二次創作
時間と13人の優者たち
時の国────それは選ばれた者しか行けない幻の場所。
福引の懸賞で当たったチケットを切る。
10秒ほどして、空に謎のゲートが現れた。
「こんにちは。時の国へのお客様でしょうか?」
ひょっこりと顔を出したのは19、20ほどの青年だ。
地面に降りてきた青年は制帽を被っていて、白い手袋が太陽を反射して眩しい。
案内人というより駅員のようだ。
はい、と頷くと青年は自己紹介を始めた。
「私はクロノスと申します!時の国と人間界をつなぐ案内人です。」
深く頭を下げ、手を差し出す。
クロノス「飛びますのでお手を。離したら死にますのでご注意ください!」
多少驚きつつもその手を取る。
その瞬間ふわっと体が浮き、気がつくとたくさんの時計に囲まれていた。
自分の体がゆっくりと落ちていくのが分かる。
手を離すと死にますよ、と言われたのを思い出して慌てて彼の手を握る。
クロノス「着くまで少々時間が掛かりますので、時の国の伝説についてお話しましょうか?」
気を遣ってくれたのだろう。
お願いします、と返事をすると前置きもそこそこに話し始めた。
クロノス「これは『カラフルピーチ』という13人のお話です────」