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私は堕ちたヴィランです🎁。

#10

Ⅸ.ごめん。

昔はこんなんじゃなかった。

毎日が「楽しかった」。

・・・。



ん?

どういうこと?

私は今まで一人ぼっちで

楽しい事なんて一つもなくて

家族も大嫌いで

いじめの対象で…

一体どこが楽しかったの…?

・・・。

まさか…

私の閉じ込めた「記憶」?

そんなの今更思い出してどうなるの?

何も変わんない。

何も分かりたくない。

でも、

あのときの「記憶」。

一体何を閉じ込めたのか思い出せない。

今更になって気になる。

私の記憶の引き出しに、

まだ残っているのかな。

楽しかった頃の記憶___。

真っ暗な世界の中で、記憶の引き出しを探す。

ここがどこかもわからない。

でも予想はつく。

多分ここは「私の脳内」。

ここにある何百もの記憶の引き出しから

あの頃の記憶を引っ張り出す。

でも、どれだけ引き出しを開けても見つからない。

捨てちゃったのかな…

私の記憶。。



いや、

思い出したくないのなら

何処かに鍵のかかった引き出しがあるかも。

走り回って、ついに見つけた。

鍵のかかった引き出し。

錠を壊して引き出しを開く。

この記憶は、

捨てるにはもったいないかもしれない___。

















[中央寄せ] ☆*:..。. .。.:*☆ [/中央寄せ]










錠箱「ママ…?」

ママ「うるさい。出てけ!」

あ、

なっつ。

この瞬間から、あたしは一人ぼっちだったんだよな。。

そん時、あたしどうしたんだっけ。

その日は雨だった。

小さい頃のあたしかわい〜((

あ、この方向は・・・

ちょっとだけ思い出した。

こっちは祇晶の家の方向だ。

雨の日に、あたしは裸足で歩いて祇晶の家まで行ってたんだっけ。

「今」のあたしの姿は、誰にも見えない。

あ〜、

ちょっと思い出したわ。

そうそうこの時___

?「おい!」
錠箱「?」

グイッ
ブワァァン🚛====3

目の前を大きなトラックが走り抜ける。

どうやら、私は周りが見えてなくて車に轢かれそうになったんだった。

ばっかだなぁ。我ながら((

そういや、この時助けてくれたのが

爆豪「馬鹿かよ!死にてぇのか!?」
錠箱「え、あ、うぅぅ…」

その時の勝己の態度が怖すぎて声出なかったわww

爆豪「チッお前、歳は?」
錠箱「よ、4…」
爆豪「同い年か…名前なんだ」
錠箱「き…季箱…[漢字]季箱 風歌[/漢字][ふりがな]きばこ ふうか[/ふりがな]。」
爆豪「ふ~ん、俺は爆豪勝己!ナンバーワンヒーローになる男だ!」

あ、その名前…

両親からつけてもらった…

いや、違う。

両親に[漢字]つけられた[/漢字][ふりがな]・・・・・[/ふりがな]名前だ。

もう捨てたけど。

そういや、このときの勝己は、私のことをどう思っていたんだろう。

そんなの、分かりっこないか。

あ、それでこの後__

緑谷「待ってよかっちゃん!」

傘さしたデクが来たんだよね。

爆豪「うるせぇ!木偶の坊がついてくんじゃねぇ!」
季箱「え、、、、、と…」

あ、逃げようとしてる((

爆豪「逃がさねえよ。」グッ
季箱「や、やめて…」
爆豪「テメェ、なんでこんな雨ン日に傘さしてねぇんだよ。」
季箱「っ・・・」

追い出された、なんてこのときは言えなかったんだよな〜。

怖かったし。

ま、バレるけど((

緑谷「か、かっちゃん、この子は…?」
爆豪「あ゙?車に轢かれそうになってたから助けたんだわドヤッ!」
緑谷「かっちゃん凄いや!✨」

「ヒーローみたい!」

季箱「ヒーロー…」

ヒーローなんて助けてくれない。

人を見て見ぬふりをする。

手柄を立てれればそれでいいと思っている、

ゴミ。

そう思ってたんだよ。

パサッ☂

季箱「え?」
緑谷「雨があたったら風引いちゃうよ!これ使って!」
季箱「そ、そしたらあなたの傘…」
爆豪「デク、いらんことすんな!」ドンッ💥

バッ☂

爆豪「一緒に入りゃ問題ねぇだろ!」
季箱「…」
緑谷「た、たしかに!」

その時、ちょっとだけ。

ほんのちょっとだけ嬉しかったんだよ。

誰かと一緒に同じ空間にいれて。

助けてもらって。

この後、勝己の家に入れてもらっt____

バチンッ

いきなり視界が真っ暗になる。

さっきまで見ていた記憶は、途中で終わってしまった。

最後まで見ることができなかった…。

なんで?

すると。

私のこの「脳内の世界」に、一つの光が差し込んできた。

そこに向かって手を伸ばす。

眩しいな…。

・・・。











[中央寄せ]✧・゚:* *:・゚✧[/中央寄せ]








爆豪「お゙い!起きやがれ!」
錠箱「んあ…(、д⊂)ゴシゴシ」
爆豪「テメェ!何してやがんだ!」
錠箱「は?爆豪?あたしまだ夢見てんのかな?」
爆豪「こっから落としてやろうか💢」

下を見たら、ビルまみれだった。

錠箱「なんであたしお姫様抱っこされてんの!?ふざけんな!離せ!」
爆豪「あばれんな!マジで落とすぞ!💢」
錠箱「いいさ!もともと人生なんかクソ喰らえなんだわ!💢」

私は足で勝己を蹴飛ばした。

なんで抱かれていたかなんて知りたくもない。

でももうこれで良いんだよ。

勝己があたしが落ちてるのを助けようとしてるっぽいけど…

もう遅いんだよ…。

バカ…。

ものすごい勢いで落下しているのが分かる。

こうやって。

人は死ぬのかな。

私は勝己に助けられた頃から死にたかったの。

死ぬことが、

あたしの最終目標だったのかな。

人を殺すことじゃなくて。

ごめん。

[漢字]おバカコンビ…[/漢字][ふりがな]デク&勝己[/ふりがな]。

祇晶…。

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作者メッセージ

錠箱ちゃんどうしよ…
ま、ばいみう。

2024/06/03 12:46

火産霊 美卯 ID:≫.pm2.NNfp2OH6
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