魔王とツインメイドのご奉仕生活
我は、ニヤリとする。転移完了だ。
「魔王様!」
「魔王様だ!」
「なんと頼もしい……」
「さすが魔王様……」
「魔力のレベルが違う……」
ラトーを筆頭に魔族どもが我を崇めている。当然だ。我は魔王だからな。
我は上空にてマントを羽ばたかせながら魔族どもに言った。
「我のメイド魔法により異空間へと飛ばした。我もまたそこへ向かう」
「魔王様直々にでございますか!?」
ラトーが驚倒の声を上げた。我はゆっくりと首肯する。
「ああ。奴らには感じるものがある。そう、……メイド魂がな!!」
…………。
し~~~~~~ん。む? 急に静かになったな。
「……う、うおおおおお! よく分かんないけど魔王様バンザーイ!」
「「「「「バンザ~~~~~~イ!!」」」」」
少し間を置いて、魔族どもが一斉に喝采の雄叫びを上げた。ククク……時間差演出とはな。中々アドリブがきくではないか。
「この辺一帯を我の魔力結界で覆う。貴様らは離れていろ」
「はっ! 魔王様!」
ビシッとラトーが敬礼する。他の魔族どももそれに倣い、そして安全圏まで離れていった。
「では、行くか……」
我は一瞬にして周囲一帯に結界を張る。
「メイドテレポーテーション」
我は瞬間移動の魔法を使った。その先には――
「これ、スッゴい魔力値で出来てない!? ヤバいんだけど!?」
「はい! お姉様の可愛さもヤバいです~~!」
「緊張感ないわね! あんたも可愛いわよ!」
きゃいきゃいとする2人の少女の姿がそこにはあった。見たところ角と尻尾があるのでおそらく半魔族であろう。アモミールと同じか。そして……双子か。
「待たせたな」
我が声を掛けると、金髪の半魔族の少女が我をキッと睨みつけてくる。
ほう? 我に萎縮しないとはな。やるではないか。
「待ってないわよ! あんた誰!?」
「我が名はトーノベル。魔王だ」
我が名乗りを上げるとまた双子たちはきゃいきゃいと騒ぎ出す。
「ええ!? あんたが!?」
「いきなりラスボスに当たりましたよ! さすがお姉様です~~」
「いやあ、そんなことは~~あるわよ!」
「はい~~」
「ってことはあんた持っているわよね!」
ずびしっ! っと我を指差し、腰に手を当て、金髪の半魔族の少女が言い放ってくる。
「何をだ?」
我が腕組みしながら問うと、
「パーフェクトオーブです~~」
銀髪の半魔族の少女がやんわりと応えた。ほう? 抜けている感じなのに隙がない。やるではないか。
それはそれとして……
「なんだそれは?」
我は問うた。金髪の半魔族の少女が髪を逆立たせながら睨む。重力に抗っているのか?
「しらばっくれてんじゃないわよ!」
いちいち声がでかい。喉を痛めるのではないか?
「パーフェクトオーブは何でも願いを叶える伝説のお宝ですね~~。ほら、マニラダンジョンの奥で見つかった」
銀髪の半魔族の少女の説明に我はポンと手を打つ。得心した。
「ああ、あれか。メイドエナジーオーブのことか?」
ズコーッ! と我の答えを聞いた途端にずっこける金髪の半魔族の少女。急に一発芸を始めるとはな。ククク……笑いのセンスを磨いているのか?
「とぼけてんじゃないわよ~~~~~~!」
我の作った魔力結界の中で金髪の半魔族の少女は叫び散らした。やれやれだ。喉は大事にしろ。萌え~~をちゃんとやれるようにな。とぼけてるつもりもない。メイド魂に誓ってな。
「魔王様!」
「魔王様だ!」
「なんと頼もしい……」
「さすが魔王様……」
「魔力のレベルが違う……」
ラトーを筆頭に魔族どもが我を崇めている。当然だ。我は魔王だからな。
我は上空にてマントを羽ばたかせながら魔族どもに言った。
「我のメイド魔法により異空間へと飛ばした。我もまたそこへ向かう」
「魔王様直々にでございますか!?」
ラトーが驚倒の声を上げた。我はゆっくりと首肯する。
「ああ。奴らには感じるものがある。そう、……メイド魂がな!!」
…………。
し~~~~~~ん。む? 急に静かになったな。
「……う、うおおおおお! よく分かんないけど魔王様バンザーイ!」
「「「「「バンザ~~~~~~イ!!」」」」」
少し間を置いて、魔族どもが一斉に喝采の雄叫びを上げた。ククク……時間差演出とはな。中々アドリブがきくではないか。
「この辺一帯を我の魔力結界で覆う。貴様らは離れていろ」
「はっ! 魔王様!」
ビシッとラトーが敬礼する。他の魔族どももそれに倣い、そして安全圏まで離れていった。
「では、行くか……」
我は一瞬にして周囲一帯に結界を張る。
「メイドテレポーテーション」
我は瞬間移動の魔法を使った。その先には――
「これ、スッゴい魔力値で出来てない!? ヤバいんだけど!?」
「はい! お姉様の可愛さもヤバいです~~!」
「緊張感ないわね! あんたも可愛いわよ!」
きゃいきゃいとする2人の少女の姿がそこにはあった。見たところ角と尻尾があるのでおそらく半魔族であろう。アモミールと同じか。そして……双子か。
「待たせたな」
我が声を掛けると、金髪の半魔族の少女が我をキッと睨みつけてくる。
ほう? 我に萎縮しないとはな。やるではないか。
「待ってないわよ! あんた誰!?」
「我が名はトーノベル。魔王だ」
我が名乗りを上げるとまた双子たちはきゃいきゃいと騒ぎ出す。
「ええ!? あんたが!?」
「いきなりラスボスに当たりましたよ! さすがお姉様です~~」
「いやあ、そんなことは~~あるわよ!」
「はい~~」
「ってことはあんた持っているわよね!」
ずびしっ! っと我を指差し、腰に手を当て、金髪の半魔族の少女が言い放ってくる。
「何をだ?」
我が腕組みしながら問うと、
「パーフェクトオーブです~~」
銀髪の半魔族の少女がやんわりと応えた。ほう? 抜けている感じなのに隙がない。やるではないか。
それはそれとして……
「なんだそれは?」
我は問うた。金髪の半魔族の少女が髪を逆立たせながら睨む。重力に抗っているのか?
「しらばっくれてんじゃないわよ!」
いちいち声がでかい。喉を痛めるのではないか?
「パーフェクトオーブは何でも願いを叶える伝説のお宝ですね~~。ほら、マニラダンジョンの奥で見つかった」
銀髪の半魔族の少女の説明に我はポンと手を打つ。得心した。
「ああ、あれか。メイドエナジーオーブのことか?」
ズコーッ! と我の答えを聞いた途端にずっこける金髪の半魔族の少女。急に一発芸を始めるとはな。ククク……笑いのセンスを磨いているのか?
「とぼけてんじゃないわよ~~~~~~!」
我の作った魔力結界の中で金髪の半魔族の少女は叫び散らした。やれやれだ。喉は大事にしろ。萌え~~をちゃんとやれるようにな。とぼけてるつもりもない。メイド魂に誓ってな。
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