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僕の秘密は僕の日常

#1


みんなは秘密の1つや2つはある?
赤点のテストを捨てた、彼女、彼氏がいる、前科がある。ちょっとしたものから絶対に知られてはいけないものまで、何かしらあるはず。
もちろん僕にもある。僕、八神 冬夜の秘密は…

どこにでもある高校、聖藍高等学校に僕は通っている。
教室のドアを開けるとみんなの目線が一気に僕に集まる。
その視線を気にせず自分の席に着くとまた話し声で溢れかえる。
自分で言うのもなんだが、僕は顔が良い。また運動神経や頭も良い。そのため、男女問わずモテる。だけど、どうやら話しかけづらいそうだ。いわゆる高嶺の花というものだ。
僕としてはありがたい状況だ。僕は人と関わることをあまり好まない。基本冷たく接している。
それでも、諦めず話しかけてくる変わった奴もいる。
それが僕の隣の席、矢沢 佑だ。
彼は出席番号も前後で最初の席も隣だ。みんなと同じように冷たく接していたつもりだったが、逆に興味を持たれてしまったようで今では僕の唯一の親友と言っても良いほどの仲だ。まさか僕に友達ができるとはなw
「おはよう、とーや!」
彼は登校してくるなり僕の頬をつつく。
「…。」
「もぉ、とーやは今日も冷たいですなぁ。」
これはいつもの会話だ。佑は僕の頬が好きなのか、なぜかよくつつく。
「そんなことより、今日も一緒に帰れる?」
「あぁ、大丈夫だ。」
奇跡的に僕と佑は家の方向も一緒でなんならほぼ隣と言っても良いぐらいに近い。
すると、僕が返事した直後にスマホが鳴る。佑に「ごめん、ちょっと出てくる」と言ってから電話をとる。
『こんにちは、今は何時ですか。』
スマホの先から聞こえる声に僕は気を引き締める。
「こんばんは、今は26時ですよ。」
『ありがとうございます。ところで◯◯マンションの上に1つの星が見えますね。8時までには消えるそうですよ。』
「分かりました。今から見に行きますね。」
そこで通話は終わった。
この会話を普通の人が聞くと意味がわからないだろう。
まあ、分からないようにしているから当たり前だが。
…僕の秘密、それは殺し屋だということ。
時間を聞いたのは、仲間であることの確認。26時は僕が所属しているチームが集まる時間。マンションの上に見える星。これはマンションにターゲットがいるということ。そしてそれを8時までに仕留めなければいけない。
現在7:45。
(…あと15分。いや、キッツ。ボス鬼だろ、おい。)
でも仕事は仕事。こっちもお金をもらってるわけだからサボるわけにはいかない。
一度教室に戻り、佑には先生に呼ばれたと伝えて屋上へ向かう。
僕は屋上の扉の横の壁を押した。そこには壁の中に隠されていた銃が現れた。これは後で説明しよう。僕には15分しかないんだ(泣)
電話で指示されたマンションにスコープを定めて、撃つ。ここからは音は聞こえない。けど、スマホの着信音を聞いて屋上を後にした。そして、何事もなかったように教室に戻った。
これが僕の秘密。そして僕の日常だ。

To be continue…次回「次の星は僕の隣」

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作者メッセージ

私の初連載、挑戦、楽しんでいただけたでしょうか!
続きも楽しみにしててください!
感想、アドバイス待ってます
甘口も辛口も受け付けます!てか欲しいです、アドバイス!

2024/09/29 21:21

Rui ID:≫96wmVG3mf6twQ
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