スピネルはメイドカフェで生存の夢を見るか?
【押しの子】という漫画を知っているだろうか。
YOASOBIが制作した1期のOPがトンデモネー動画再生数を叩き出した事でも有名だろう。
原作:赤坂アカ、作画:横槍メンゴの一見煌びやかに見えてドロドロとした欲が渦巻く芸能界の闇をギャグ交えて描く漫画。
様々な場所に貼られた伏線と、重すぎるストーリー展開が読者の情緒を掻き乱すことに定評があるあの漫画。
かく言う私も日常パートだと思ったのにバリバリの鬱が展開されて血反吐を吐いた。
なぜんで冒頭で【推しの子】の紹介をしたのか。察しのいい幾人かはこれからの展開を予想出来るでしょう。
言うよ?言っちゃうよ?
私ね、転生者なんですよ。しかも成り代わりというとんでもなく要らない特典付きの。
前世は悪性脳腫瘍の一種、退型成性星細胞腫という病気で12歳という若さで死んだ天童寺さりな。
前々世は二日酔いの所をトラックに轢かれて死んだ哀れな会社員。
今の今まで前々世の事をはすっかり忘れてちゃんと原作の“星野ルビー”だったのに、[漢字]前々世[/漢字][ふりがな]私[/ふりがな]を思い出しちゃったから原作から外れてしまった。
つまりは星野ルビー成り代わりが爆誕した。
んでね〜思い出したタイミングが悪かった。
ママ……星野アイがストーカーに刺されうになるタイミングでドバッと、メントスコーラをしたみたいに前世と【推しの子】の記憶が溢れた。
まぁ目の前の人、しかも私の母親が死ぬって分かったら私の体は勝手に動き出した。
気づいたら時には横からママを全力タックルして、刃物を持った人の前に出た。
そしたら支部でよく見た展開、アイの代わりに子供が刺されちゃった、って訳ですよ奥さん。
何かを助けるためには何かしらの犠牲が必要。
完全無血開城なんて物語か本物の天才にしか出来ないの。ほら、等価交換は錬金術の基本だって言うじゃん。
これが自然の摂理なんだよ。ねっ、だから泣かないでママ。
アイ「ルビー……ルビー、ルビー!」
ルビー『なぁにママ……』
アイ「どーして、何で?ルビーが……血が……」
ルビー『ママ、けが……してない?』
アイ「うん、ママは大丈夫なの、でもルビーのお腹に、ナイフが……どうしたら……どうしよう、ええ、困ったなぁ……」
ルビー『ママがだいじょー…ぶ、ならわたし、いいの……』
アイ「よくないよ!!??私、まだルビーのランドセル姿、見てないよ………」
ルビー『……ママ』
アイ「ルビーも、アクアも……二人を大人になってくのを、側で、みてたい……」
ルビー『うん……わた、しも……ママがアイドルやってるの……ずっと見てたかった……でもね、もう無理っぽいの……」
刺された割には血は少ない気がするけど、ママがそこに居るのしか私わかんないの。視界が霞みがかって手足がもう殆ど動かない。
でも、これだけは最後に言わないと……
ママはきっと愛が欲しかった。
私は全身全霊を持って愛を伝えてきたつもりなんだけど、もっとちゃんと言葉にしないと。
ねぇママ。私、ママのこと______
ルビー『愛してる…………』
アイ「ルビーっ!!!」
YOASOBIが制作した1期のOPがトンデモネー動画再生数を叩き出した事でも有名だろう。
原作:赤坂アカ、作画:横槍メンゴの一見煌びやかに見えてドロドロとした欲が渦巻く芸能界の闇をギャグ交えて描く漫画。
様々な場所に貼られた伏線と、重すぎるストーリー展開が読者の情緒を掻き乱すことに定評があるあの漫画。
かく言う私も日常パートだと思ったのにバリバリの鬱が展開されて血反吐を吐いた。
なぜんで冒頭で【推しの子】の紹介をしたのか。察しのいい幾人かはこれからの展開を予想出来るでしょう。
言うよ?言っちゃうよ?
私ね、転生者なんですよ。しかも成り代わりというとんでもなく要らない特典付きの。
前世は悪性脳腫瘍の一種、退型成性星細胞腫という病気で12歳という若さで死んだ天童寺さりな。
前々世は二日酔いの所をトラックに轢かれて死んだ哀れな会社員。
今の今まで前々世の事をはすっかり忘れてちゃんと原作の“星野ルビー”だったのに、[漢字]前々世[/漢字][ふりがな]私[/ふりがな]を思い出しちゃったから原作から外れてしまった。
つまりは星野ルビー成り代わりが爆誕した。
んでね〜思い出したタイミングが悪かった。
ママ……星野アイがストーカーに刺されうになるタイミングでドバッと、メントスコーラをしたみたいに前世と【推しの子】の記憶が溢れた。
まぁ目の前の人、しかも私の母親が死ぬって分かったら私の体は勝手に動き出した。
気づいたら時には横からママを全力タックルして、刃物を持った人の前に出た。
そしたら支部でよく見た展開、アイの代わりに子供が刺されちゃった、って訳ですよ奥さん。
何かを助けるためには何かしらの犠牲が必要。
完全無血開城なんて物語か本物の天才にしか出来ないの。ほら、等価交換は錬金術の基本だって言うじゃん。
これが自然の摂理なんだよ。ねっ、だから泣かないでママ。
アイ「ルビー……ルビー、ルビー!」
ルビー『なぁにママ……』
アイ「どーして、何で?ルビーが……血が……」
ルビー『ママ、けが……してない?』
アイ「うん、ママは大丈夫なの、でもルビーのお腹に、ナイフが……どうしたら……どうしよう、ええ、困ったなぁ……」
ルビー『ママがだいじょー…ぶ、ならわたし、いいの……』
アイ「よくないよ!!??私、まだルビーのランドセル姿、見てないよ………」
ルビー『……ママ』
アイ「ルビーも、アクアも……二人を大人になってくのを、側で、みてたい……」
ルビー『うん……わた、しも……ママがアイドルやってるの……ずっと見てたかった……でもね、もう無理っぽいの……」
刺された割には血は少ない気がするけど、ママがそこに居るのしか私わかんないの。視界が霞みがかって手足がもう殆ど動かない。
でも、これだけは最後に言わないと……
ママはきっと愛が欲しかった。
私は全身全霊を持って愛を伝えてきたつもりなんだけど、もっとちゃんと言葉にしないと。
ねぇママ。私、ママのこと______
ルビー『愛してる…………』
アイ「ルビーっ!!!」
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