二次創作
ハンドレ短編集
⚠︎少し過去捏造
誠一said
「まどかさん、紅茶いりますか?」
「うーん…今はいいや」
「…そうですか」
ある一件の事件の後から恵美は変わってしまった。
いや、おそらく一時的に。なにもしなくなる。
『恵美、[漢字]鹹豆漿[/漢字][ふりがな]シェンドウジャン[/ふりがな]や』
「ん、誠一」
恵美が名前を呼ぶんは久しぶりや。
『どないしたんや?恵美』
「あの時のこと、覚えてる?」
『あの時?』
いつのことだろうか、
「…僕の親から庇ってくれたとき」
健三が外出中だからだろう。
恵美が昔の話をするのは。
『…』
なんと答えるべきなのだろう。
恵美は覚えている。
『いーや、忘れてもうたな!』
「へっ?」
[漢字]幼馴染[/漢字][ふりがな]記憶の天才[/ふりがな]はきっとこの言葉を求める。
『今恵美はここにおる。それでええからな』
恵美が前を向けるように、俺は恵美の[漢字]保護者役[/漢字][ふりがな]記録者[/ふりがな]やから!
「…そっか」
ふにゃりと恵美の表情は柔らかくなる。
ああ、もうきっと大丈夫だ。
『ああ!』
「でも誠一、さっきの嘘でしょ?」
……へ?
『な、なんで分かってん…?』
「バレバレだよっ」
そういう恵美は沈むわけでもなく、笑顔だった。
・・・
「誠一くん、なにしたんですか?」
恵美が寝たあと、すごい形相の健三が詰め寄ってくる。
『な、なにもしとらんて…』
それでも健三はおさまらない。
「嘘でしょう?はやく教えてください!」
『無理やな』
「な、なんで!?」
『恵美が決めることや』
「…そうですね」
健三にしては珍しく簡単に引いた。
でも、なんで俺の嘘はすぐバレるんや?
誠一said
「まどかさん、紅茶いりますか?」
「うーん…今はいいや」
「…そうですか」
ある一件の事件の後から恵美は変わってしまった。
いや、おそらく一時的に。なにもしなくなる。
『恵美、[漢字]鹹豆漿[/漢字][ふりがな]シェンドウジャン[/ふりがな]や』
「ん、誠一」
恵美が名前を呼ぶんは久しぶりや。
『どないしたんや?恵美』
「あの時のこと、覚えてる?」
『あの時?』
いつのことだろうか、
「…僕の親から庇ってくれたとき」
健三が外出中だからだろう。
恵美が昔の話をするのは。
『…』
なんと答えるべきなのだろう。
恵美は覚えている。
『いーや、忘れてもうたな!』
「へっ?」
[漢字]幼馴染[/漢字][ふりがな]記憶の天才[/ふりがな]はきっとこの言葉を求める。
『今恵美はここにおる。それでええからな』
恵美が前を向けるように、俺は恵美の[漢字]保護者役[/漢字][ふりがな]記録者[/ふりがな]やから!
「…そっか」
ふにゃりと恵美の表情は柔らかくなる。
ああ、もうきっと大丈夫だ。
『ああ!』
「でも誠一、さっきの嘘でしょ?」
……へ?
『な、なんで分かってん…?』
「バレバレだよっ」
そういう恵美は沈むわけでもなく、笑顔だった。
・・・
「誠一くん、なにしたんですか?」
恵美が寝たあと、すごい形相の健三が詰め寄ってくる。
『な、なにもしとらんて…』
それでも健三はおさまらない。
「嘘でしょう?はやく教えてください!」
『無理やな』
「な、なんで!?」
『恵美が決めることや』
「…そうですね」
健三にしては珍しく簡単に引いた。
でも、なんで俺の嘘はすぐバレるんや?