悪役令嬢、ヒロインの攻略対象に好かれる件。
「姫、朝食のお時間でございます」
来た──。
確か声的にも護衛として悪役令嬢に従う『剣持刀也』だろう。
先ずは彼を騙さねば。
「えぇ、わかりました」
急いで服を着替え、部屋を出る。
「あら、珍しいですね。貴方だけではないなんて」
部屋を出れば剣持だけでなく、もう一人──伏見ガクがいた。
彼は妖狐として悪役令嬢を剣持と共に守り続けている。そして二人で咎人と呼ばれている。
「ッス。意外っすかね~」
「いいえ?いつもよりも騒がしいなと思っただけよ」
そう言うと言葉の意味を察した剣持と真面目に受け取り、しゅんとする伏見。
「あぅ、あっ、えと、その。楽しいから…。嬉しい」
少し照れれば、ぱぁぁぁぁっと明るく笑うもんだから全く本当に面白い。
この登場人物も、演技も。
「じゃあ、もっと嬉しくさせるッスね!」
「ぇ、?そ、そう…。楽しみにしてる」
とは言え、これは想定内。
いつ、ヒロインが出てくるかわからない状態で迂闊に行動することはバカである。
そう。非常にバカである。
と、言う事で一つ、お願いを咎人にしようと思う。
「ねぇ、お願いがあるの──」
来た──。
確か声的にも護衛として悪役令嬢に従う『剣持刀也』だろう。
先ずは彼を騙さねば。
「えぇ、わかりました」
急いで服を着替え、部屋を出る。
「あら、珍しいですね。貴方だけではないなんて」
部屋を出れば剣持だけでなく、もう一人──伏見ガクがいた。
彼は妖狐として悪役令嬢を剣持と共に守り続けている。そして二人で咎人と呼ばれている。
「ッス。意外っすかね~」
「いいえ?いつもよりも騒がしいなと思っただけよ」
そう言うと言葉の意味を察した剣持と真面目に受け取り、しゅんとする伏見。
「あぅ、あっ、えと、その。楽しいから…。嬉しい」
少し照れれば、ぱぁぁぁぁっと明るく笑うもんだから全く本当に面白い。
この登場人物も、演技も。
「じゃあ、もっと嬉しくさせるッスね!」
「ぇ、?そ、そう…。楽しみにしてる」
とは言え、これは想定内。
いつ、ヒロインが出てくるかわからない状態で迂闊に行動することはバカである。
そう。非常にバカである。
と、言う事で一つ、お願いを咎人にしようと思う。
「ねぇ、お願いがあるの──」
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