僕の秘密は僕の日常
1つ仕事を終えて教室に戻るとちょうどショートホームルーム開始のチャイムがなった。
先生が今日の予定やお知らせを配っている。
僕は暇になり窓の外を眺める。今頃あのマンションの上では僕のチームと思われる人達が死体や血痕の処理をしているはずだ。
最初の頃は人の命を奪うことに躊躇や恐怖、罪悪感があったが、そんな感情はとうの昔に捨てた。といっても良い気持ちではないな。
ところでさっき銃を出した壁。実はこの学校は僕の秘密を知っている。僕が所属している殺し屋「ノーフェイス」が設立されたのは何十年も前。そしてこの高校、聖藍高等学校もノーフェイスによって設立された。だからこの学校には至る所に銃などの武器が隠されている。
そんな事を説明していたら(読者にな)いつの間にかショートホームルームが終わっていた。
一時間目の国語。先生が1人1台のiPadに今日使うプリントを配る。
僕のiPadにも2枚の授業プリントとそれ以外のプリントが届いた。
そこにはURLがあった。早速開くと
『こんにちは。今は何時でしょうか。』
という文章と入力欄が表示された。
僕が「26時です」と打つと現れたのはノーフェイスからの依頼の手紙だった。
『授業中に失礼。次のターゲットが決まった。
もしかしたら君も知っているかもしれないが、怪盗組織「ナイトヒーロー」が最近悪さをしているそうだ。そしてそのうちの1人であるジェイクがいるそうだ。そいつの本名は矢沢 佑。期限はとりあえず無しだ。正体がバレないよう気をつけろ。』
そこまで読んで僕は隣の席の佑を見た。
至って普通の高校生。でも裏の顔は怪盗。信じられない。
でも、それ以上に受け入れられないのは佑を殺さなければいけないという事。なんで…僕の唯一の親友を僕自身が殺さなければいけないなんて。
「とーや、大丈夫?顔色悪いけど。」
どんだけ動揺していたのか、佑に心配されるほどだったらしい。
「うん、大丈夫。ありがとう。」
「そっか、なんかあったら言って?もしかして授業が分からない?w」
「僕が分からないはずない。」
こんなにも普通の会話をしてるのに、明日、明後日には佑はいないのかもしれない。殺し屋になってからこんな気持ちは初めてだ。
そんなことを考えていたら一時間目終了の合図がなった。
僕はすぐにボスに電話した。
「ボス、失礼します。手紙を読みました。今回の依頼、私が引き受けなければいけないでしょうか。」
『何を言ってるんだ。お前が一番近くにいる可能性がある。こんなチャンスを逃せるわけがない。頼んだぞ。』
一か八かで頼んでみたがやっぱりダメだった。
2校時の数学。普段は解ける簡単な問題もケアレスミスが続いた。
またも佑に心配されてしまった。こんなんじゃ仕事に身が入らない。時間の猶予はまだ全然ある。今じゃなくても良い。今は今まで通りに接すれば良い。
先生が今日の予定やお知らせを配っている。
僕は暇になり窓の外を眺める。今頃あのマンションの上では僕のチームと思われる人達が死体や血痕の処理をしているはずだ。
最初の頃は人の命を奪うことに躊躇や恐怖、罪悪感があったが、そんな感情はとうの昔に捨てた。といっても良い気持ちではないな。
ところでさっき銃を出した壁。実はこの学校は僕の秘密を知っている。僕が所属している殺し屋「ノーフェイス」が設立されたのは何十年も前。そしてこの高校、聖藍高等学校もノーフェイスによって設立された。だからこの学校には至る所に銃などの武器が隠されている。
そんな事を説明していたら(読者にな)いつの間にかショートホームルームが終わっていた。
一時間目の国語。先生が1人1台のiPadに今日使うプリントを配る。
僕のiPadにも2枚の授業プリントとそれ以外のプリントが届いた。
そこにはURLがあった。早速開くと
『こんにちは。今は何時でしょうか。』
という文章と入力欄が表示された。
僕が「26時です」と打つと現れたのはノーフェイスからの依頼の手紙だった。
『授業中に失礼。次のターゲットが決まった。
もしかしたら君も知っているかもしれないが、怪盗組織「ナイトヒーロー」が最近悪さをしているそうだ。そしてそのうちの1人であるジェイクがいるそうだ。そいつの本名は矢沢 佑。期限はとりあえず無しだ。正体がバレないよう気をつけろ。』
そこまで読んで僕は隣の席の佑を見た。
至って普通の高校生。でも裏の顔は怪盗。信じられない。
でも、それ以上に受け入れられないのは佑を殺さなければいけないという事。なんで…僕の唯一の親友を僕自身が殺さなければいけないなんて。
「とーや、大丈夫?顔色悪いけど。」
どんだけ動揺していたのか、佑に心配されるほどだったらしい。
「うん、大丈夫。ありがとう。」
「そっか、なんかあったら言って?もしかして授業が分からない?w」
「僕が分からないはずない。」
こんなにも普通の会話をしてるのに、明日、明後日には佑はいないのかもしれない。殺し屋になってからこんな気持ちは初めてだ。
そんなことを考えていたら一時間目終了の合図がなった。
僕はすぐにボスに電話した。
「ボス、失礼します。手紙を読みました。今回の依頼、私が引き受けなければいけないでしょうか。」
『何を言ってるんだ。お前が一番近くにいる可能性がある。こんなチャンスを逃せるわけがない。頼んだぞ。』
一か八かで頼んでみたがやっぱりダメだった。
2校時の数学。普段は解ける簡単な問題もケアレスミスが続いた。
またも佑に心配されてしまった。こんなんじゃ仕事に身が入らない。時間の猶予はまだ全然ある。今じゃなくても良い。今は今まで通りに接すれば良い。
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