ホワイトバッドエンド
#1
『…今すぐにやめてください!』
勇気を出して、この言葉を発した君の背中がとてもかっこよく見えた。あの瞬間から私は君を___。
[水平線]
私は魔夜。学校でいじめられている中学3年生でいじめは3年間続いているんだ。いじめっ子に逆らうと殴られたり、傷をつけられたりする。他にもたくさんあるけれど、言わないでおくよ。きっと驚愕すると思うから。さて、いつものようにいじめっ子は私に近づいて、……頭から水をかけてくる。
「毎回、よく学校に来るよね〜w」
学校に来て何が悪いのだろう。誰かが決めたことでもないのに。でも、ここで反対するといじめがもっと酷くなる。
「……ッ」
そういえば、なんでターゲットが私なの?何も罪とか犯してないじゃん。いじめっ子の方が罪を犯していると思うけど、いじめっ子はストレスを私で発散したいだけ。よし。被害が拡大しないように食い止めなきゃ。
「あ〜wマジでイラつくわ〜wその顔w」
「そうだな」
「…そうだ!今日もやっちゃう?」
「なるほど。良い案だな」
「でしょ〜!ウチ、天才!」
天才か…。私は天才って思わないけど。
「ていうわけだから、お前、今から屋上来いよ」
「…ッ分かった」
「敬語ッッ!」
「分かりました」
………この毎日って苦しい…死にたいな。………………………いっそのこと死のうかな。
[水平線]
屋上のドアの前に立ち、深呼吸をしてドアに手を掛ける。ドアを開くと地獄のような場所だった。
「遅いじゃんw早くさ、殴らせてよ」
「いやだ」
「は?何様のつもり?」
「嫌だって言ってるでしょッッ!!」
心の中からそう叫んだ。すると、いじめっ子が一瞬驚いた顔をしてから、少し笑う。
「それじゃあ、殴ることはやめてコレは続けようかなw」
私は言葉より行動に驚いた。だって、手にカッターナイフを持っていたのだから。
「や、やめてくださいッッ」
「うるせぇんだよ!」
チャキッ
もうダメだ…。私、死んじゃうのかな…?
目を開けると誰かが前にいて、私を庇っていた。名前はわからないけど、男の子というのは分かる。彼が振り返ると心臓あたりが刺されていたけれどいじめっ子の方を向く。
「何?wヒーローのつもり?」
「…今すぐにやめてください!」
彼が言った言葉を聞いて、とても安心した。私にも味方がいるのだと思って。……でも、本当に私の味方か分からないけど。
「……じゃあ!お前らが死んだらやめてあげる!」
お前“ら”って私はもう自殺したいと思っているから良いけど、彼も含まれるのは違うと思う。彼には罪もないはずなのに死ぬなんて。そもそも、命を軽々しく見ている人が言う言葉ではない。
「そうですか。それじゃ一発だけでも良いですか?」
「え?何」
いじめっ子が言い終わるときを待たずに殴る。さらに、いじめっ子は彼を見て、兎が怪物を見ているような目をしていた。
「ば、化け物だぁあ!!」
そういじめっ子は言い、この場を去った。いいや、逃げたの方が合ってると思う。………そんなことより彼にお礼を言わないと。明るく、暗くないように。
「あ、ありがとう!」
うん。上手く言えた…と考えていたら、
「…………自殺しようとしてましたか?」
「ッッ!な、なんで、分かったの?」
私は感情を顔に出さないタイプなのに。……もしかして、感情を読めるとか?でも、 [太字]感情を読めるとしたら、研究室から助けた子[/太字] しかいない。だけど、当てずっぽうかもしれない。
「それは内緒です。それよりも自殺したいんでしょう?僕も死んであげますよ」
僕も死ぬって…罪もないのに死ぬなんて。彼に私は死んでほしくない。
「いやでも、君を巻き込むには…」
「____________。」
___顔が熱くなる。彼は下を向いているけど、耳が真っ赤になっている。
「そっかぁ。ありがとう。それじゃ一緒にここから去ろう?」
「そうですね!」
彼といると安心する。そして微笑み、私の手を握る彼。死んでほしくない人と一緒に死ぬ私。こうして2人は同時にあの世へと向かっていく。
[中央寄せ][太字][下線]まさか、ホワイトバッドエンドを迎えれるなんてね。[/下線][/太字][/中央寄せ]
勇気を出して、この言葉を発した君の背中がとてもかっこよく見えた。あの瞬間から私は君を___。
[水平線]
私は魔夜。学校でいじめられている中学3年生でいじめは3年間続いているんだ。いじめっ子に逆らうと殴られたり、傷をつけられたりする。他にもたくさんあるけれど、言わないでおくよ。きっと驚愕すると思うから。さて、いつものようにいじめっ子は私に近づいて、……頭から水をかけてくる。
「毎回、よく学校に来るよね〜w」
学校に来て何が悪いのだろう。誰かが決めたことでもないのに。でも、ここで反対するといじめがもっと酷くなる。
「……ッ」
そういえば、なんでターゲットが私なの?何も罪とか犯してないじゃん。いじめっ子の方が罪を犯していると思うけど、いじめっ子はストレスを私で発散したいだけ。よし。被害が拡大しないように食い止めなきゃ。
「あ〜wマジでイラつくわ〜wその顔w」
「そうだな」
「…そうだ!今日もやっちゃう?」
「なるほど。良い案だな」
「でしょ〜!ウチ、天才!」
天才か…。私は天才って思わないけど。
「ていうわけだから、お前、今から屋上来いよ」
「…ッ分かった」
「敬語ッッ!」
「分かりました」
………この毎日って苦しい…死にたいな。………………………いっそのこと死のうかな。
[水平線]
屋上のドアの前に立ち、深呼吸をしてドアに手を掛ける。ドアを開くと地獄のような場所だった。
「遅いじゃんw早くさ、殴らせてよ」
「いやだ」
「は?何様のつもり?」
「嫌だって言ってるでしょッッ!!」
心の中からそう叫んだ。すると、いじめっ子が一瞬驚いた顔をしてから、少し笑う。
「それじゃあ、殴ることはやめてコレは続けようかなw」
私は言葉より行動に驚いた。だって、手にカッターナイフを持っていたのだから。
「や、やめてくださいッッ」
「うるせぇんだよ!」
チャキッ
もうダメだ…。私、死んじゃうのかな…?
目を開けると誰かが前にいて、私を庇っていた。名前はわからないけど、男の子というのは分かる。彼が振り返ると心臓あたりが刺されていたけれどいじめっ子の方を向く。
「何?wヒーローのつもり?」
「…今すぐにやめてください!」
彼が言った言葉を聞いて、とても安心した。私にも味方がいるのだと思って。……でも、本当に私の味方か分からないけど。
「……じゃあ!お前らが死んだらやめてあげる!」
お前“ら”って私はもう自殺したいと思っているから良いけど、彼も含まれるのは違うと思う。彼には罪もないはずなのに死ぬなんて。そもそも、命を軽々しく見ている人が言う言葉ではない。
「そうですか。それじゃ一発だけでも良いですか?」
「え?何」
いじめっ子が言い終わるときを待たずに殴る。さらに、いじめっ子は彼を見て、兎が怪物を見ているような目をしていた。
「ば、化け物だぁあ!!」
そういじめっ子は言い、この場を去った。いいや、逃げたの方が合ってると思う。………そんなことより彼にお礼を言わないと。明るく、暗くないように。
「あ、ありがとう!」
うん。上手く言えた…と考えていたら、
「…………自殺しようとしてましたか?」
「ッッ!な、なんで、分かったの?」
私は感情を顔に出さないタイプなのに。……もしかして、感情を読めるとか?でも、 [太字]感情を読めるとしたら、研究室から助けた子[/太字] しかいない。だけど、当てずっぽうかもしれない。
「それは内緒です。それよりも自殺したいんでしょう?僕も死んであげますよ」
僕も死ぬって…罪もないのに死ぬなんて。彼に私は死んでほしくない。
「いやでも、君を巻き込むには…」
「____________。」
___顔が熱くなる。彼は下を向いているけど、耳が真っ赤になっている。
「そっかぁ。ありがとう。それじゃ一緒にここから去ろう?」
「そうですね!」
彼といると安心する。そして微笑み、私の手を握る彼。死んでほしくない人と一緒に死ぬ私。こうして2人は同時にあの世へと向かっていく。
[中央寄せ][太字][下線]まさか、ホワイトバッドエンドを迎えれるなんてね。[/下線][/太字][/中央寄せ]
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