1章 デストロイワールド-Destroy World
[大文字][太字]1章 第8話「最後の戦いへ」
[/太字][/大文字]
___主な登場人物____
ジーク・デストロイ(主人公)
フレイ・ベルージュ
レイス・フロギストン
ハデス・デスサイザー
鳴響 雷斗
_____________
「………ハデスたちがいない」
ジークとフレイは2階へ上がり、そうジークが呟いていた。
「それどころかほかのクラスの奴らも見えないぞ?やっぱり下に降りたほうがいいんじゃ………」
一緒にいるフレイはそう言った。
「いや、ほかのクラスの奴らならいるぞ」
「は?いやいやいや、どこにも見えねぇじゃん」
「じゃあ、向こうをよく見てみろ」
「え?」
ジークが指した先には人の影だけが残っている。
「あれは影か!?気づけなかった………」
「なら、あの影はどこの影か分かるか?」
「は?」
フレイが影の場所を探していると、その上から1人の男がフレイに襲いかかり、言った。
「っち、奇襲は失敗か………」
フレイはすぐ反応し、避ける。
「上にへばりついていたのか……ただ、奇襲が下手クソだ。たぶん能力値はたいして高くないな」
フレイがその上級生へ反撃しようとすると、地面から体が動くなった。
「は!?なんだよこれ、動けねぇじゃねぇか……!見えない液体か!?」
上級生はそのままフレイへ向かいながら言う。
「俺のスキルは『透明粘液』文字通り、見えない粘液を作れる。油断したな下級生………」
上級生の男がフレイにトドメを刺そうとすると、胴体が真っ二つに斬られた。
「………は?……なん……で………」
その男を斬ったのはジークだった。男はそう言い残して 消滅してしまった。
「はぁ……しっかりしてくれよ………あいつは倒したから粘液も消えたはずだ」
フレイは起き上がってジークに言った。
「ジーク……お前は気づいてたのか?」
「まぁな……そういえば、なんかおかしくないか?ハデスがいないし、今の奴のクラスは2-1の奴だった。それに、まだ気づいてない何かが………」
ジークは一瞬考えるとすぐに口を開いた。
「おいフレイ、今すぐ戻るぞ」
「は?何で……」
「してやられた………ディオスたちが危ない………」
「どういうことだよ?まだハデスたちを見つけてないんだぞ?」
「そう、あいつらは2、3階にはいない。俺たちが上に行くのを待っていたんだ。その隙に下に降りて俺ら以外を潰す、そういう作戦だったんだ……」
「つまり今の奴はおとりだったのか……?」
「その可能性がかなり高い。早く行くぞ」
ジークたちは急いで1階へ戻った。そこには、レイスがボロボロの状態で倒れていた。
「読み通り……だな」
ジークはその光景を見て呟いていた。
「レイス‼‼」
フレイは倒れているレイスの元へ駆けつけた。
「大丈夫か……?やっぱり来たのか1組………ディオスは無事なのか!?」
レイスはまだ息があり、かすかな声で答えた。
「ディオスは……やられ…て消滅……しちゃった……私は…死ぬ寸前まで……されちゃった…あの3人、めちゃくちゃ……強かった………私たちじゃ……どうにも……できなくて…………ごめんね………」
「そうか、ありがとうな、レイス……お前はもうしゃべらなくていいよ……あとは楽にしといてくれ」
「あり…がとう…フレイ……くん……もう私……リタイアする……から……絶対……勝ってね………」
レイスはそう言って消滅してしまった。その後、校内に 放送がかかった。
「こちら、対抗戦司令部です。現在の状況をお送りいたします。追加の脱落クラスは、2-1、3-1、以上のクラスが脱落しました。これで残るは2クラスです。只今より2、3階を禁止エリアにします。次の禁止エリアは、1階の闘技場以外のすべての場所となります。以上、クラス対抗戦司令部でした」
それを聞いたジークは言った。
「………恐らく奴らは闘技場にいるな……フレイ……」
「ああ、わかってる。行こう……最後の戦いへ…決着だ」
そしてジークたちは闘技場へ向かった。その頃、ハデスたちは闘技場で話をしていた。
「あいつらもそろそろ来る頃かな……?早く戦いたい」
そうハデスが言った後に、雷斗が言う。
「まぁ、そう焦るな。どちらにせよ来るんだし、用意しとけ」
雷斗が言うと、ハデスと一緒にいるもう1人の男が言った。
「でもハデスがそんなに言うんだから、きっとすごいんだろうな」
「へへへ…………驚くと思うよ?」
その3人が話していると、ジークたちもその場に着いた。そしてフレイは言う。
「やはり居たか、ここに………」
それに続いてジークも言う。
「よし………今からお前ら全員、ここで潰す」
ジークとフレイはそれぞれの武器を構えた。
「へへへ……待っていたよ」
そしてハデスは笑みを浮かべる。
[大文字][太字]1章 第8話「最後の戦いへ」 終わり[/太字][/大文字]
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___主な登場人物____
ジーク・デストロイ(主人公)
フレイ・ベルージュ
レイス・フロギストン
ハデス・デスサイザー
鳴響 雷斗
_____________
「………ハデスたちがいない」
ジークとフレイは2階へ上がり、そうジークが呟いていた。
「それどころかほかのクラスの奴らも見えないぞ?やっぱり下に降りたほうがいいんじゃ………」
一緒にいるフレイはそう言った。
「いや、ほかのクラスの奴らならいるぞ」
「は?いやいやいや、どこにも見えねぇじゃん」
「じゃあ、向こうをよく見てみろ」
「え?」
ジークが指した先には人の影だけが残っている。
「あれは影か!?気づけなかった………」
「なら、あの影はどこの影か分かるか?」
「は?」
フレイが影の場所を探していると、その上から1人の男がフレイに襲いかかり、言った。
「っち、奇襲は失敗か………」
フレイはすぐ反応し、避ける。
「上にへばりついていたのか……ただ、奇襲が下手クソだ。たぶん能力値はたいして高くないな」
フレイがその上級生へ反撃しようとすると、地面から体が動くなった。
「は!?なんだよこれ、動けねぇじゃねぇか……!見えない液体か!?」
上級生はそのままフレイへ向かいながら言う。
「俺のスキルは『透明粘液』文字通り、見えない粘液を作れる。油断したな下級生………」
上級生の男がフレイにトドメを刺そうとすると、胴体が真っ二つに斬られた。
「………は?……なん……で………」
その男を斬ったのはジークだった。男はそう言い残して 消滅してしまった。
「はぁ……しっかりしてくれよ………あいつは倒したから粘液も消えたはずだ」
フレイは起き上がってジークに言った。
「ジーク……お前は気づいてたのか?」
「まぁな……そういえば、なんかおかしくないか?ハデスがいないし、今の奴のクラスは2-1の奴だった。それに、まだ気づいてない何かが………」
ジークは一瞬考えるとすぐに口を開いた。
「おいフレイ、今すぐ戻るぞ」
「は?何で……」
「してやられた………ディオスたちが危ない………」
「どういうことだよ?まだハデスたちを見つけてないんだぞ?」
「そう、あいつらは2、3階にはいない。俺たちが上に行くのを待っていたんだ。その隙に下に降りて俺ら以外を潰す、そういう作戦だったんだ……」
「つまり今の奴はおとりだったのか……?」
「その可能性がかなり高い。早く行くぞ」
ジークたちは急いで1階へ戻った。そこには、レイスがボロボロの状態で倒れていた。
「読み通り……だな」
ジークはその光景を見て呟いていた。
「レイス‼‼」
フレイは倒れているレイスの元へ駆けつけた。
「大丈夫か……?やっぱり来たのか1組………ディオスは無事なのか!?」
レイスはまだ息があり、かすかな声で答えた。
「ディオスは……やられ…て消滅……しちゃった……私は…死ぬ寸前まで……されちゃった…あの3人、めちゃくちゃ……強かった………私たちじゃ……どうにも……できなくて…………ごめんね………」
「そうか、ありがとうな、レイス……お前はもうしゃべらなくていいよ……あとは楽にしといてくれ」
「あり…がとう…フレイ……くん……もう私……リタイアする……から……絶対……勝ってね………」
レイスはそう言って消滅してしまった。その後、校内に 放送がかかった。
「こちら、対抗戦司令部です。現在の状況をお送りいたします。追加の脱落クラスは、2-1、3-1、以上のクラスが脱落しました。これで残るは2クラスです。只今より2、3階を禁止エリアにします。次の禁止エリアは、1階の闘技場以外のすべての場所となります。以上、クラス対抗戦司令部でした」
それを聞いたジークは言った。
「………恐らく奴らは闘技場にいるな……フレイ……」
「ああ、わかってる。行こう……最後の戦いへ…決着だ」
そしてジークたちは闘技場へ向かった。その頃、ハデスたちは闘技場で話をしていた。
「あいつらもそろそろ来る頃かな……?早く戦いたい」
そうハデスが言った後に、雷斗が言う。
「まぁ、そう焦るな。どちらにせよ来るんだし、用意しとけ」
雷斗が言うと、ハデスと一緒にいるもう1人の男が言った。
「でもハデスがそんなに言うんだから、きっとすごいんだろうな」
「へへへ…………驚くと思うよ?」
その3人が話していると、ジークたちもその場に着いた。そしてフレイは言う。
「やはり居たか、ここに………」
それに続いてジークも言う。
「よし………今からお前ら全員、ここで潰す」
ジークとフレイはそれぞれの武器を構えた。
「へへへ……待っていたよ」
そしてハデスは笑みを浮かべる。
[大文字][太字]1章 第8話「最後の戦いへ」 終わり[/太字][/大文字]
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