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恐らくすぐ消します。ただの自己満。

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好きです、殺させて下さい。

#4


[太字][大文字][中央寄せ]イチにちめ[/中央寄せ][/大文字][/太字]




誠汰「あっ晃汰くんおかえり」




 Switch片手に寝そべったままの弟、雲居誠汰。

 変わらない誠汰の姿に乱された気持ちがリセットされる。




「ただいま。今それなにやってんの?」



誠汰「テトリス。晃汰くんもやろうよ」



「それ嫌いだから無理。マリカーしようぜ」




 べえっと舌を出し、眉をひそめて見せる。

 そう、1話で言った通りゲームはあんま上手くないんだ。

 しかもテトリスとか論外。

 頭使うものとかぜったいだめ。

 それを分かってて誘ってくる誠汰はきっと腹黒なんだと思う。



 視界の端に映ったグレーのレターパックにはとりあえず

 目を向けないようにして誠汰のゲーム画面を凝視した。



 今、ポケットに入れられた一週間前の手紙は原型を取り留めてない。

 俺が握りつぶしたから。

 だから机に置かれたあのグレーは新しいもの。

 ということは...___



 いや、考えたくないな。

 思考を半強制的にシャットダウンしてテトリスを真面目に眺める。

 そうしてゲームオーバーを知らせる画面が流れた頃。




誠汰「ねえ晃汰くん。」




 ひどく落ち着いた声が鼓膜を震わせた。




誠汰「今日学校でなんかあった?」




 ひく、と自覚するほど頬が引き攣った。

 逸らされているはずの、ゲーム画面に向けられているはずの目が。

 どこか俺を刺しているようで、だから怖かった。

 笑顔を浮かべた顔がどんどん引き攣って

 肩にかけたままのリュックの持ち手を思わず握る。




「えっがっこ、学校?べつになんとも、ね、なんでもないけど」




 はは、なに動揺してんだよ。

 ただラブレターもらっただけでしょ。

 その内容がすこし不気味だっただけで、それだけで。



 誰から送られたかすら分からない手紙。

 きれいすぎる文字。

 蒼汰が手紙のことを知っていたこと。

 さすがに不自然すぎる。



 そう思いつつゆっくり誠汰から離れて、

 恐る恐ると言った様子で新しいグレーのレターパックを手にした。



 嫌な汗が背中を伝う。

 触った感覚だけだけれど、前の手紙とは比にならないくらい分厚い。

 開きたくない、読みたくない衝動をぐっと堪えて

 小綺麗な包装を剥がすと溢れ出てきた数多の便箋。



 そこに書かれた内容は、想像を絶するものだった。




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2024/10/10 19:00

むたです ID:≫ipQfoJGWoroSQ
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