文字サイズ変更

魔王とツインメイドのご奉仕生活

#9


「では、契約成立だな」
 我はトントン拍子に話を進める。こういう事はサクサクと進めたいものだ。
「うぐぐぅぅ~~」
 ラツンは依然として顔が真っ赤だ。火炎魔法でも撃つ気か? レツンは、ラツンに寄り添っている。そして我に言いにくそうに喋りかけてきた。
「あ、あの、その……ご奉仕というのはその」
 我は頷く。
「内容は貴様らに任せる」
「え?」
「はい?」
 我の言葉にラツンとレツンはポカンとする。
「貴様らの考えるご奉仕で我を萌え~~とさせてみせよ」
 我はそうラツンとレツンに厳命した。
「よしっ。魔王城に戻るか。貴様らも一緒だ」
 我は自身とラツン、レツンに瞬間移動の魔法をかけた。
「メイドテレポーテーション」
 我とラツンとレツンが魔王城の大広間へと飛ぶ。そこでラトーやアモミールたちが待っていた。
「お帰りなさいませ、魔王さ、まああああああ!?」
 ラトーがびっくり仰天な声を上げた。そんなに驚くことか? 我ほどではないにせよ、貴様もテレポーテーションは使えるであろう?
「魔王様、メイドメモリーカードオオオオオオ!?」
 アモミールがメイドメモリーカードを握りしめたまま、衝撃を目の当たりにした顔をする。ククク……やはり貴様も分かるか? 凄まじく萌え~~であろう?
「我、帰還したぞ。丁重に出迎えよ」
「ま、ま、ま魔王様! そ、そ、その半魔の娘どもは!?」
 ラトーが目を白黒させて、おまけに頭をカックンカックンさせる。
「我がテイクアウトしてきたのだ」
「はっ、魔王しゃま! 捕虜、ということでしょうか?」
 アモミールがなるほどと言わんばかりにうんうんと頷く。噛んでいるのも中々よいではないか。
「いや、我のメイドだ」
「「はああああああああああ!?」」
 中々のハモり具合だ。今度デュエットでもするのか?
「ね、ねえ……私たちどうなんの?」
「萌え~~じゃないでしょうか?」
「意味分かんないわよ……」
 ラツンとレツンがコショコショと話している。
 ふむ。そうだな。とりあえずは……。
「ラトー。確か我のメイド部屋にいくつか空きがあったな?」
 ラトーがハッとする。
「ま、まさか魔王しゃま!」
 噛んだな。それほど動揺しているのか?
「ああ。こいつらを我の専属メイドにする」
 我がキリッとした感じで言い切る。口をあんぐりと開けたままのアモミールに我は目を向ける。
「アモミール。こいつらの指南役を頼めるか?」
「ジ、ジーマーでございますか?」
 ジーマーだ。萌え~~なメイドメモリーを叩き込んで欲しいからな。
「さて、今いない他の幹部どもにはまた言うとして……貴様ら、我の決定に何か不服はあるか?」
「ま、魔王様! ラトーハイハイ! 言いたいことありまーす!」
 シュビッと手を挙げるラトー。元気がいいな。
「魔王様。私も魔王様のメ、イ、ドとして進言したいことがございます」
 アモミールが恭しく礼を取りながら、言う。なぜメイドを一音ずつ強調したのだ?
 まあ、とりあえず聞いてみるとするか。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

魔王、双子ちゃんたちをテイクアウト! マ、マジかよ!? って事で、次はラトーやアモミールと話をしまーーす!

2024/10/31 12:05

トモットモ ID:≫cpxyxaAT694vw
続きを執筆
小説を編集
/ 11

コメント
[2]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL