、その鍵となるのじゃ。だから、素直に受け取れ」

澪「私にチャンスをくれると言うんですか?」

天邪鬼「当たり前じゃろ。貴様は一人ではない。
そう信じて"生きる"のじゃ。よいな?」

澪「………天邪鬼、ありがとう。
私、頑張ってみるよ。帰り道にまた来てもいい?」

天邪鬼「神を呼び捨てとは。なかなか肝が据わっておるのう。
……何度でも来るがよい。我はいつでも貴様を見守っておるがな」

澪「天邪鬼、またね!ありがと!!
私、生きていいって、気付けるまで頑張るね!」

天邪鬼「……よいか!"澪"!
これから、貴様の歩む道を拒む者が現れるかも知れぬ。
だが、ただの障害物に過ぎん!決して、決して諦めるでないぞ!!」

そう言って、天邪鬼は風に乗って消えた。

いや、視えなくなった。

[大文字][中央寄せ][明朝体]っ……うんっ!!絶対、諦めない![/明朝体][/中央寄せ][/大文字]

作者メッセージ

これにて澪の過去編終わりです。
いやぁ、書くの楽しかったー!!天邪鬼好きすぎるぅー!
最近投稿遅くてごめんなさい!!
結構やること多いんですよね、、笑
特に絵描くやつめんどすぎる;;
でも絵は好きなので頑張ります!!次も投稿遅くなるかも。かもね!!

2025/08/02 15:31

夢楽 ID:≫ 18abaWoVps7NE
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