＿＿＿＿＿＿＿＿＿

『あなたがアリスの生き人形？』

「はい。私はアリス様の顔であり、お掃除係の生き人形です。」

そういってニコッと微笑む生き人形はすごく美人だ。
どっちかというと可愛い系…。

『じゃあ早速お掃除お願いね』

「わかりました」

それから自分の生き人形を観察することにした。
掃除の手際は良く、すぐ掃除は終わった。

「お掃除終わりました」

『ありがとう。疲れたでしょう？もう自室で休んでいいわよ』

「わかりました。お言葉に甘えて休ませていただきます」

なんていうか…礼儀正しいなぁ
もうちょっと仲良くしたい…

『ちょっとまって』

「なんでしょう」

『あなたの名前を決めたいの』

というと、生き人形の子は少し表情が明るくなった

『うーんと…何がいいかしら…』

『アリ、アス、リス…』

『あっ！リアとかいいんじゃない？』

「ふふっすごく良い名前です」

「リア…気に入りました」

『ふふっじゃあリア』

「なんでしょうアリス様」

わたしは本を閉じ、椅子から立ち上がる

『リアって…結構無表情よね…』

「あれ、そうですかね」

『生き人形はシャドーのかおも務めるの。でもリアはアリスと違って無表情すぎるわ』

『なので。今からリアにはアリスの顔を務める練習をしてもらおうと思うの』

「…がんばります」

『笑顔！』

にこっ

『怒った顔』

むすっ

『悲しい顔』

しゅん

『恥ずかしい顔』

／／

『真顔』

すん

『上出来よっこれでアリスの不安はなくなったわ！』

「よかったです」にこっ

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿