- 閲覧前にご確認ください -

死亡シーンありかも。ホラー。

文字サイズ変更

【参加型】わたしをみつけてくださいー楓稀ー

#8

一日目 中休み:気づいてしまった

*楓稀side

口についた血をぬぐい雨太の様子を見に行こうと腰をうかしたところで、音割れしまくったベルの音が大音量で響く。
卑弥子「ひゃっ!?!?」
結衣「ひっ…!」

まだ慣れないこの大音量に肝をぶん取られる気分だ。あたしの肝は誰にも渡さんぞ!

弥生「あのスピーカーから…ってことは放送…?」
弥生がそう呟いた瞬間に、見るからにオンボロなスピーカーが爆音でガスガス言い始めた。
どうやらそれは花子さんの声のようだが、あの無機質で透き通るようなアルトの声とは真逆にガッスガスである。

『これ─らする─とについての説明をす─ので、─階多目的室にお集ま─ください。』
かろうじて聞き取れたのはこの内容だが、多目的室が何回にあるかを聞き逃してしまった。

楓稀「ねぇ、多目的室何階だかわかる?」
悠華「三階って言ってたような気が…定かではありませんがね。」
答えた後にすかさず保険をかける悠華。
だが、今はその情報を信じるしかないので、とりあえず女子寮を出た。

[水平線]

*雨太side

正波「おぉ〜っ!!!卑弥子!制服似合ってるぅ〜」
卑弥子「…そうですか」
弥生「まぁまぁ…」
あからさまに嫌そうな顔をしてこちらを向いてくる卑弥子さん。
君の気持ちは痛いほど伝わってくる。だが、俺には何もできん。無理。


楓稀「おっ!雨太復活!?」
雨太「おう!おかげさまで。ありがとう!」
しばらく霊のいないところでゆっくりすると気分は回復した。
別に霊そのものが気持ち悪くなるわけではない。むしろ慣れている。
だが、この場所についている霊たちは怒りと憎しみの感情しか持っていない場合が多いようだ。誰だって他人の黒い部分を大量に浴びせられたら気持ち悪くなるだろう。

悠華「あの、三階多目的室に行くって話でしたよね…多分本館だと思うんですが…」
有流「あぁ。本館の三階だと聞き取ったぞ。」
そこでふと気がついた。
女子たちが配られた制服はセーラー服のようで、小さめのセーラー襟と赤いスカーフがよく似合っている。
ただ、悠華さんのスカートから覗いた足だけがレッグウォーマーを着用しており、ほんの少しずり落ちる度に元の位置に戻している。

そこまで足を見せたくないのだろうかと上半身を見ると、長袖からちょこんと出ている華奢な手にもアームカバーが付けられているようだった。
アームカバーでも隠しきれていない細くて長い指には絆創膏が二、三個貼り付いている。

雨太「悠華さ…」
そこまで言って言葉を止めた。
なんでしょう、と言って振り向いた彼女の背中に、ある影が。

雨太「…っ!……すまん、続けてくれ!」
悠華「…?そうですか…」
結衣「皆さん、行きましょうか。」

先頭に立った結衣さんに続いて、何事もなかったように歩き出す。

俺は細かいことは気にしない方だ。
だが、俺は全員と会ったばかり。本題の悠華さんに関しては個人的に喋ったこともない。
流石にこれは、言えねぇ。

そんなことを思いながら、配布された学ランの裾を引きずるように歩いて行った。

作者メッセージ

久しぶりの更新です。ごめんなさい…
展開がやっぱ決まらなくて、ちょっと考え中です。
これからしばらく動かなくなるかもしれません。とりあえずごめんなさい。

2025/05/28 17:55

すい ID:≫ 0.LEY4vV85UM2
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 8

コメント
[31]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL