1章 デストロイワールド-Destroy World
[大文字][太字]1章 第6話「雷鳴」[/太字][/大文字]
___主な登場人物____
ジーク・デストロイ(主人公)
フレイ・ベルージュ
ディオス・ブラウス
レイス・フロギストン
ハデス・デスサイザー
鳴響 雷斗
ジャック・カーソン
_____________
クラス対抗戦が始まり、各クラスごとに戦っていると、 ハデスが2組の3人を倒しながら歩いていた。
「へへへ………2組の奴らこんなに弱いのかよ。話になんねぇな。やっぱり俺は………あいつとやりたいな……ジーク、あいつはどれだけ今回の対抗戦を楽しませてくれるんだろうな。楽しみで仕方がない」
そしてハデスがまた少し歩くと、後ろの柱に向かって話しかけた。
「………フレイ君、いつまでコソコソやってるんだい?」
ハデスが聞き終えると、フレイが背後から飛び出しハデスに斬りかかった。しかし簡単に避けられる。
「っち、バレてたのかよ」
「フレイ君、たぶん今の僕たちは戦わない方がいいと思うよ?君の隊の仲間は僕の精鋭たちが片付けてくれた。しかもこっちにはまだ主戦力もいる。そして君がいなくなれば4組の戦力はかなり厳しくなるよ?」
「ふん、そのくらいわかってる」
フレイはそう返事すると心の中で考えた。
(確かにさっきの戦いで3組は脱落、2組はリーダーはやられてないが8割近くがやられた。だから俺はあえて自分の隊に雑魚を多く入れ、情報収集のためここで使わさしてもらった……ただ、1つ妙な点が……)
「ちなみにお前らの言う主戦力ってのがまだ見えないんだが、ほんとにいるのか?」
フレイがそう聞くとハデスが笑みを浮かべ答える。
「そんなに見たいのかい?へへへ……まぁ、この辺りにはもう残党もいないだろうし特別に見してやるか……じゃあ……いいよ[太字]『雷斗』[/太字]暴れてきな」
「雷斗?なんか聞き覚えが………」
フレイがふと思うと、まばたきする間もない速さで誰かがフレイに向かって斬りかかる。
[太字]【響雷閃光】[/太字]
「フレイ、奇襲はこうやってするんだよ」
フレイはギリギリのところで避けた。その正体はフレイの服と形が似た黄色のものを着ている男だった。
「お、おまえ!まさか中学の時の!唯一マリンといい勝負したやつじゃないか!お前もこの学校だったのか!」
「覚え方が悪いのも変わってないみたいだね。僕はいつも君の1つ下にいた。どれだけやっても君だけには1歩追い付けなかった。だがそれも今日までだ。フレイ」
雷斗は刀のような武器を構えてフレイに何度も高速の居合い切りで斬りかかり、フレイと押し合う。
「クソ、速すぎだろ…速すぎて目で追うので精一杯だ……だが、こいつの情報はつかめた。悪いが帰らしてもらう」
フレイが必死に防御していると後ろから拳を構えたハデスが話す。
「背中ががら空きだぜ?へへ…………君の敗因は僕たちの情報を集めようなんて思ったからだね」
ハデスが紫炎を纏った拳をぶつけようとすると、ジークが間に入り、ハデスの攻撃を受け止めた。
「へへっ、ジークじゃんか。会いたかったよ」
フレイとジークは後ろに下がり、ハデスと雷斗もジークたちとは逆の方向へ下がる。
「ジーク!お前!隠れとけってあれほど ‼」
フレイが言うとジークはフレイに突っ込むように言った。
「お前のことだ、どうせ馬鹿みたいに突っ込んで勝てるとでも思ってたんだろ。この高校は国内トップクラス。お前と対等に戦えるやつもいるんだ」
「っく………」
ジークがフレイに言うとハデスが話しかける。
「話は終わりかい?」
「すまないが、俺はこいつを助けに来ただけだ。今回は 逃げさしてもらう」
「まぁ、それが一番いい判断だろうね。まぁいいさ、どうせ僕たちがやりあう時は近い」
「それはどうか知らんが、うちのフレイがすまなかったな」
ジークは雷斗と同じような速さでその場を去った。
「あ!?お前、馬鹿にしやがって ‼」
フレイもジークに続いてその場を去った。
「……よかったのか?今潰しに行かなくて………」
2人が去った後に雷斗がハデスに聞いた。
「あぁ、平気さ。あいつらは最高の状態で招待する」
「でも他のやつにやられる可能性もあるぞ?」
「大丈夫だ……ジークは負けない。俺にはわかる」
「………お前がそこまで言うなら、そうなんだろうな」
「さて、じゃあ俺たちも、そろそろ準備するか。最高の状態にするための……な」
「そうだな………」
そしてハデスたちもその場を去った。その頃、ディオスは理科準備室前で呟いていた。
「んー……ジーク大丈夫かな……俺守る側なのに、全然ジーク守れてない。それより俺らなんていらないくらい 強いし……」
ディオスが呟き終えると校内に放送がかかった。
「こちら、対抗戦司令部です。現在の状況をお送りいたします。現段階の脱落クラスは、1-3、2-3、2-4、3-3、3-4、以上のクラスが脱落しました。また、 1分後に各クラスの教室を禁止エリアにします。以上対抗戦司令部でした」
「うわぁ………こりゃえぐいな」
放送が終わりディオスが歩くとレイスが走って来た。
「ディオス君………聞いてた!?」
「あぁ、もう高学年の3・4組もやられてるとはな」
「私たち……生き残れるかな………?」
レイスが不安そうに言うと、2人の背後から誰かに話しかけられる。
「いいや、あんたらはここで消えてもらうぜ?」
話しかけた人物は海賊の帽子を着ている男だった。そしてその男は続ける。
「同志たちが消えてもなお、俺の心は変わることはない!この俺[太字]『ジャック・カーソン』[/太字]は‼この学校一海を愛するため、貴様らを倒す!そして海に認めてもらうのだ!」
「な、なんだあいつは!?海賊かぁ!?」
ディオスがそう言っているとレイスが言った。
「いや、絶対にただのヤバい奴でしょ」
ディオスはレイスの言ったことに聞く耳を持たずジャックに言った。
「やい!そこのお前、俺の方が海を愛してるぞ!」
「あ!?お前!そんなわけないだろ!お前ごときに何がわかる!」
ジャックは否定するがディオスは続ける。
「俺の父親は漁師だ。父親は言ってた。『お前はこんな狭い世界じゃなく、海のような膨大な大海原で生きろ!』 とな……だから俺は、この海を誰よりも愛しているんだぁぁ!」
2人の会話を聞いていたレイスは呆れた様子で言う。
「もう私突っ込まないからね」
そしてジャックがディオスに言った。
「お前の気持ち伝わった………なら、実力で試そうではないか!」
ジャックがそう言うと、海賊が持っているような刃が大きい剣を構え、ディオスたちに向けていた。
[大文字][太字]1章 第6話「雷鳴」 終わり[/太字][/大文字]
___主な登場人物____
ジーク・デストロイ(主人公)
フレイ・ベルージュ
ディオス・ブラウス
レイス・フロギストン
ハデス・デスサイザー
鳴響 雷斗
ジャック・カーソン
_____________
クラス対抗戦が始まり、各クラスごとに戦っていると、 ハデスが2組の3人を倒しながら歩いていた。
「へへへ………2組の奴らこんなに弱いのかよ。話になんねぇな。やっぱり俺は………あいつとやりたいな……ジーク、あいつはどれだけ今回の対抗戦を楽しませてくれるんだろうな。楽しみで仕方がない」
そしてハデスがまた少し歩くと、後ろの柱に向かって話しかけた。
「………フレイ君、いつまでコソコソやってるんだい?」
ハデスが聞き終えると、フレイが背後から飛び出しハデスに斬りかかった。しかし簡単に避けられる。
「っち、バレてたのかよ」
「フレイ君、たぶん今の僕たちは戦わない方がいいと思うよ?君の隊の仲間は僕の精鋭たちが片付けてくれた。しかもこっちにはまだ主戦力もいる。そして君がいなくなれば4組の戦力はかなり厳しくなるよ?」
「ふん、そのくらいわかってる」
フレイはそう返事すると心の中で考えた。
(確かにさっきの戦いで3組は脱落、2組はリーダーはやられてないが8割近くがやられた。だから俺はあえて自分の隊に雑魚を多く入れ、情報収集のためここで使わさしてもらった……ただ、1つ妙な点が……)
「ちなみにお前らの言う主戦力ってのがまだ見えないんだが、ほんとにいるのか?」
フレイがそう聞くとハデスが笑みを浮かべ答える。
「そんなに見たいのかい?へへへ……まぁ、この辺りにはもう残党もいないだろうし特別に見してやるか……じゃあ……いいよ[太字]『雷斗』[/太字]暴れてきな」
「雷斗?なんか聞き覚えが………」
フレイがふと思うと、まばたきする間もない速さで誰かがフレイに向かって斬りかかる。
[太字]【響雷閃光】[/太字]
「フレイ、奇襲はこうやってするんだよ」
フレイはギリギリのところで避けた。その正体はフレイの服と形が似た黄色のものを着ている男だった。
「お、おまえ!まさか中学の時の!唯一マリンといい勝負したやつじゃないか!お前もこの学校だったのか!」
「覚え方が悪いのも変わってないみたいだね。僕はいつも君の1つ下にいた。どれだけやっても君だけには1歩追い付けなかった。だがそれも今日までだ。フレイ」
雷斗は刀のような武器を構えてフレイに何度も高速の居合い切りで斬りかかり、フレイと押し合う。
「クソ、速すぎだろ…速すぎて目で追うので精一杯だ……だが、こいつの情報はつかめた。悪いが帰らしてもらう」
フレイが必死に防御していると後ろから拳を構えたハデスが話す。
「背中ががら空きだぜ?へへ…………君の敗因は僕たちの情報を集めようなんて思ったからだね」
ハデスが紫炎を纏った拳をぶつけようとすると、ジークが間に入り、ハデスの攻撃を受け止めた。
「へへっ、ジークじゃんか。会いたかったよ」
フレイとジークは後ろに下がり、ハデスと雷斗もジークたちとは逆の方向へ下がる。
「ジーク!お前!隠れとけってあれほど ‼」
フレイが言うとジークはフレイに突っ込むように言った。
「お前のことだ、どうせ馬鹿みたいに突っ込んで勝てるとでも思ってたんだろ。この高校は国内トップクラス。お前と対等に戦えるやつもいるんだ」
「っく………」
ジークがフレイに言うとハデスが話しかける。
「話は終わりかい?」
「すまないが、俺はこいつを助けに来ただけだ。今回は 逃げさしてもらう」
「まぁ、それが一番いい判断だろうね。まぁいいさ、どうせ僕たちがやりあう時は近い」
「それはどうか知らんが、うちのフレイがすまなかったな」
ジークは雷斗と同じような速さでその場を去った。
「あ!?お前、馬鹿にしやがって ‼」
フレイもジークに続いてその場を去った。
「……よかったのか?今潰しに行かなくて………」
2人が去った後に雷斗がハデスに聞いた。
「あぁ、平気さ。あいつらは最高の状態で招待する」
「でも他のやつにやられる可能性もあるぞ?」
「大丈夫だ……ジークは負けない。俺にはわかる」
「………お前がそこまで言うなら、そうなんだろうな」
「さて、じゃあ俺たちも、そろそろ準備するか。最高の状態にするための……な」
「そうだな………」
そしてハデスたちもその場を去った。その頃、ディオスは理科準備室前で呟いていた。
「んー……ジーク大丈夫かな……俺守る側なのに、全然ジーク守れてない。それより俺らなんていらないくらい 強いし……」
ディオスが呟き終えると校内に放送がかかった。
「こちら、対抗戦司令部です。現在の状況をお送りいたします。現段階の脱落クラスは、1-3、2-3、2-4、3-3、3-4、以上のクラスが脱落しました。また、 1分後に各クラスの教室を禁止エリアにします。以上対抗戦司令部でした」
「うわぁ………こりゃえぐいな」
放送が終わりディオスが歩くとレイスが走って来た。
「ディオス君………聞いてた!?」
「あぁ、もう高学年の3・4組もやられてるとはな」
「私たち……生き残れるかな………?」
レイスが不安そうに言うと、2人の背後から誰かに話しかけられる。
「いいや、あんたらはここで消えてもらうぜ?」
話しかけた人物は海賊の帽子を着ている男だった。そしてその男は続ける。
「同志たちが消えてもなお、俺の心は変わることはない!この俺[太字]『ジャック・カーソン』[/太字]は‼この学校一海を愛するため、貴様らを倒す!そして海に認めてもらうのだ!」
「な、なんだあいつは!?海賊かぁ!?」
ディオスがそう言っているとレイスが言った。
「いや、絶対にただのヤバい奴でしょ」
ディオスはレイスの言ったことに聞く耳を持たずジャックに言った。
「やい!そこのお前、俺の方が海を愛してるぞ!」
「あ!?お前!そんなわけないだろ!お前ごときに何がわかる!」
ジャックは否定するがディオスは続ける。
「俺の父親は漁師だ。父親は言ってた。『お前はこんな狭い世界じゃなく、海のような膨大な大海原で生きろ!』 とな……だから俺は、この海を誰よりも愛しているんだぁぁ!」
2人の会話を聞いていたレイスは呆れた様子で言う。
「もう私突っ込まないからね」
そしてジャックがディオスに言った。
「お前の気持ち伝わった………なら、実力で試そうではないか!」
ジャックがそう言うと、海賊が持っているような刃が大きい剣を構え、ディオスたちに向けていた。
[大文字][太字]1章 第6話「雷鳴」 終わり[/太字][/大文字]
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