？？「おい、お前……」

バッ！ボクはめちゃくちゃびっくりして勢いよく振り向いた。

そこには、一つ年上の二年生が立っていた。

？？「お前、雨晴結衣と喋っていただろ！」

？？？　キレられてる？ボク何もしてないんだけど……。

依織「えっと、うん、そうだけど？
何か用？てか誰？」

依織は咄嗟に強い口調で名前を聞いた。

？？「俺か？俺の名前は大雅。
三神大雅（みかみたいが）だ。それより、お前、雨晴結衣を知らないか？」

さっきみたいなキレ？怒り？はなくなり、大雅は少しだけ優しく言う。

依織「ああ、結衣ちゃん？
まだ屋上にいると思うよ。じゃあね」

ボクはさっさと帰ろ、と思ってそそくさにその場を離れたのだった。

大雅は依織を見送った後、苦笑いをしながら屋上へ向かった。
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バン！と扉を開ける音がする。

依織かな？

私は屋上で風に当たっているところだった。

あれ？知らない人だ。

大雅「君が結衣ちゃん？」

さっきとはまるで別人のよう。

結衣にはデレデレのようだ。

結衣「えっと……誰？」

大雅「おr…僕は大雅。
依織くんから君が屋上へいるって聞いたんだ。
どう？ちょっと今日僕ん家来ない？
勉強を手伝って欲しいんだけど」

結衣「勉強？まぁいいけど。
私は結衣。よろしくね、大雅」

大雅「うん、よろしく！
じゃあまた！」

結衣「うん、また後で」

私は大雅に手を振り、また屋上のベンチに座るのだった……。

結衣（変な人……。
私よりも頭いい人いっぱいいるはずなのに、なんでなのかな？
まぁいいや。予鈴鳴っちゃうし帰ろ）

大雅に家に来いと誘われた結衣。大雅は何を企んでいるのかー…。