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先にあるものは

#1

怒号

「もう!お前みたいなやつ産まなければよかったんだよ!」
おにいちゃんに激しい言葉が降りかかる。
それでもお兄ちゃんは押し潰されない。
「お前こそ、許育の仕方が悪いんだよ!」
「俺だってこんな家庭に生まれたくなかった!」
怒号。怒号。
毎日のように2人の間でいざこさがおこる。
それは僕にも降りかかっているかのようだった。
僕はいつもいつもいつかは切れてしまう感情の堤防を守っていた。
堤防が切れてしまう日は突然やってきた。
「もう、お前なんか消えちまえ!」
お母さんの言葉。
それは僕のこころに深く刺さった。
痛い。
痛い痛い痛い。
もう…やだ。
気づくと自分の財布をとって靴を履き、上着を着て家を飛び出していた。
「え!?」
おかあさんとお兄ちゃんは僕を呼び止めた。
「小夜!」
それでも僕は止まらず、先がわからない闇へ飛び出して行ったのだったl

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2024/11/14 10:20

江川由里香 ID:≫94SCXkg9r2d.U
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