文字サイズ変更

魔王とツインメイドのご奉仕生活

#17


「魔王様、伝令がございます」
 アモミールがすっとメイドコーヒーを我に提供しながら言った。
「何だ?」
「魔王軍幹部が1人、カーラヌン様が直にお戻りになられるそうでございます」
「うむ。そうか。帰ってきたら労ってやるとしよう」
 部下を労うのは魔王の務めであろう。
「……むう」
 アモミールが僅かにムスッとしたような気がした。我はむ? と視線で問うた。
「何か不満か?」
「いえいえ全くこれっぽっちもありますよ」
 あるのだな。我は小さく頷く。やれやれご機嫌を取ってやるとするか。
「時にアモミール、最近あれの2号店が出来たと聞いたが?」
 我がそう言うと、アモミールはパアっと目を輝かせる。
「そうでございます! さらに萌え~~の領域が増えていっております!」
「うむ、我は視察に行こうと思うのだが」
「お供させて頂きます!」
 ククク……。そうこなくてはな。
「魔王! いる!?」
 バン! とノックをせずにドアを蹴破るラツン。豪快だな。
「ラツン! なんてはしたない真似を……!」
 アモミールが若干キレている。これはこれで萌え~~だな。
「お姉様~~。ホワイトブリムを忘れています~~」
 レツンがラツンの後ろに回り、よいしょっと頭にホワイトブリムを装着。うむ。必需品だな。
「はあ? こんなもんあってもなくても一緒でしょ?」
 ラツンが首を傾げる。アモミールが俯き、昏い笑みを浮かべた。
「ふ、ふふっ……。あなたは今、メイ同盟を敵に回す発言をしました。撤回するなら今の内ですよ……」
「はーい、ごめんなさーい」
 ラツンが尻尾をフリフリしながら、ホワイトブリムをいじいじ。ほう?
「アモミール。大目に見てやれ。中々萌え~~度が高いではないか」
「ぐぬぬ……。魔王様がそう仰られるのであれば」
 アモミールは、尻尾をクルクルっとして我の頬をツンツンとする。
「む?」
「……魔王様は、萌え~~甘すぎでございます」
「それは褒め言葉か?」
「ぐぬぬ~~!」
 アモミールは、両頬を手で押さえブンブンとカラダを振る。ふむ。萌え~~が入っていたら基本良い意味であろう。
「で、貴様ら。我に何か用か?」
「あ、そうよ! 魔王……」
「後にしろ。我は行くところがある」
「ぐぬぬ~~!」
 我の有無を言わせぬ決意にラツンは悔しそうに唇を噛み締める。今日はぐぬぬ~~祭りか?

作者メッセージ

ぐぬぬ~~可愛いな~。果たして魔王はどこへ行くのか? また次回~。

2025/04/20 19:35

トモットモ ID:≫ 1kcHZ8RkVmlW.
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 17

コメント
[6]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL