二次創作
時間と13人の優者たち
「こんばんは」
急に声をかけられてびっくりしたが、こんばんは、と返す。
「夜の湖に人がいるなんて、珍しいですね〜」
●●「そうなんですか?実は眠れなくて…」
「私も!」
目を細めて微笑んだ彼女は、綺麗な人だった。
○○と同い年くらいだろうか。
クリックや他の時間たちとは違う、神々しい雰囲気を纏っていて、一瞬神様と見間違えたくらいだ。
●●「よければなんですけど、この国のこと、教えてもらえませんか?観光に来たばっかりで…」
「いいよ!あ、私はサージュ・マリア。年は…もうすぐ19かな!」
●●「○○は●●です!同い年ですね!」
サージュ「敬語じゃなくていいよ!●●って呼んでいい?」
●●「うん!じゃあ、○○もサージュって呼ぶね!」
お互いに自己紹介をしあうと、サージュはこの国について教えてくれた。
彼女は食事や文化、神様のことまで、なんでも知っていた。
話していくうちにサージュとは打ち解け、ずっと前からの友達のように気が楽だった。
●●「え!?サージュ、神様の子孫なの!?」
サージュ「うん。独神テール。こう見えて、予言できるんだよね!」
●●「そーなの!?じゃあ…○○が将来どんなふうになってるかってわかる!?」
サージュ「流石に急にはわかんないかな〜…1日1回、あそこにある時計塔の上でお祈りするの。そしたら、たまに降ってくるんだ。」
サージュが指した先にあるのは、この街のシンボルだと言わんばかりに大きい時計塔だった。
ビックベンより大きいんじゃないか。
●●「へぇ〜…すごいなぁ…」
サージュ「そういえば、私の家に由緒正しく伝わる伝説?があるんだけど…聞く?」
●●「えっ!聞かして聞かして!」
由緒正しく伝わる系って、少しワクワクするのは○○だけだろうか。
サージュは湖を眺めながら、独特な声色で語り出した。
『予言者が、銀に染まる時代。過去が未来を滅さんと動く。禁忌が紐退かれ、時が止まりかけた瞬間。2の時間、12の勇ましき者らが禁忌に立ち向かい、国は平和に包まれる。』
サージュ「これが、話の一通りだよ。時代が経つにつれて神様が予言を追加するもんだから曖昧だけどね。」
●●「なんか…かっこいいな…12の勇ましき者、か…」
一瞬からぴちメンバーの顔が思い浮かんだが、自分含め13人なので違う気がしてきた。
サージュ「っと、お祈りに遅れちゃう!ごめん!私もう行かないと!」
●●「○○ももう帰ろうとしてたからだいじょ…へくしっ!」
サージュ「大丈夫?…上着貸してあげる!それじゃあね!」
●●「え、そんな、いいのに…」
サージュは、目の前から消えていた。
一瞬夢かと思ったが、渡された上着の温もりがそうでないことを示している。
楽しかった夜は、すでに冷え切っていた。