【参加型】さぁ、泥に塗れたこの世への願いを叫べ
これは、とあるスラム街を抜けた先の先。金さえ払えば何だってやってのける、なんでも屋。「朱雀屋」の日常の1ページを覗いてみる、たった少しの物語だ。
[水平線]
斑「…、ご主人様?いらっしゃいます?」
僕は扉の前に立って、扉をコンコンと2回ノックする。中からは何の返事も返ってこないため、扉をガラッと開けて店の中に入る。
斑「寝てらっしゃいましたか、…。」
僕の前で寝ているこの方は揺様。僕の事を気にかけてくれる大切なご主人様です。
あ、僕の自己紹介忘れてましたね、僕は待宵斑。揺様の助手をしております。
斑「起きてください?もうすぐ開店の時間です。」
もう日が地平線へ沈む。日が沈んでからが僕達の営業時間だ。
机に突っ伏して寝ているご主人様の机を見てみると、沢山の紙の束。また何か調べ物でしょうか。
「揺さ〜ん、やほ、昨日ぶり〜、…って、寝てるのかよ、…。」
扉を物凄い勢いで開けて、元気な声でそう言ったのはこの店の常連の黎明…。だとか、そういう人。
揺「……、ん〜、寝てた寝てた、お前が来るまでは全然寝てたわ。」
ご主人様が瞼を上げて不機嫌そうに言った。目元を擦って、「来てたんや、やほ。」と、僕に軽く手を振る。
斑「黎明。でしたっけ?なんの用で来たんですか?」
どーせ、何も用はないんでしょうけど、…
黎明「いや、?何も無いっすよ?」
ほら、いつも通りです。黎明はいつもここの店に入り浸っている、…。
黎明「ただね、揺さんが無理してそうだったから、…少しくらいこの店で働いてやってもいっかな〜って。」
黎明はご主人様の方に目を流してから僕の方を見る。無理してる、とはどういう意味だろうか、そして、働く、とは本当だろうか。
僕が発言しようと思った瞬間、今まで黙っていたご主人様が話し始める。
揺「…、あは、無理なんかしてへんよ、?」
少し間をあけてからまたご主人様が話し出す。
揺「ま、黎明が働いてくれるんならええけどなぁ!人手足りひんし。」
黎明へニコッと笑いかけるご主人様。ちょっと機嫌が良くなった気がしなくもない。
揺「給料は、ど………」
ご主人様が給料について話そうとした瞬間、黎明が話を遮るように話し出す。
黎明「給料ならいらないっすよ。俺揺さんに良くしてもらってるんで。」
にぱっとゆるい笑顔を浮かべる黎明。貰えるもんは貰っとけばいいと思うんだけどなぁ…。
黎明「それに、俺、腐っても常連なんで。働くのはごくたま〜にっすから。」
揺「わーった。わーった。あー、仕事内容は毎日見とるもんな。教える事あらへんわ。」
「じゃ、開店もうすぐやしな。」
ご主人様は大きく伸びをしてからニカッと笑う。
揺「今宵の依頼も、かる〜くこなそか〜。」
斑「よし、頑張りましょ。」
黎明「今日は俺、この辺で見とくわ〜。」
黎明はケラケラと笑いながらソファーに寝転がる。寝転がった黎明をご主人様は苦笑いして見ている。
さ、今宵もがんばりますかぁ、…。
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斑「…、ご主人様?いらっしゃいます?」
僕は扉の前に立って、扉をコンコンと2回ノックする。中からは何の返事も返ってこないため、扉をガラッと開けて店の中に入る。
斑「寝てらっしゃいましたか、…。」
僕の前で寝ているこの方は揺様。僕の事を気にかけてくれる大切なご主人様です。
あ、僕の自己紹介忘れてましたね、僕は待宵斑。揺様の助手をしております。
斑「起きてください?もうすぐ開店の時間です。」
もう日が地平線へ沈む。日が沈んでからが僕達の営業時間だ。
机に突っ伏して寝ているご主人様の机を見てみると、沢山の紙の束。また何か調べ物でしょうか。
「揺さ〜ん、やほ、昨日ぶり〜、…って、寝てるのかよ、…。」
扉を物凄い勢いで開けて、元気な声でそう言ったのはこの店の常連の黎明…。だとか、そういう人。
揺「……、ん〜、寝てた寝てた、お前が来るまでは全然寝てたわ。」
ご主人様が瞼を上げて不機嫌そうに言った。目元を擦って、「来てたんや、やほ。」と、僕に軽く手を振る。
斑「黎明。でしたっけ?なんの用で来たんですか?」
どーせ、何も用はないんでしょうけど、…
黎明「いや、?何も無いっすよ?」
ほら、いつも通りです。黎明はいつもここの店に入り浸っている、…。
黎明「ただね、揺さんが無理してそうだったから、…少しくらいこの店で働いてやってもいっかな〜って。」
黎明はご主人様の方に目を流してから僕の方を見る。無理してる、とはどういう意味だろうか、そして、働く、とは本当だろうか。
僕が発言しようと思った瞬間、今まで黙っていたご主人様が話し始める。
揺「…、あは、無理なんかしてへんよ、?」
少し間をあけてからまたご主人様が話し出す。
揺「ま、黎明が働いてくれるんならええけどなぁ!人手足りひんし。」
黎明へニコッと笑いかけるご主人様。ちょっと機嫌が良くなった気がしなくもない。
揺「給料は、ど………」
ご主人様が給料について話そうとした瞬間、黎明が話を遮るように話し出す。
黎明「給料ならいらないっすよ。俺揺さんに良くしてもらってるんで。」
にぱっとゆるい笑顔を浮かべる黎明。貰えるもんは貰っとけばいいと思うんだけどなぁ…。
黎明「それに、俺、腐っても常連なんで。働くのはごくたま〜にっすから。」
揺「わーった。わーった。あー、仕事内容は毎日見とるもんな。教える事あらへんわ。」
「じゃ、開店もうすぐやしな。」
ご主人様は大きく伸びをしてからニカッと笑う。
揺「今宵の依頼も、かる〜くこなそか〜。」
斑「よし、頑張りましょ。」
黎明「今日は俺、この辺で見とくわ〜。」
黎明はケラケラと笑いながらソファーに寝転がる。寝転がった黎明をご主人様は苦笑いして見ている。
さ、今宵もがんばりますかぁ、…。
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