# 完璧令嬢は悪女を演じる .
「よしっ! 」
少女は動かしていたペンを止めて、ノートを置く。
真っ白なノートには、いくつもの相関図や文章がびっしりと書かれており、すでに日が暮れかけていた。
「私の人生計画表…!!!」
そう言いながら、少女は分厚いノートをめくり始める。
"●月●日 社交界デビュー"
"▲月▲日 カローラとの初対面"
何十ページにもわたって、膨大な計画が練られていた。
最後のページをめくり終え、ノートをぱたんと閉じる。
( ●●は、たくさんの人に支えられていたんだなぁ… )
しみじみと感じる。
両親も侍女も執事も、皆が処刑される直前まで、●●の無罪を信じて、主張してくれていた。
その場面は、ゲームの中でも特に感動的なシーンと言えるだろう。
( 絶対に、悲しませたくない。 )
そう決意し、侍女に着替えを頼む。
人生をやり直すための第一歩を踏み出すために。