左手side
『ん〜おもしれ〜ことないかなぁ』

千トも出かけててひまだな…

兄貴は…部屋に入ってくんなって言ってたけ？

何してんだろ？

[大文字]ガチャ[/大文字]

「おや、左手。どうしたのですか？」

考えたら出てくるとかタイミングいいなぁ。

『兄貴こそ何してんのかよ？』
「私はしょうしょうお手洗いへ」
『ふぅ〜ん』

覗くチャンスじゃね？

「では」
『おう、』

兄貴、やっと行ったか〜

覗いちゃお☆

『ん、パズルか？』

てか、もうすぐ完成すんじゃん。

………壊そ

バラバラにしたとき、

[大文字]ガチャ[/大文字]

「は？」

兄貴が帰ってきた。

「何をしているのですか？左手？？」
『…なにが？』

流石にこの感じはまずい。

「左手、どうして怒っているのか分かりますね？」

ニコォ…と効果音がつきそうな笑み。

こわぁ…

「1ヶ月なんですよ？私の1ヶ月、どうしてくれるんですか？」
『…[小文字]ごめん[/小文字]』
「聞こえませんねぇ？」
『…』

流石にヤバい、あってるって最悪じゃん。

「1ヶ月、言うこと聞きなさい」
『え〜？？』
「捻り潰しますか？？」
『ｲﾔ…ﾀﾞｲｼﾞｮｳﾌﾞ…』

声が裏返っちまった…

そこから本当に1ヶ月、ブチギレた兄貴にこき使われた。

当分イタズラしねえ…