高層ビルが立ち並ぶ街中の中にひっそりと建つ、小さな事務所。
一人の少年が大荷物を抱えながら事務所の中に入っていった。
「[漢字]紫苑[/漢字][ふりがな]しおん[/ふりがな]さーん！頼んでいた荷物届いてますよー！」
少し長めな黒髪を短く結んだ、幼さが残る顔立ちの少年だ。
少年は抱えていた段ボールをドアのすぐ横に置き、事務所の奥の方＿＿＿＿＿結構な人数が座れそうなソファを一人で独占している女に近寄った。
「紫苑さーん？生きてますかー？」
「こっちは二日酔いなんだよ･･････水持ってこい･･･」
紫苑と呼ばれた女は今にも死にそうな声を出しながら少年にそう言う。少年はそんな彼女に呆れながらも言う通りにコップ一杯に水を入れてきた。
紫「あ゙ー･･･調子乗って飲むんじゃなかったなぁ･･･今更後悔したわ」
「そろそろ学んでくださいよ･･･」
少年は自分の黒髪を乱暴に撫でる。
少年の名は[漢字]雲雀[/漢字][ふりがな]ひばり[/ふりがな]。この事務所でこの女＿＿＿紫苑の助手をしている少年だ。
雲「ていうかさっきポスト見たら、依頼来てましたよ」
紫「マジか！金持ちだといいなぁ」
雲「金がないのは紫苑さんが飲んでくるからでしょ」
雲雀が持った手紙を目にも止まらぬ速さで取り、中を見る紫苑。彼女はざっと手紙に目を通すと、
紫「･････････雲雀、昼空けとけよ。依頼主が詳細を話しに来るから、茶の用意もしとけ。下の喫茶でマスターに貰ってこい」
雲「お、仕事ですか？なんの茶がいいですかね？」
紫「適当なのでいい、アタシは煙草買ってくるから」
紫苑はそう言うと、銀髪に黒のメッシュが入った自分の長い髪を一つに結んだ。


名前：紫苑(しおん)
年齢：27歳　身長：176cm
好きな〇〇：酒、肉
嫌いな〇〇：虫
その他：探偵事務所を営んでいる。面倒臭がり屋だがやる時はやる女。
　　　　雲雀曰く「怒らせると死ぬ」だそう。

名前：雲雀(ひばり)
年齢：16歳　身長：175cm
好きな〇〇：食うこと、寝ること
嫌いな〇〇：腹が減ること
その他：紫苑の助手。幼い頃に彼女に拾われそこから流れで助手をすることに。
　　　　普段は紫苑の身の回りの世話をすることが多い。