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恐らくすぐ消します。ただの自己満。

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好きです、殺させて下さい。

#5


 思わず、息が止まるような始まり。

 それでいてゾクリと背筋が寒くなるような。

 俺は誠汰に見られていることにも気付かず

 その手紙に食いついた。

 

[明朝体]拝啓、殺したいあなたへ。

改めまして、はじめましてコウタくん。

私は東京都に住む普通の女子高校生です。

これから毎日手紙を送らせていただきます。

今からちょうど一週間前の手紙、読んでくれましたか?

気持ちを簡潔にまとめすぎたのではと後悔しています。

すごく恥ずかしいです。



本題なのですが、コウタくんの一週間の行動パターン表を作りました。

あなたの部屋や通学リュックに盗聴器を仕掛けたのには気づきましたか?

そこから聞こえた音声でコウタくんの情報を探らせていただきました。



7:15 起床

~7:30 スマホや漫画を見つつ学校の支度

7:43 登校 たまにホシヅキソウタと



朝食はいつも駅のコンビニで買っていますね。

不健康ですのでお義母さんのお作りした

朝食をめしあがってはいかがでしょうか。

勝手ながら、ものすごく心配です。

毎日ご飯を送りつけてしまうかもしれません。

...さすがに冗談です。



8:30 教室到着 席は窓側



まず話しかけるのは女性なのですね。

お名前は、ナナさんとおっしゃってましたっけ。

私ともぜひ仲良くなれたらうれしいです。

近々静岡へ遊びに行くので一緒に観光しましょう。

コウタくんの仲の良い友人もご一緒に。



8:41 ホームルームをサボるべくトイレへ直行



先生のお話はきちんと聞いたほうがいいですよ。

不良じみたコウタくんでさえ愛おしく感じる私は異常なのでしょうか?

私も同じ学校に通えていたらと毎度思います。


[/明朝体]
「き、もちわる...」



 二枚目に差し掛かる直前に読むのをやめた。

 事細かく書かれた俺の情報とコメント。

 どれも気色悪い。



 静岡に来るのか?この女が。

 一緒に観光とか正気じゃないでしょ、怖い。

 ぐるぐると脳内を駆け巡る嫌な想像に

 俺は吐き気を堪えられなかった。

 

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作者メッセージ

更新できる話はこれで最後かもしれない!次の更新がいつになるか分かりません!
この話は事前に書き溜めしておいたものです。

2024/10/15 21:09

むたです ID:≫ipQfoJGWoroSQ
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