好きです、殺させて下さい。
[太字][大文字][中央寄せ]いちにちめ 2[/中央寄せ][/大文字][/太字]
下校中の電車内。
電車の揺れで大きく体がゆさぶられた。
それと同時に、何かが揺れた気がした。
蒼汰『コータ、最近ラブレターもらったろ?』
昼休みの時間、蒼汰がぼやいた言葉。
それがこびりついて離れない。
深く腰掛けて座ってみたり、普段手にすることのない小説を読んでみたり。
どうにか気を紛らわそうと頑張ったけれど
ぜんぶ無に還った。
「あぁもうなんで知ってんだよ」
嫌な気分だ。最悪な気分。
眉をすこし覆うほどの長さの前髪が
ちくちくと皮膚に刺さってますます苛立つ。
行き場のないこの不快感が更に俺を圧迫して、
それはもう、無意識のうちに手紙をぐしゃぐしゃにするくらいには
苛立っていて、ものすごく不快だった。
下校中の電車内。
電車の揺れで大きく体がゆさぶられた。
それと同時に、何かが揺れた気がした。
蒼汰『コータ、最近ラブレターもらったろ?』
昼休みの時間、蒼汰がぼやいた言葉。
それがこびりついて離れない。
深く腰掛けて座ってみたり、普段手にすることのない小説を読んでみたり。
どうにか気を紛らわそうと頑張ったけれど
ぜんぶ無に還った。
「あぁもうなんで知ってんだよ」
嫌な気分だ。最悪な気分。
眉をすこし覆うほどの長さの前髪が
ちくちくと皮膚に刺さってますます苛立つ。
行き場のないこの不快感が更に俺を圧迫して、
それはもう、無意識のうちに手紙をぐしゃぐしゃにするくらいには
苛立っていて、ものすごく不快だった。
※ダブルクリック(2回タップ)してください