二次創作
時間と13人の優者たち
宿屋で荷物を置くと、ロビーでクリックが待っていた。
クリック「遅いぞお前ら。集合時間を5分も過ぎている。」
じゃぱぱ「ごめんごめん!色々時間かかってさぁ…」
クリック「まぁいい。僕は僕の仕事をするだけだ。」
相変わらず愛想のないクリックだが、時の国に関することはほとんど知っていて、今まで出会った観光ガイドの中で誰よりも優秀だった。
客観的な視点で事実のみをつらつらと述べる姿は少々味気ないが、自分の思想を押し付けられるよりだいぶいい。
クリック「これが時の三神像だ。一番左が過去を司る男神ピリオド。真ん中が現在を司る独神テール。そして、未来を司るのが右端の女神エラだ。」
ピリオドと呼ばれた神は肩幅の広い男性の姿をしていて、短い癖毛が上向きに跳ねている。
エラという女神は、華奢な体に肩甲骨までのストレートの髪と、比較的人間に近い姿をしていた。
だが、遠くを見据える目線が力強く、とても人間とは比べる気になれなかった。
そして、独神と言われたテールという神は、顎くらいの高さでバサリと髪の毛を切っており、中性的でフレンドリーな雰囲気を漂わせる像だった。
ヒロ「独神?」
うり「初めて聞くな…」
全員が初めて聞くようで、顔いっぱいに疑問の色をよぎらせている。
もちろん、●●もそうだ。
クリック「独神とは性別が無い神だ。心の性別もそうだが、身体的にもそういう概念が存在しない。」
たっつん「ほえ〜…にしても、すごい精巧に作られてるんやな…これ、いつ作られたんだ?」
たっつんがそう聞くと、クリックは驚いたように目を丸めた。
クリック「いい質問だ。この像が作られたのは、およそ138億年前だと言われているんだ。ちょうど宇宙が誕生したと言われるくらいの年代だ。」
もふ「それでこの保存状態!?すごいな、この国の人々は…」
クリック「そもそも僕たちは人じゃない。時間そのものなんだ。」
えと「時間そのもの??どういうこと?」
クリック「ああ。街を歩いているときに、大勢の人や動物を見かけただろ?全てが時そのもので、お前たちの暮らす世界の生活にひっそりと隠れているんだ。ま、お前らには難しいだろうけどな。」
●●「悔しいけど反論できない…」
るな「天才のるなにもわかりません…」
ゆあん「あ〜、うん。天才、ねぇ…」
最後の余計な一言で、クリックが嫌なやつだということを再認識させられたメンバーだった。