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溺愛バトル[生徒の名前募集中]

#14

天界の城 〜迷路攻略とレイスとの再会〜

莉孤「なあなあ結衣ちゃーん、どこ行ってんの?今」

結衣「莉孤。黙って着いて来て」

莉孤「……ゾワ」

私達はしばらく飛んだ後、レイスがいるはずの天界の城に着いた。

結衣「ここよ」

莉孤「おおーっ、めっちゃすごいやん!でっか!!!城!」

結衣「莉孤。黙って。」

莉孤「んー」

依織「え、正面から入るの…?」

結衣「それ以外のどこに入口があるのよ」

依織「えぇー、大丈夫かなぁ」

結衣「何?怖くなった?じゃあ帰って」

依織「結衣辛辣モードッ!?……もー!行くよー!」

結衣「じゃあさっさと来る」

依織「御意!」

しばらく歩いた。

敵兵も度々出て来たが、私が出る幕もなく、ほとんど莉孤が倒していた。

結衣「さすがね、莉孤」

莉孤「へへーん、ウチ強いっしょ!!」

結衣「えぇ、私が出る幕もないほどにね。でも、まだ雑魚兵。
これからもっと敵は強くなるわ」

莉孤「面白そうじゃんっ!!冒険冒険♪」

結衣「違うわ、これは戦争よ。履き違わないで」

莉孤「間違えたっ!戦争戦争♪」

莉孤は、この状況すらも楽しんでいるように見えた。

だが、実力者であることに違いはない。

結衣「?」

小さな門を開いた先に見えたのは、壁。壁。壁。その間に通る小さな道。

依織「うわぁ、これ完全に迷路だね」

結衣「上……は登れなさそうね」

莉孤「ほんとだ!迷路あるあるの上の隙間ないじゃん!!」

結衣「はぁ、壁一つ一つぶち破るしかないわね」

依織「めちゃくちゃ物理だね!?」

結衣「多分、いや絶対、
レイスには私達がこの城に侵入したと言うことはバレているわ。
だから、兵が来る前に攻略しないといけない」

莉孤「楽しそー!ぶち破っちゃおっ!!」

ドゴォン!!ドゴォン!!ドゴォーン!!

依織「すご、、、」

最初の方で体力を使うのは得策とは言えないので、壁を破るのは莉孤に任せる。

莉孤はどうやら体力オバケなようなので、助かった。

結衣「頼りになるわね、莉孤」

莉孤「そうっしょそうっしょ!どんどん行くよー!!」

ドゴォン!ドゴォン!!ドゴォーン……!!

迷路に入ってからどれくらい時間が経っただろうか。

さすがの莉孤も息切れだ。

結衣「……体力を使わせてしまってごめんね。実は、一発で全部壊せるの」

莉孤「……え?ハァハァ」

結衣「火魔法『エンブレム』砲撃ッ!!!」

ドッッッッゴォーン!!!!

と大きな音がして、壁には同じ大きさの穴が続いて空いた。

そしてさっきまであった火柱は消え、焼け跡だけが残る。

依織「結衣ってすごいんだね、、」

結衣「仕方ないよ、悪魔だから。でも、依織は何ができるの?」

依織「ボク……は手当と見とく、くらいかな…?」

結衣「別にいいよ。十分助かるから。…行こう」

てくてくてく

莉孤「ねーえ結衣ちゃーん、まだぁ?歩き疲れたんだけどー」

結衣「もうすぐだから、着いて来て」

依織「莉孤、結衣を怒らせると大変なことになるから、黙っとこ」

莉孤「…りょー」

その頃、レイスは……。

レイス「もしもの時のためです。すぐ持ってこられるように牢に放り込んでおきなさい」

??「ッぐ、、すみません、結衣……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
結衣「!?」

依織「結衣、どうかしたの?」

結衣「今、何か声が……」

莉孤「えー?気のせいじゃない?」

結衣「そう、かな」

てくてくてく×2

莉孤「うおぉすげー」

結衣達の目の前に立ちはだかったのは大きな白い門。

依織「結衣、こんなの開けられるの…?」

結衣「余裕」

そして、私は門に手を触れる。ギギギ、と鈍い音をたて、門が全開した。

少し緊張が走るも、前に進む。

莉孤「……あれが…?」

レイス「ふふふ、随分遅かったですね」

結衣「ッッッレイスッ!!!」

レイス「[明朝体]ふふっ、熱烈な再会ですね。
さて、あなたの父を経て、答えは変わりましたか?[/明朝体]」

作者メッセージ

レイスとの再会。そして、決戦。

2025/09/07 20:22

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