文字サイズ変更

二次創作
ハンドレ短編集

#4

ホークアイズ[奪わないで]

仁side
『…』

俺の大切なものはいつも壊れる。なくなる。

「仁!」
「シバ!」

[漢字]旧友[/漢字][ふりがな]大地と縦人[/ふりがな]みたいに。

俺の一言で傷つき、去ってしまう。

『ふぅ、起きるか』

くだらないことは考えるのをやめて、今日も名探偵をする。

・・・

「事件依頼です」
「おっ、やっとか!待ちくたびれたぜぇ」
「おい瑠衣、事件はないほうがいいだろう?」
「それもそうだけどよ?」

事件依頼は暴力団の確保だった。

「おっ、俺たちは負けるはずねえな!」
『はぁ、足引っ張るなよ』
「引っ張んねえよ!」

瑠衣はいつでも陽気だ。

そのくせ、お人好し。

「まあ、早く行くぞ」
『ああ、』

おっさんは…おっさんだ。

『ホークアイズ、出動だ』

暴力団のアジトへ向かう。

「ここか、案外大きいんだな」

廃墟のようなところをアジトにしているらしい。

思ったよりも大きいというのは共感できる。

『ッ、瑠衣は?』

気づいたら瑠衣はいなかった。

「どこに行ったんだ?」

俺は辺りを見回す。

『ッ、おっさん!あっちだッ!』
「わかった!」

瑠衣の髪の毛のようなものが道のように落ちていた。

・・・

バンッッ

『瑠衣ッ』

瑠衣を助けに行った先で見たのは、まさに地獄だった。

暴行を受けたような傷を負った瑠衣が横たわっていた。

その付近には男もいる。

『瑠衣!無事か…』

呼吸はしていた。ただ意識を失っているだけだった。

「お前ら、覚悟はいいか?」

おっさんは物凄い形相で男たちを睨みつけている。

『俺は瑠衣を病院へ運ぶ。任せてもいいか?』
「ああ、任せておけ」

おっさんは俺の師匠。

俺に格闘を教えてくれたやつだ。おそらく平気だろう。

『瑠衣、持ち上げるぞ』
「……」

返事はない。気絶しているのだから当たり前だ。

俺はスカジャンを瑠衣にかぶせてやる。

俺は息を吸い込んで走り出した。

これ以上、俺から奪わないでくれ。と願いながら。

・・・

瑠衣side
『…[小文字]ん、[/小文字]』

目を覚ますと事務所のソファだった。

確かオレって…暴行受けて…

「瑠衣ッ!」

仁がいた。安心し切った顔の、仁がいた。

『おお、仁!どうした?』

オレにはどうして仁がそんな顔をするのかわからなかった。

「よかった…瑠衣…」

仏頂面の仁が顔を歪めて泣いている。

涙をこぼしている。

オレはそんな状況に驚いた。

『じ、仁!?どうしたんだよ』

そう聞いても、静かに泣くだけの仁。

本当にどうしちまったんだよ!?

「瑠衣、起きたか」
『おっさん、これなんとかしてくれぇ』

おっさんに泣きついても、訳をきいても

「瑠衣ならそれくらいわかるだろ」

と返され続けた。

作者メッセージ

仲間思いの仁くんがこう思ってたらいいなぁ

2024/12/11 14:29

結葉@活動休止中 ID:≫ipqhLpjBp6LjA
続きを執筆
小説を編集
パスワードをおぼえている場合は、ご自分で小説を削除してください。【削除方法

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

パスワードについて

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 30

コメント
[50]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL