●●の家は昔から、父親の仕事の都合上転校することが多かった。
しかし幸運なことに、2回あった転校のうち2回とも卒業式が終わったあたりで転校していた。
一回目は兵庫から宮城。二回目は宮城から兵庫。

＿＿＿＿＿そう。戻ってきたのだ。

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ここは兵庫県にある、稲荷崎高校。小学生が同じだった子たちが一番多くいるであろう高校だ。中学校の時仲が良かった友達と離れるのは寂しいが、そう思うと少し安心する。
入学式が終わると、私は校門あたりで知っている顔はないかとあたりを見回す。

？？「●●ちゃん！？」

？？「こっちもどってきたんか！！？」

●●「あ、侑くん！治くん！」

侑「侑くんってよそよそしいなぁ」

●●「久しぶりやからなんて呼んだらええか分かんなくって、」

治「呼び捨てでええやん」

侑「俺も！俺も呼び捨てでええ！！」

治「ツムうるさい」

二人は私の小学生時代の友達、宮治と宮侑だ。

●●「にしても二人はほんま変わらんなぁ！」