レイス「あぁ、そうですか……。
じゃあ、"死んでください"☺️」

王魔「やはりか……。
行け！"ファイアーバード"（炎の鳥）」

レイス「"アイスバリア"（冷酷な結界）」

王魔「くっ！
ダークホールッ‼︎（闇の穴）」

レイス「っ！（吸い込まれるっ）」

王魔「ゲホッ、ゴホゴホ！」

魔王・王魔が使う大体の闇魔法は、
王魔の体力を吸い取ることを引き換えに、膨大なチカラを持っている。

レイス「ッハァ……、やるしかないですね。
あなたの体力が少なくなるのはいいですけど…。
このままでは私も死ぬので。"テンノメグミ"」

王魔「はッ…はッ…ゲホッ」

王魔（まずい、このままじゃ…。我が死ぬ。負ける…）

レイス「魔界の魔王・王魔。
あなたはすでに負けています。闇魔法を使った時点で。
なぜ、そこまでするんですか…？私に勝てないことはわかっているでしょう。
さっさと死んでください。結衣は人間の誰にも渡さない。わかってください」

王魔「……。あいつは…あいつだけは、自由に生きて欲しいんだ。
誰にも縛られず、自由に……。そんな結衣にとっては、ここが窮屈だった。
ようやく、今、わかった気がする。
我は、最後まで結衣に自由に生きて欲しいと願っている。
結衣が、自由に生きてくれるなら……我はいつ死んでも構わない。
もう一度、言う。結衣との婚約は、この我の死を持って、お断りする！」

レイス「……いいでしょう。あなたの死は認めます。
でも、いつか絶対結衣と婚約することを宣言しましょう！」

王魔「フッ、いい覚悟だ。
では魔王のコレも耐えられるかな？最高威力！"自爆"！」

レイス「ッアイスバリア‼︎」

[大文字][大文字]バリン[/大文字][/大文字]

レイスの結界と共に放たれたこの自爆は、レイスの結界を破った末、
魔王・王魔を葬ったのであった。

自爆を受けた、レイスはー…。

レイス「ぐっぁ…」

生きていたのである。

魔王の最終手段・自爆ですらも、レイスの命には一歩届かなかったのだった。

レイス「っ…、ヒール…（小回復）」

[大文字]バタッ[/大文字]