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溺愛バトル 〜第二期〜

#21

依織と理衣安

理衣安「好きなの、依織くんのこと…」

いや何秒間かこの言葉飲み込もうとしたけど意味わからん。

なんで??なんで学年一位の人が依織??

……面白いじゃん。

結衣「…詳しく」

理衣安「この話に食い付くのね。もしかして恋バナ好きなのかしら」

結衣「いや、初めて。依織のことだから聞いた」

理衣安「…そう。長くなるかもしれないけれど、いい?」

結衣「……できるだけ短く」

理衣安side

理衣安「私が依織くんに出会ったのは、私が中1の時かしら。
あの子、本当は15なのよ。でも、何かしらの理由で中学に入るのが遅くなったみたい。
…私、昔から頭と運動神経が妙に良くて、周りから仲間外れにされていたの。
その頃の私は声をかける勇気がなくて、ひとりぼっちだった。
そして…ちょうどクリスマスかしら。公園で一人、雪を眺めてた。クリぼっちってやつね。
そこで、依織くんに出会ったの。依織くんもひとりぼっちだったんだろうね。
一人寂しくブランコで座っている私に声をかけてくれたのよー…」

依織「だいじょうぶ?」

今思返せば、中1とは思えない子供っぽい言葉遣いだったわね。

依織「おねえしゃもひとり?」

その男の子は、体が意図的に傷つけられてボロボロだった。

理衣安「…えぇ、そうね。…君も?」

依織「うん、いおりひとり!おねえしゃと、いっしょ」

まるで幼稚園生みたい。

依織「…おねえしゃは、いおりのことたすけてくれる?」

あの元気な笑顔とは異なる、突然の言葉。

この子からそんな言葉が出るなんて思いもしなかったわ。

依織「おとーさん、こわい…。いおり、おうちきらい。かえりたくない。
おとーさん、もうすぐくる。やだ、たすけて」

文脈が少しおかしいけれど、必死に助けを求めているのがわかった。

お父さんが、この子を虐待しているのかもしれないわね。

「おねがい、おねえしゃだけなの…。たすけて…っ」

必死に助けを求める男の子を、見捨てる者がいようか。

私はこの子を孤児院に連れて行くことを決心した。

理衣安「……わかった。絶対助ける」

軽く頷く。男の子はまた明るい笑顔を取り戻した。

依織「ありがとっ!おねえしゃだいすきっ!」

この瞬間だった。私が恋に落ちたのは。

ずっと暗かった学校生活に、天使…光が落ちてきたんだ。

理衣安「この子をよろしくお願いします。依織って言います。
おそらくですけど、この子、家で虐待受けてました。逃げてきたんだと思います。
言葉も満足に学習できていないようです。どうか、助けてあげてください」

孤児院の人「…虐待、ですか。わかりました。責任を持ってお預かりします」

理衣安「………はい」

それから、何ヶ月か経った。私は中2になって、依織くんが入学して来た。

理衣安「い、依織…くん…?」

前の私にはできなかったでしょうね。思い切って声をかけてみたの。

依織「…?あ!あの時のお姉さん!久しぶり〜!」

理衣安「っ…!!」

覚えて、いてくれた。

こんな…こんな私を、記憶に残してくれている人がいるなんて。

依織「どう?成長したでしょー!」

依織くんの姿は去年とは見違えるほど変わって、言葉遣いも中学生らしくなっていたー…。

理衣安「依織くんのおかげで、何もかも変わった。
勇気を出せるようになって友達もできた。私の人生が、全部明るく変わったの」

理衣安は言葉を続ける。

理衣安「私は三年前から依織くんに片想い中。依織くんは好きな人とかいるのかな…。ー…あっ、ごめんなさいね!結構な長話になってしまったわ」

三年前から、か…。

………なんだ?この胸のざわめきは。

私は依織を家族みたいに大切に思っている。でも、それとは少し違うような、鼓動。

結衣「……告白するの?」

理衣安「卒業までにはするつもりよ。離れたくないもの」

結衣「……そう」

私は一言だけ言って、その場から離れた。

理衣安「えっ、ちょっと…っ!まだ話を聞いてないわっ…!」

追いかけて来た理衣安を撒き、私はクロノアを探して走るのだった。

作者メッセージ

15の依織がなぜ中2の教室にいるのか謎が解けましたねぇ!
まぁただ単に後から依織15歳って思い出してこの話作っただけなんだけど⭐︎

2026/02/26 22:03

夢楽 ID:≫ 14ODATaJ5tCFM
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