stop
玄関の扉を開けると、思ったより外が明るかった。
おかしい。
時刻は18時を過ぎているのに。
夏でもこんなに明るくない。
俺は改めて時間を確認しようとスマホの電源を付けると、先ほど見た時間から1分ほどしか経っていなかった。
そんなはずはない。
………いや、薄々感じていた。
俺以外の時間が止まっていることに。
「俺は自由だ!」
叫んだことにより急に解放感を実感した。
今なら何をやっても許される。
好きなことができる。
誰にも怒られない。
まずは手短なところからコンビニへ行くことにした。
そう言えば、自動ドアは動くのだろうか。
足はコンビニへ向かいながらも、そんな疑問を覚えた。
でも動かないなら動かないで、着いてから考えればいい。
そうこうしている間にコンビニへ到着。
「あ………」
俺は運がいいのかもしれない。
ちょうどコンビニから出ようとした客がおり、扉が開いている。
自動ドアをこじ開けるのは難しかったかもしれないが、人なら動かせる。
それは自分の母親で検証済み。
邪魔な客を動かして無事入店。
いつも店内に入るときにする入店音は鳴らない。
だが、そんな些細なことはどうでもいい。
かごを片手に食糧や飲み物を大量に入れていく。
あ、エコバッグを持ってきていない。
いやいや、かごごと持って帰れば良い。
つい、いつもの癖でケチ臭い思考に。
レジだって通さなくていい。
一応店員の顔でも拝むか。
いつもは店員の顔なんかいちいち見ないし覚える気もないが、今は心に余裕があるから。
レジへ行くと、50代くらいのおっさんが立っていた。
髪はハゲ上がり、くたびれた顔。目には隈。
胸元に付けているネームプレートを見ると、
「こいつ、店長だったのか」
悪いな……。
俺は心の中で呟いてコンビニを後にした。
帰宅後、早速戦利品を食い散らかした。
金を払わずに食べる飯は旨い。
だけど食べているときはよかったが、お腹が一杯になってから気がついた。
この状況っていつまで続くんだ。
時計は相変わらず18時を過ぎたままで止まっている。
テレビもつかない。
退屈だ。
「誰の仕業か分からないけど、もう元に戻してもいいぞー」
誰に言うわけでもないが、そう言わずにはいられなかった。
寝ることしかすることがない。
おかしい。
時刻は18時を過ぎているのに。
夏でもこんなに明るくない。
俺は改めて時間を確認しようとスマホの電源を付けると、先ほど見た時間から1分ほどしか経っていなかった。
そんなはずはない。
………いや、薄々感じていた。
俺以外の時間が止まっていることに。
「俺は自由だ!」
叫んだことにより急に解放感を実感した。
今なら何をやっても許される。
好きなことができる。
誰にも怒られない。
まずは手短なところからコンビニへ行くことにした。
そう言えば、自動ドアは動くのだろうか。
足はコンビニへ向かいながらも、そんな疑問を覚えた。
でも動かないなら動かないで、着いてから考えればいい。
そうこうしている間にコンビニへ到着。
「あ………」
俺は運がいいのかもしれない。
ちょうどコンビニから出ようとした客がおり、扉が開いている。
自動ドアをこじ開けるのは難しかったかもしれないが、人なら動かせる。
それは自分の母親で検証済み。
邪魔な客を動かして無事入店。
いつも店内に入るときにする入店音は鳴らない。
だが、そんな些細なことはどうでもいい。
かごを片手に食糧や飲み物を大量に入れていく。
あ、エコバッグを持ってきていない。
いやいや、かごごと持って帰れば良い。
つい、いつもの癖でケチ臭い思考に。
レジだって通さなくていい。
一応店員の顔でも拝むか。
いつもは店員の顔なんかいちいち見ないし覚える気もないが、今は心に余裕があるから。
レジへ行くと、50代くらいのおっさんが立っていた。
髪はハゲ上がり、くたびれた顔。目には隈。
胸元に付けているネームプレートを見ると、
「こいつ、店長だったのか」
悪いな……。
俺は心の中で呟いてコンビニを後にした。
帰宅後、早速戦利品を食い散らかした。
金を払わずに食べる飯は旨い。
だけど食べているときはよかったが、お腹が一杯になってから気がついた。
この状況っていつまで続くんだ。
時計は相変わらず18時を過ぎたままで止まっている。
テレビもつかない。
退屈だ。
「誰の仕業か分からないけど、もう元に戻してもいいぞー」
誰に言うわけでもないが、そう言わずにはいられなかった。
寝ることしかすることがない。
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