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魔王とツインメイドのご奉仕生活

#6


「お姉様。魔王さんは嘘はついていないようですよ?」
 銀髪の半魔族の少女が首をちょっと傾げながら言う。
「ほう? 分かるのか?」
「はい~~。心の動きで」
 コクコクと銀髪の半魔族の少女は頷く。
 我は感心した。大したものだ。精神系のあの魔法を使えるとはな。
「はあ? じゃあ何? こいつはパーフェクトオーブをメイドなんちゃらとか言ってるわけ?」
 金髪の半魔族の少女が戸惑いの声を上げる。
「メイドエナジーオーブだ」
 我がウムと力強く訂正する。大事だからな。
「ちっがうわよ! 何よそれ!」
 キャンキャンとよく吠えるな。やれやれ……説明してやるとしよう。
「メイドエナジーオーブは、我のメイドパワーを極限まで引き出せる代物だ」
「メイドパワー?」
「メイドパワーは我が萌~~と感じるものを力に変えたものを言う」
「もえ~~? って何ですか~~?」
「我も上手くは言い表せぬが……我の魂にズキュン!   とくるもの、と言えばいいだろうか」
「こいつさっきから何言ってんのよ!」
「ククク……まだメイドの真髄を知らぬか。半魔の双子よ」
「クククじゃないわよ! もういいわ! あんたのお宝全部頂くから!」
 金髪の半魔族の少女が腕を振り上げて魔力で作ったサーベルを出現させた。
「ほう? 中々の魔力値だな」
 我は素直に褒める。
「あったりまえでしょ! 私が作ったんだから!」
 フム。面白い。
「よかろう。少し相手してやる」
 我は右手の上にメイドエナジーオーブを出現させる。
「メイドパワーチャージ」
 我は厳かに唱えた。メイドエナジーオーブから強烈な光が飛び出す。ククク……滾るな。
「ぐっ……! 中々やるわね」
 金髪の半魔族の少女は魔力の値に驚きを隠せない様子だ。当然だ。我は魔王だからな。
「メイドブレード」
 我は、萌~~な力宿りし剣をその手に握る。
「何だか桃色な魔力ですね~~」
 銀髪の半魔族の少女が不思議そうな顔でそう呟く。ほう? この色を認識できるのか? 萌~~の素質があるな。
「まだ、貴様らの名を聞いてなかったな。許す。名乗るがいい」
 我が双子たちに名を尋ねると、金髪の半魔族の少女はキッとしながら言う。
「ったく、えっらそうね! 私はラツン! よく覚えときなさい!」
 続くように銀髪の半魔族の少女もペコリと会釈する。
「私はレツンです。どうぞよろしくです~~」
「ラツンとレツンか。……よい名だ」
「行くわよっ!」
 カッ! と我とラツンの剣がぶつかり合い、萌~~なバトルが幕を開けた。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

魔王と双子ちゃんたちのバトルスタート! メイドパワー満タン! 萌え~なバトル、いいですね~~。

2024/10/18 12:10

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