〜[漢字]八岐大蛇[/漢字][ふりがな]ヤマタノオロチ[/ふりがな]〜
　日本神話に登場する伝説の生物。頭が８つ、尾が８つ、谷を８つ渡るほどの　大きな体で、その表面にはコケや杉が生えている。また、カエルが好きらしい。




「あぁー疲れたー」
　学校から帰る途中、私は色々と考え事をしていた。家に変えると、犬の黒豆と大豆のお世話をしなきゃいけないし、お父さんは夜勤でお母さんパードで今日は８時まで帰ってこない。
　そう考えているといつの間にか家についていた。
「黒豆と大豆、ただい……」
「え？何こいつ」
　家に帰ると黒豆たちといっしょに頭と尻尾が８つずつあるヘビみたいな生き物が私のことをお出迎えしていた。
「黒豆、こいつ何？って、あっカエルがいる！気持ち悪っ！」
　私はカエルが大嫌い。緑色でヌルヌルしてるし、毒を持っているから。私が
カエルを追い出そうとしてると……パクっ
　なんとこの変なヘビみたいなのがカエルを食べた。
「えぇ、こいつカエル食べるの……」
でもとりあえずこの変なヘビのことを調べないと行けないと思い、ネットで調べることにした。
「えーと、なになに？　ヤマタノオロチ。日本神話に出てくる伝説の生物。頭と尾が８つずつある。」
「え、伝説？こいつ伝説の生物だったの？」
　でもこいつ、よく見るとなんか可愛い気がする。目がくりくりしてるし大きさも30cmぐらいでなんかゆるキャラみたいで可愛い。
　それから１周間ほどたって、私はこの変なヘビはオロチと名付けることにした。でもずっとオロチと一緒にいるわけにはいけない気がする。
「ねぇ、オロチ、お母さんかお父さんがどこにいるか分かる？」
「シャーシャシャシャー（斐伊神社の近く）」
「斐伊神社って、確か近くだったよね」
「シャー（うん）」
　今度、お父さんに頼んで斐伊神社に連れってってもらおう。
　そして数日後、お父さんにお願いして斐伊神社に連れってってくれた。
「ちょっとトイレに行ってくるからちょっと待ってて」
　私は嘘をついて森の方に入っていった。ちなみにオロチのことはお父さんと
お母さんには話していない。お母さんはヘビが嫌いだしどうせ『外に逃がして
来なさい』って言われるに決まってる。
　森の中を探していると、すぐにオロチの親が見つかった。思ったより小さかった。
「すみませーん、このヤマタノオロチってあなたの子供ですよねー。迷子だった　ので連れてきましたよー」
「シャーシャシャ（そうですよ）シャシャッシャシャー（息子を連れてきてありがとうございます）」
「シャーシャシャン（何かお礼をさせてください）」
「いいですよ。この子といっぱい遊びましたもん」
「シャーシャー（そうですか）」
「それじゃー、すみません、急いでますので」
「オロチ、ばいばーい！」
　私はオロチに別れを告げて急いでお父さんのところに戻った。


　それから１年後、オロチは１mぐらいになって戻ってきていた。
「オロチ、久しぶりー、また遊ぼうね！」
「シャー！（うん！）」