文字サイズ変更

溺愛バトル 〜第二期〜

#27

体育祭について

九鬼 汐恩というヴァンパイアにあった、次の日。

汐恩「おはよ…結衣さん、依織さん」

結衣「………」

依織「……ハァ」

こいつは昨日何事もなかったかのようにごく普通に話しかけてきた。

結衣「また猫被ってんの?」

汐恩「…やだなぁ、デフォだよ」

結衣「私が嘘を見抜けるの知ってるでしょ?」

汐恩「あはは、そうだった」

…相変わらず、読めない。

一体何を考えているの?

先生「えー、体育祭のことですがー…」

あ、そうか。もうそんな時期か。

ちなみに私は青組だった。詩襟も青組。

依織は緑組、汐恩は紅組。

先生「リレー、障害物競走、綱引き、騎馬戦の項目の中からどれか一つを選んで
もらいます。被ったら話し合いかじゃんけんで決めてね!」

「「はーい」」

人間界に来て初めての体育祭…何もわからないけど足引っ張らないようにしなけ
れば…!(悪魔の謎プライド)

依織「結衣、何やるの?」

結衣「まだ何も決めてない」

依織「ボク綱引きにしようかな。走りたくないし」

結衣「どうしようかな…あんまり目立ちたく…」

依織「リレーとかどう?足早そう」

ただ走るだけなら簡単そうだし、目立たなさそうね。

結衣「リレー…確かにいいかもしれない。リレーにするわ」

依織「まぁ人数次第だけどね〜」

先生「ではまずリレーやりたい人挙手〜」

バッ!

数十人が手を挙げた。

いや指定人数余裕で超えてる。

みんなどれだけリレー好きなのよ。

先生「じゃあみんな、後悔のないように決めるんだよ」

生徒「どうするー?」

生徒「これだけ人数いるんだったら話し合いで決まらなくね?」

生徒「確かにー」

生徒「じゃあじゃんけんで決める?」

生徒「そうだな、決まりそうにねぇし」

生徒「オッケー!最初はグー!じゃんけんぽん!」

結衣「あ…」

勝った

依織「よかったじゃん結衣!」

結衣「うん」

悪魔の私に運が向いているとは驚きね。

はて、神様のどんな気まぐれか。

詩襟「結衣!競技決まりましたか?」

結衣「決まったよ。リレーになった」

詩襟「そうですか…!僕は綱引きです!頑張りましょうね!」

…あ、そういえば莉孤は…?

莉孤「忘れられてるとかじゃないよね…?」

おぉ、噂をすれば。

詩襟「莉孤は緑組ですよね」

莉孤「そーそー!でもさぁ、クラス別がよかったよなぁ。
いちいち分けるの先生も面倒くさくない?」

詩襟「これがここのやり方なんでしょう」

詩襟と莉孤…いつの間にそんなに親しくなったんだ?

私がクロノアを探している時かな。

先生「それじゃ三項目め、綱引きをやりたい人は挙手してね〜」

おっと、もう三項目めか。

数人が手を挙げる。その中には、予想外の人物も入っていた。

先生「はい、指定人数ピッタリですね」

し、汐恩!?こいつもやるのか!?

汐恩「依織さん、一緒だね」

依織「…負けないよ」

汐恩「僕も負ける気、ないよ。結衣さんは僕が…」

結衣「なに?あんたが私を殺すの?やってみなさいよ、返り討ちにするから」

汐恩「ヒェッ」

そんな本当にびっくりしたみたいな反応するなよ。

結衣「ヒェッじゃないわよ、どの立場で言ってんの」

汐恩はヴァンパイアだ。人間よりも力を持ってる。

そんな奴が「ヒェッ」など。図々しいにも程があるだろうが。

結衣「本当に、あんたの目的は何なの。それぐらい教えてくれてもいいでしょ」

汐恩「僕にとっては“それぐらい“じゃない。目的って誰にも教えるものじゃないし」

結衣「あんたがわからないのよ…。敵か味方かの判断もできていない。
危害を加えないとは思うけど…あんたが人間でない以上、依織に近づけるわけにはいかないの」

汐恩「結衣さんって仲間想いだね。…いや、恋人想いかな?」

結衣「ッはぁ!?」

…こんなに心底人を嫌うのは初めてかもしれない。

そもそもこれが“嫌い“なのかもわからないけど。

レイスはどちらかと言えば“嫌い“じゃなくて、“憎たらしい“。

というか一体“嫌い“とは何なのだろうか。

汐恩「…結衣さんは僕のこと嫌いになったよね。
でも、僕は結衣さんのこと、嫌いになったりしないよ」

結衣「はぁ?どういう理屈?」

汐恩「殺されても嫌いにならないってこと」

結衣「いや嫌いになるでしょそれは」

つくづく変な奴だ。故に何を考えているのか全くわからない。

なのに汐恩は私が考えていることが全部見えているような返答ばかりしてくる。

そこが気に食わないし、嫌いだ。

依織「結衣、あいつとあんまり関わらない方がいい!!」

※帰り道

結衣「そう言われても…」

あっちから関わってくるんだからなぁ…。

もういっそのこと…。

結衣「……」

[大文字]ベチーン!!![/大文字]

依織「………えっ…?えっっっえぇ!?なんっ…なんでほっぺ…っ叩い…」

結衣「いった…でも目覚めた」

危ない、ブラックが出てた…。(元々ブラックだけど

あっちから殺しに来るまではダメ。絶対にダメ。

結衣「とにかく今は体育祭!体育祭のことだけ考えればいい!」

??「体育祭の話か?」

結衣「え…く…の、ノアさん!?」

なんでこんなところに!?

…まぁ正体がバレることもないか…。

ノア「久方ぶりだね。もう呼び捨てでは呼んでくれないのかな?」

結衣「え、呼んでいいなら……ノア」

ノア「その方が私も話しやすいよ。そして先程の体育祭についてだけど、私も行くよ」

結衣「…は?」

こいつなんて言った今。体育祭見に行くって…?

いや無理でしょ普通に。神ですよねこの人。

てかその前に恥ずかしさが来るだろ。競技に集中できないよ。

依織「結衣、この人がノアさん?」

結衣「あ…う、うん」

依織「ボク、依織って言います!よろしくお願いします!」

ノア「はい、存じています。改めて、ノアです。こちらこそよろしくお願いします」

依織「いい人だね、結衣!」

結衣「ま、まぁ…?」

ノア「おや、なぜ疑問系なのかな。いつでも優しいだろう?」

結衣「優しいけど…命知らず…」

ノア「それは結衣さんに言えたことではないよ」

結衣「じゃっ!じゃあ!私は呼び捨てにしたんだからあんたも呼び捨てに…」

待て待て脈文がおかしすぎる…!!恥ずかしい…!

ノア「ふふっ、そう言われると照れてしまうね、結衣」

結衣「………っ///」

ノア「…照れているのは結衣の方だったかな?」

結衣「はぁぁぁ!?照れてない!とっ、とにかくもう帰る!!」

[大文字]タッタッタッタ[/大文字]

なんでこんなに頬が熱いんだよッ!!!

どうなってんだ私の体ァ!!!

さっき叩いたから怒ってんの!?

結衣「…あっつ……」

ノア相手にこんなに取り乱して…格好がつかないな。


ノア「結衣、あんなに取り乱して…ふふ」

依織「…ノアさんは、どっちですか?」

ノア「ん?」

依織「結衣のこと、特別に思ってますよね」

ノア「そうだね。結衣は私の天使…悪魔だよ」

依織「likeですか?loveですか?」

ノア「…さぁ、どっちだろうね。
さっき知り合ったばかりの君に教える道理はないな」

依織「………そうですか」

作者メッセージ

えっ…結衣かわいっっ

2026/05/20 18:40

夢楽 ID:≫ 6sK3RUjRIWMA2
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 27

コメント
[29]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL