あーあー終わっちゃうわ！

そーっと、息をひそめて
裏側に身をひそめ
声もダメ　足音ダメ
しゃがんで耳すます

やっと、私の番だ
ゆっくり足取り　ぐるっと回って
喉の奥底使って　「ねぇ、そうでしょ？」
ブラックライトに照らされ、”終了”っすか

スッポットライトに　手を挙げて
どうでもいいや　なんにでもなれ！
と、吹っ切れて　楽譜なんてクソ食らえ　　サビ
勝手にほざいてろ！　何も知らぬ大衆よ

誰かの掛け声で一斉集合　台本どうりの歌劇団
メトロームの音に釣られた　小人達
みんな整列お歌を歌って　楽しさの欠片もない　ない　ない！
こんな長文考える程に　あたしゃ眠気が勝つのよね

狂ったような　入れ知恵に
背徳感なんて　真っ当上等！　　　静かサビ
一旦退場またまた入場
あー最後の歌になりました

サヨナラ　サヨナラ　幕が下りて
ライトにかざして　ヒラヒラリ　　　　
バイバイなんて　難解過ぎる心情集　　　　ラスサビ
お辞儀して　最後の言葉放ったとき
一番華やかで　繊細で　不透明
あーあー最後だよ　6年間の努力の結晶
私は、いや私達は――――――

またいつかと手を振った。