- 閲覧前にご確認ください -

nmmn
卒業ライバー様でます。

文字サイズ変更

悪役令嬢、ヒロインの攻略対象に好かれる件。

#4


「私とずっと一緒にいてくれないでしょうか?」
それが咎人に願う事。
二人がずっと一緒にいれば安心だし、ヒロインを遠ざけることができると思うからだ。
「──…もちろんですよ。ねぇ?がっくん」
「あたりまえッスよ!」
にこにこと笑う二人は本当に頼もしい。
「そう、ありがとう。じゃあ、登校するときから宜しくお願いします。」
少しだけ微笑めば咎人はとてもいい返事を返してくれる。

「「はいッ」」


「遅くないですか…?他の奴等、もうとっくに起きましたよ」
赤髪の男、ローレン・イロアスが暇そうに呟く。
兄の相棒で親友であるローレンはよく我が家に入り浸っている。
「そう?いつもと同じだと思うんですけどね…。兄様は、どちらに?」
「さぁ?どこだったっけな~。あー…。父親のところ行くって言ってたっすけど」
兄様である、アクシア・クローネには一度、会って世間話でもしてみたいと思う。
そこでヒロインの名前と情報を聞ければ上等だろう。
「へぇ、珍しいですね。最近はよく?」
「や、昨日から、だな」
ローレンの回答は少し意外だった。
珍しい、悪役令嬢には話しかけない立場だったのに。
今日は話しかけてくれるし、答えてくれる。
「ふーん。ところで、その手に持っているものは?」
「タバコですけど?」
ヤニカスである、ローレンはもう誰にも止められない。
「せめて、ベランダで吸ってくださいね」
「──…禁煙、いつもみたいに進めないんですかー?」
棒読みな下手くそな演技。
これは、きっと揶揄うような演技だろう。
其の手には乗らない。
当たり前だ。
「今までは進めてたましたね。まぁ、でもいっかなって」
言えばちゃんとベランダで吸ってくれるのだ。
それ以上、何かを言う必要はないだろう。
「──…そ」
ふいっとローレンが、ふいっと顔を逸らした。
ほんのりと香るタバコの香りはローレンの匂いで優しい匂いだった。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

みなさま、こんばんは。現在時刻、4:33でございます。徹夜ですね。これから寝ます。おやすみなさい

2024/10/06 04:34

伊折 ID:≫ppBd7rNLoAd1k
続きを執筆
小説を編集
/ 12

コメント
[10]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL