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魔王とツインメイドのご奉仕生活

#1

魔王と双子の邂逅

 我が名はトーノベル。この世の全てを統べる力を持つであろう魔王だ。我が魔王である以上、この魔界の平穏は約束されたようなものだ。ククク……。滾るな。
 血と魔力に飢えた獣どもよ。ここは貴様らにとっての楽園だ。存分に力を振るうがいい。
 我は魔王城にある最上階の私室からバルコニーに出て外を見下ろす。魔族たちが争い合って力の研鑽をしている。我はそれを見てほくそ笑むのだ。
 コンコン。ドアがノックされたようだ。
「入れ」
「失礼致します」
 ガチャッとドアが開かれ、側近メイドのアモミールが恭しく礼をとって入室してくる。
「魔王様。お食事のご用意が出来ました」
「そうか。もう昼か。ならばまず、貴様からいただくとしようか」
 ニヤリと我が冗談を口にすると、アモミールは「あ、あの……」と顔を赤く染めながら身を捩る。
 アモミールは、我が一目置くメイド長。長く艶やかな黒髪、シュッとしたプロポーション。そして、豪胆である女だ。
「ククク……最高の冗談であろう」
「え、あ。冗談、でございますか……」
 む?
「そういえばなぜ貴様は顔を赤くしているのだ?」
「あっ!」
 アモミールはバッ! と自分の両頬に手を当てる。
「な、何でもございません!」
「ふむ。そうか。ならばいい。食堂に行こう。今日のメインディッシュは何だ?」
「はい。ゴールデンドラゴンのステーキでございます」
「ククク……滾るな」
 我の血肉になるのは、レアモンスターのレアステーキか。
「焼き方はミディアムレアの方でございます」
「分かっているではないか」
 我の事を理解するメイド……ククク。滾るな。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

大のメイド好きの魔王が双子ちゃんたちにご奉仕!? させます~~。ククク……滾るな。よろしくお願いします。

2024/09/30 12:10

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