私は呑気に髪を結っていると…


[大文字]ガチャッ[/大文字]


「なっ…！！！りり！使用中ってプレート見たぁ？！」


「見てないよ？」


「りりのために作ったのに？！見てよ！！」


義弟にパジャマ姿と髪を結っている姿を見られるのが、まだ慣れていないのでせっかくプレートを作ったのに…


「ってか！りり、服着なさい！！」


上半身裸のまま、入ってきたから目のやり場に困る。


ってか、腹筋割れてる…？？男らしく日焼けもしていて、頼りありそうな筋肉がある…

…って！私見惚れてる場合じゃない！！


「ふっ、、ねえね朝からえっちだね」


弟が筋肉ありの体を見せつけてきたら見惚れるのもあるあるでしょ？！

ってか、そうゆー風にしてきたのそっちでしょっ！？


可愛いお顔してずらっ子なんだよねぇぇー


「ねえね今日も可愛い」


って言ってお腹に手を回してハグをしてくる。


「りり！遅刻するからやめてっ」


「やだっ」


言うと思った…


いつも、私には拒否権がないのである。



なんとかりりを解いて学校に到着────


「いとー、おはよぉ」


「とーかおはよー！」


「愛羽、遅刻ギリギリじゃんっ」


「やっほー、仁葵」


「あっ、また1年の弟のせい？」


「そうなの…」


「愛羽、ギリギリセーフだ」


熱血教師で校内で有名な、私たちのクラスの担任の[漢字]沙桜[/漢字][ふりがな]ささくら[/ふりがな]先生。