二次創作
時間と13人の優者たち
なおきり「よし…こんなもんですかね…」
メモと買ったものを見比べ、顔をあげたかと思うとため息をつく。
ヒロ「帰ったら動物に餌やろうかな〜?」
ゆあん「ナ◯チキうめ〜」
どぬく「せめて家帰ってから食べたら?」
好き勝手しているメンバーを尻目に、会計をしているもふを眺める。
先ほど決めたパーティーの品を男子だけで買いに来たのだ。
「2000円以上お買い上げですので、福引券お付けしておきますね!」
もふ「ありがとうございます。」
福引券を受け取り、メンバーの元へ戻ってきた彼に地獄耳メンバーたちは声をかける。
たっつん「もふくんよかったやん!」
うり「せっかくだし引く?」
じゃぱぱ「あっちでやってるわ!行こうぜ行こうぜ〜!」
もふ「俺は引かないけどねw」
小さな屋台に長い列ができているが、回転は早そうだ。
あらかじめジャンケンで並ぶ人を決め、並びながら選抜をする。
シヴァ「あ〜いこ〜でしょ!」
ヒロ「うわぁあぁぁ!負けたぁ!」
うり「俺また勝っちゃった〜さすがジャンケン王!」
調子に乗っているうりは次のジャンケンで振るい落とされ、結局引く人はたっつんに決まった。
たっつん「よっしゃあ!引くぞ〜!」
気合い十分、ガラポンの持ち手に手をかけて勢いよく回す。
カラン、と音が鳴ったかと思うと、金色の玉が容器の中に転がっていた。
「一等!大当たり〜!!!!」
ガランガランとうるさくなる当たり鐘の中、メンバーはただ硬直していた。
たっつん「え…?あた、り?」
「えぇ、さぁ、景品をどうぞ!」
何かのチケットを押し付けられ、列から叩き出される。
シヴァ「当たっちゃった…!」
じゃぱぱ「たっつんすげ〜!一生分の運使い果たしたんじゃね?」
ゆあん「何もらったの⁉︎」
どぬく「気になる!」
そう言われて、改めてたっつんは手元のチケットを見る。
たっつん「え〜と?…ん゛ん…『“時の国”団体旅行チケット』…だって…」
わざわざたつ子ちゃんモードにしながら読み上げたチケットだが、内容に違和感を覚える。
なおきり「時の国…?もふくん、何か知りませんかね…?」
もふ「いや…聞いたことない…」
どぬく「…?そこ日本?」
ゆあん「女子組に聞いたらわかるんじゃない?●●とか。そういうの詳しそう。」
もぐもぐとナ◯チキを頬張りながら話す。
じゃぱぱ「そうだね…ってか早く帰らないとえとさんとのあさんに叩きのめされる!」
シヴァ「あ!そうだった!」
時計を見るともう夕方の5時を回っていて、慌ててシェアハウスまで駆ける。
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