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【参加型】さぁ、泥に塗れたこの世への願いを叫べ

#4


これは、とあるスラム街を抜けた先の先。金さえ払えば何だってやってのける、なんでも屋。「朱雀屋」の日常の1ページを覗いてみる、たった少しの物語だ。

[水平線] 

斑「…、ご主人様?いらっしゃいます?」

僕は扉の前に立って、扉をコンコンと2回ノックする。中からは何の返事も返ってこないため、扉をガラッと開けて店の中に入る。

斑「寝てらっしゃいましたか、…。」

僕の前で寝ているこの方は揺様。僕の事を気にかけてくれる大切なご主人様です。

あ、僕の自己紹介忘れてましたね、僕は待宵斑。揺様の助手をしております。

斑「起きてください?もうすぐ開店の時間です。」

もう日が地平線へ沈む。日が沈んでからが僕達の営業時間だ。

机に突っ伏して寝ているご主人様の机を見てみると、沢山の紙の束。また何か調べ物でしょうか。

「揺さ〜ん、やほ、昨日ぶり〜、…って、寝てるのかよ、…。」

扉を物凄い勢いで開けて、元気な声でそう言ったのはこの店の常連の黎明…。だとか、そういう人。

揺「……、ん〜、寝てた寝てた、お前が来るまでは全然寝てたわ。」

ご主人様が瞼を上げて不機嫌そうに言った。目元を擦って、「来てたんや、やほ。」と、僕に軽く手を振る。

斑「黎明。でしたっけ?なんの用で来たんですか?」

どーせ、何も用はないんでしょうけど、…

黎明「いや、?何も無いっすよ?」

ほら、いつも通りです。黎明はいつもここの店に入り浸っている、…。

黎明「ただね、揺さんが無理してそうだったから、…少しくらいこの店で働いてやってもいっかな〜って。」

黎明はご主人様の方に目を流してから僕の方を見る。無理してる、とはどういう意味だろうか、そして、働く、とは本当だろうか。

僕が発言しようと思った瞬間、今まで黙っていたご主人様が話し始める。

揺「…、あは、無理なんかしてへんよ、?」

少し間をあけてからまたご主人様が話し出す。

揺「ま、黎明が働いてくれるんならええけどなぁ!人手足りひんし。」

黎明へニコッと笑いかけるご主人様。ちょっと機嫌が良くなった気がしなくもない。

揺「給料は、ど………」

ご主人様が給料について話そうとした瞬間、黎明が話を遮るように話し出す。

黎明「給料ならいらないっすよ。俺揺さんに良くしてもらってるんで。」

にぱっとゆるい笑顔を浮かべる黎明。貰えるもんは貰っとけばいいと思うんだけどなぁ…。

黎明「それに、俺、腐っても常連なんで。働くのはごくたま〜にっすから。」

揺「わーった。わーった。あー、仕事内容は毎日見とるもんな。教える事あらへんわ。」

 「じゃ、開店もうすぐやしな。」

ご主人様は大きく伸びをしてからニカッと笑う。

揺「今宵の依頼も、かる〜くこなそか〜。」

斑「よし、頑張りましょ。」

黎明「今日は俺、この辺で見とくわ〜。」

黎明はケラケラと笑いながらソファーに寝転がる。寝転がった黎明をご主人様は苦笑いして見ている。

さ、今宵もがんばりますかぁ、…。

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作者メッセージ

斑くんと黎明くん好き過ぎるな、……。

キャラ崩壊あったらコメントで…!

2024/09/29 18:58

ゆず湯 ID:≫3piZk89bQORtI
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