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【参加型】さぁ、この世への願いを叫べ。

#6

side:揺 第一のお客様②

今さっき店に入ってきたお客様。さっき黎明が発症理由を聞こうと詞とったっけ。辛そうやから、言わせないでおいたんやけど....。

目の前でパニックになったように過呼吸気味になっているお客様。ほんま、びっくりやで。

揺「落ち着きィ?大丈夫や。俺らおるんやから。」

とりあえず落ち着けるために優しい言葉をかける。

朝霞「....どうせ、治んないんだよ。」

さっきの明るい少女とは違い、少し虚ろな目をしてそう言ったお客様。僕が声をかけようとしたら、斑が大きな声で言った。

斑「....はぁ?!治んない?そんなん分からないでしょうが!!!あーたは、治すために来たんでしょうが!!」

お客様も、黎明も、もちろん俺も、ポカンと口を開けてたわ。斑はいつも大人しいからなぁ。そないなこと言うと思わんかったわ。

黎明は、びっくりしてたけどなぁ、斑に向かって「落ち着け」って、言ってたわ。偉い。(?)

朝霞「....、あ。えっ、....、」

お客様、びっくりしたんか、今まで貯めてた悲しみとか、ストレスが爆発したんか、泣いとった。

斑も、自分の口からそんな言葉が出たことにびっくりしとったわ。

黎明「?!あ、朝霞?だったか....?大丈夫か、?あ、ごめんな、....ほんと....」

黎明はなんかあわあわしながらお客様の事心配しとったわ。黎明は優しいからな。

朝霞「....ぁ、は。なんか、びっくりだなぁ....」
「もういなくなっちゃいたい、なんて思ってたのになぁ、。なんか、すっきりしちゃった。」

泣き笑いしてる顔で僕の方を見たお客様。余程キツかったんやろな。顔に辛い~って書いてあったもん。

揺「ゆっくりでええ。やからさ、ちょっとずつ、ちょっとずつ。人と関わっていったら、あんたも楽やろ。」

メンタルケアに~って思ったんやけど、どうやろなぁ....?

朝霞「....はい、!ほんと、ありがとうございます....。ごめんなさい、。」

心なしか、お客様の顔は斑の方に笑いかけていた気がするわ。

黎明「時々来ても良いからな、多分こいつ寝てるけど。」

なんか僕の事指しとるんやけど。ひどない?今日はたまたま寝とっただけなんやけど....!!!

斑「学校辛かったらサボっちゃいましょ!あ、病気治ったら演技見てみたいですね、....」

斑がニコッと微笑んで言った。

朝霞「ふふ、ありがとうございます!、時間あったら、また来てみますね。」

手を軽くふってドアをガラッと開いて帰っていくお客様。また来てくれたらええなぁ。

揺「....また来てなぁ。」

あ、そういや金....、そう思って机を見たら札束が置いてあった。...やばぁ、何円あるん...。


このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

次は蒼さんの子ですかね~。

あと、応援コメント、応募コメント、めちゃくちゃ嬉しいんで、良かったら!!

2024/10/01 16:56

ゆず湯 ID:≫3piZk89bQORtI
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