二次創作
雄英高校1年A組「戦場科」(投稿し直し)
[水平線]
時刻は夜明け前。
鉛のような空気が辺りを覆っていた。
雄英高校 戦場科 専用ブリーフィングルーム。
巨大なモニターに映し出されたのは、某国の無人地帯。そこにはテロ組織が根を張っており、隠された実験兵器の存在が確認されているという。
教官「作戦名《コード・ロックシード》。目標は兵器の確保、並びに制圧。」
「君たちは、戦場科一期生だ。つまり、ヒーローの中でも“外交の武器”とされる存在。」
「ヒーローとは、もはや正義の象徴ではない。“使える駒”として、国が磨く“刃”だ。」
セインは無言でスナイパーライフルを肩に担ぎ、青いグルグルの瞳に蛍光ピンクの星をきらりと光らせる。
セイン「1000キロ地点の座標、確認済み。目標の心臓、2ミリ右上。」
バッチ「いや、それマジでどうやって見えてんの?……スコープ見てないし。」
セイン「必要ない。目を通して撃つわけじゃない。」
ロイン(うっとり)「セー……カッコよすぎて涙出そう……」
[水平線]
作戦開始:午前03:10 現地時間
【チーム分け】
前衛突撃班:クイ、レノ、ネス、バッチ
遠距離支援班:セイン、セイラ、ナノ
特殊工作班:ノア、カノ、ヒノ
[水平線]
現地:廃墟都市
銃声と爆発音が交差する中、先陣を切って駆けるのは――ピンクと黒のオッドアイをした少女。
ナノ「桜吹雪っ――なのです!!」
空から降り注ぐ毒桜が、テロリストの目と肺を奪っていく。続けて、ネスが勢いよく飛び込む。
ネス「やるしかありませんわねぇえええっ!!!」
双剣が咆哮を上げ、敵兵の装備ごと肉を断ち切る。
その一方で、レノが敵陣中央を駆け抜ける。震える足を押さえつけるように、レノはつぶやいた。
レノ「……はは、怖いなあ」
敵の攻撃が迫る。だが――
レノ「喰おうか、“悪食”……!!」
銃弾も、爆風も、鉄骨さえも彼の口へ吸い込まれていく。その直後――
レノ「……マスケット銃、一発で充分だ。」
口から吐き出した超圧縮金属を銃へ再装填。そのまま引き金を――
ズン――!!
「何だ今の音……!?」
遠く離れた狙撃支援班。ナノがふわりと振り向いた。
ナノ「セインさん……?もう撃ったのですか?」
セイン「ええ、1000キロ先の敵指揮官、心臓を2ミリ外して撃ち抜いたわ。」
セイラ「ふふ、相変わらず恐ろしいですねぇ……セイン師匠♪」
[水平線]
一方、特殊工作班――
ノア「……ここのセキュリティ、甘すぎる。暗号は“母の誕生日”……?」
カノ「愚かさを感じるね。面白い。人間ってやつは、身内をパスにしたがる傾向がある。」
ヒノ「愚かというより、感情で生きる証拠だろう。気持ち悪い。」
ノア「全員、5分で片付けよう。感情で動く者が来る前に。」
ヒノ「同意する。」
端末に手を置くノア。情報を奪う。
カノは閲覧する。テロ組織の裏に某国政府の影があることを知る。
ヒノは素材を集め、生物兵器を創成する。
そして3人は、何も言わず、それを処理する。
[水平線]
帰還直前。敵の増援が現れた――が。
セイン「……消えて。」
パァン。
スコープなし、構えなし。
それはただの“反射”のように、無意識の一撃だった。
敵の頭部が消し飛ぶ。距離、約920メートル。風速、時速40キロ。
セイン「やっぱり、生きてるものを撃つのが一番、精度が上がるわ。」
その呟きに誰も返事をしない。ただ、静かに――誰もが、背筋を凍らせた。
[水平線]
こうして、戦場科一期生たちの初任務は――
血と狂気と、戦闘と愛情と異常と、美と異能の入り混じったカオスそのもので幕を閉じた。
だがこれは、ほんの“始まり”に過ぎなかった。
時刻は夜明け前。
鉛のような空気が辺りを覆っていた。
雄英高校 戦場科 専用ブリーフィングルーム。
巨大なモニターに映し出されたのは、某国の無人地帯。そこにはテロ組織が根を張っており、隠された実験兵器の存在が確認されているという。
教官「作戦名《コード・ロックシード》。目標は兵器の確保、並びに制圧。」
「君たちは、戦場科一期生だ。つまり、ヒーローの中でも“外交の武器”とされる存在。」
「ヒーローとは、もはや正義の象徴ではない。“使える駒”として、国が磨く“刃”だ。」
セインは無言でスナイパーライフルを肩に担ぎ、青いグルグルの瞳に蛍光ピンクの星をきらりと光らせる。
セイン「1000キロ地点の座標、確認済み。目標の心臓、2ミリ右上。」
バッチ「いや、それマジでどうやって見えてんの?……スコープ見てないし。」
セイン「必要ない。目を通して撃つわけじゃない。」
ロイン(うっとり)「セー……カッコよすぎて涙出そう……」
[水平線]
作戦開始:午前03:10 現地時間
【チーム分け】
前衛突撃班:クイ、レノ、ネス、バッチ
遠距離支援班:セイン、セイラ、ナノ
特殊工作班:ノア、カノ、ヒノ
[水平線]
現地:廃墟都市
銃声と爆発音が交差する中、先陣を切って駆けるのは――ピンクと黒のオッドアイをした少女。
ナノ「桜吹雪っ――なのです!!」
空から降り注ぐ毒桜が、テロリストの目と肺を奪っていく。続けて、ネスが勢いよく飛び込む。
ネス「やるしかありませんわねぇえええっ!!!」
双剣が咆哮を上げ、敵兵の装備ごと肉を断ち切る。
その一方で、レノが敵陣中央を駆け抜ける。震える足を押さえつけるように、レノはつぶやいた。
レノ「……はは、怖いなあ」
敵の攻撃が迫る。だが――
レノ「喰おうか、“悪食”……!!」
銃弾も、爆風も、鉄骨さえも彼の口へ吸い込まれていく。その直後――
レノ「……マスケット銃、一発で充分だ。」
口から吐き出した超圧縮金属を銃へ再装填。そのまま引き金を――
ズン――!!
「何だ今の音……!?」
遠く離れた狙撃支援班。ナノがふわりと振り向いた。
ナノ「セインさん……?もう撃ったのですか?」
セイン「ええ、1000キロ先の敵指揮官、心臓を2ミリ外して撃ち抜いたわ。」
セイラ「ふふ、相変わらず恐ろしいですねぇ……セイン師匠♪」
[水平線]
一方、特殊工作班――
ノア「……ここのセキュリティ、甘すぎる。暗号は“母の誕生日”……?」
カノ「愚かさを感じるね。面白い。人間ってやつは、身内をパスにしたがる傾向がある。」
ヒノ「愚かというより、感情で生きる証拠だろう。気持ち悪い。」
ノア「全員、5分で片付けよう。感情で動く者が来る前に。」
ヒノ「同意する。」
端末に手を置くノア。情報を奪う。
カノは閲覧する。テロ組織の裏に某国政府の影があることを知る。
ヒノは素材を集め、生物兵器を創成する。
そして3人は、何も言わず、それを処理する。
[水平線]
帰還直前。敵の増援が現れた――が。
セイン「……消えて。」
パァン。
スコープなし、構えなし。
それはただの“反射”のように、無意識の一撃だった。
敵の頭部が消し飛ぶ。距離、約920メートル。風速、時速40キロ。
セイン「やっぱり、生きてるものを撃つのが一番、精度が上がるわ。」
その呟きに誰も返事をしない。ただ、静かに――誰もが、背筋を凍らせた。
[水平線]
こうして、戦場科一期生たちの初任務は――
血と狂気と、戦闘と愛情と異常と、美と異能の入り混じったカオスそのもので幕を閉じた。
だがこれは、ほんの“始まり”に過ぎなかった。