1章 デストロイワールド-Destroy World
[大文字][太字]1章 第2話「測定」[/太字][/大文字]
___主な登場人物____
ジーク・デストロイ(主人公)
フレイ・ベルージュ
ディオス・ブラウス
レイス・フロギストン
ハデス・デスサイザー
フレッド先生
_____________
「それでは、クラス対抗戦の説明をします!よーく聞いといてください!」
クラス対抗戦のルールは以下のようになっている。
クラスで一人リーダーを決める。
↓
リーダーが負けるとそのクラスは全員脱落。
クラスの中でリーダー含め、クラスの仲間が最後に残っていれば優勝。
ルールその①:時間がたつと禁止エリアが増える。そこに入ると即脱落。
ルールその②:武器、スキルの使用可。
ルールその③:仮想空間での学校で行われる。
(致命傷を喰らっても死なないがその場合は脱落となる)
「という感じです!ルールを守って戦いましょう!それでは、能力値の測定をするので体育館へ移動しましょう!」
先生の説明を受け、そのまま体育館へ移動する。
「はぁ、クラス対抗戦……どうなるんだろう……」
ジークがそう呟いているとクラスメイトに声をかけられた。
「ねぇ君!ジーク君だっけ?」
その声の主はディオスだった。ジークは少し戸惑った。
(この俺に話しかけてくれてる………?)
ジークなんとか返事することができた。
「そ……そうですが、何か……?」
「一緒に体育館いこ!」
元気で明るい声と純粋なその笑顔で言われた。
(俺と?嘘だろ……生まれてきて誘われたことなかったのに……これが友達ってやつ?)
そう心に思ってジークは答えた。
「あ、うん、いいよ………」
「やった!ジーク君はこのクラスで最初の友達だ!」
(……俺からしたら君は人生で最初の友達だよ……)
「そんじゃ、行こっか!」
「あ、うん」
そうして二人で体育館へと向かった。既に先生は着いているようで生徒たちを待っていた。
「みんな集まりましたね!今日は1組と合同で使うので、仲良く使ってくださいね!じゃぁ最初は……ディオス君!やってみましょう!」
先生はディオスを指名した。
「えっ、お、俺ですか?」
「はい!あの機械を見てください!」
そこには赤紫色の丸い形の判定の周りに鉄の支えがある。
「あれに攻撃するんですか…?」
「そうです!あの丸い所に攻撃してください!」
「よーし……」
そうしてディオスは測定機へ近づき、ジークはぼそりと「がんばれ…」と呟いた。
ディオスは攻撃態勢に入り言った。
「よーし…クラスのみんなのために、ジークのために……俺が1番目にいってやる!」
ディオスは飛び上がり空中で構える。
「スキル『渾身の一撃』発動……[太字]【渾身の一撃】[/太字]」
測定機へ一気に近づき、力いっぱい込めた拳を放ち、周りに小さい衝撃波が弾ける。
「どうだ………?」
すると測定機には〈5〉という数字が表示され、先生は言った。
「ディオス君の能力値は〈5〉ですね!ちなみに攻撃してから3秒間は測定判定があるので、その間は何度攻撃してもらって構いません!では次はレイスさん!」
どんどん順番が回って来る。レイスは少し驚いた。
「え!私ですか!……わかりました……」
レイスも測定機へ近づき構えた。
「集中して私………」
そう自分に言い聞かせると高く飛び上がった。
「スキル『氷結』発動……[太字]【アイスバニッシュ】[/太字]」
氷でできた鋭い弾を飛ばす。測定機には〈5〉と表示される。
「レイスさんも〈5〉ですね!二人とも優秀です!次は フレイさん!お願いします!」
指名されたフレイは焦る様子もなく言う。
「やっと、俺の番か。今日はいつも以上にイライラしている……本気が出せるかもな……今度こそ、〈11〉をとるために!」
フレイは自分の周りに炎の弾幕を放ち、武器の槍を構え、弾幕のスピードに合わせ、さらに測定機へ畳みかける。
「どうだ………」
測定機には〈10〉と表示される。
「す、すごすぎる……これが能力値〈10〉……」
ディオスはその精度に驚いている。
「素晴らしい!フレイ君!フレイ君はこの学校でも有数の能力値〈10〉ですね!では次は……」
「すいません、少し時間をもらっていいですか?」
フレイの測定の後に誰かが先生に話しかけた。
「あなたは……確か1組の……」
その人は続けた。
「自己紹介が遅れましたね……僕はハデス・デスサイザーです。そこの槍を持った君…何て名前なんだい?」
ハデスというものはフレイに話しかけた。
「デスサイザーって、あの…大手企業を束ねてるあのデスサイザーなのか……俺はフレイ・べルージュだ」
フレイはハデスに答えた。そしてハデスは言う。
「へぇーいい名前してるじゃん。じゃあフレイ君、俺は君のライバルになるよ」
「はぁ?いきなりなんだと思えば、宣戦布告か?さっきのやつを見て言ってるのか?」
「あぁそうさ。じゃあ、今から俺もやらせてもらうとするよ。先生、少しお時間もらっても?」
「あ、はい大丈夫ですよ。本来は時間が余る予定なので」
ハデスは先生にお礼を言うと測定機の前へ出た。
「派手にいくよ……」
ハデスはそう言って構える。そして測定機めがけて高速で移動していく。
「スキル『邪炎』発動……」
ハデスは測定機との距離をさらに縮める。
「燃やしてやるよ、何もかも」
[太字]【邪神魔人拳】[/太字]
紫の炎を纏ながら放った一撃は空気を震わせるほどだ。
「どうだい?僕のスキル『邪炎』は。なかなかに良かったでしょ?」
測定機には〈9 〉と表示される。そしてフレイは言う。
「〈9 〉か……悪くはないが、俺にはかなわない」
そう言うとハデスは言った。
「やったぁ~能力値〈10〉からのアドバイスだぁ~へへへ………いずれ抜いてやるからよ……」
「やれるものならやってみろ…」
フレイはそう言いながら心の中で思う。
(だが一撃であの精度……かなり鍛錬をしないとあの精度は難しい……)
そのころ、ジークも考えていた。
(なかなかやるな……フレイもすごいが、一撃であの精度までいくとは…さすが、連続的に能力値〈10〉を産み、そのほとんどが世間を動かしているデスサイザー家……)
その中先生は言った。
「け、けんかはしないように〜………それではジーク君!お願いします!」
ジークは少し嫌がったが、やるしかない。
「わかりました………」
そしてジークは定位置へ着くと、フレイに言われた。
「おい、雑魚め、心配するな。誰もお前のことなんて気にしてない。能力値〈1〉なんだからな………」
そう言われた後にジークは心の中で言う。
(別に〈1〉だからって何を言われても気にしない。だが、それでできないことが増えたり、いじめられると少し面倒くさい……少し暴れてやるか…………)
そしてフレイに言う。
「黙って見てろ……」
「あ!?お前誰に口を聞いて……」
フレイにキレられたがジークは気にせず続ける。
「さてと、久々にひと暴れするか……」
ジークは自分の剣を取り出し、測定機に斬りかかる。最初の一撃からさらに剣を振り連続攻撃すると壁から天井へ、天井から測定機へと壁キックで飛び上がり、急降下。最後の一撃を繰り出し、着地する。そうして、いつの間にか
自分がしていたことにジークは焦る。
(まずい、まずい……やり過ぎた……なぜこんなに力を出した?怒りから来たのか?いずれにしろまずい……)
そうしてジークは周りの騒動に気づく。
「なんか、騒がしいな……」
そう言ってみんなの方へ振り向くと、フレイは呆然とし、ハデスは何も言わないまま黙っている。先生やディオスたちも、言葉を失った顔でジークを見つめていた。
[大文字][太字]1章 第2話「測定」 終わり[/太字][/大文字]
___主な登場人物____
ジーク・デストロイ(主人公)
フレイ・ベルージュ
ディオス・ブラウス
レイス・フロギストン
ハデス・デスサイザー
フレッド先生
_____________
「それでは、クラス対抗戦の説明をします!よーく聞いといてください!」
クラス対抗戦のルールは以下のようになっている。
クラスで一人リーダーを決める。
↓
リーダーが負けるとそのクラスは全員脱落。
クラスの中でリーダー含め、クラスの仲間が最後に残っていれば優勝。
ルールその①:時間がたつと禁止エリアが増える。そこに入ると即脱落。
ルールその②:武器、スキルの使用可。
ルールその③:仮想空間での学校で行われる。
(致命傷を喰らっても死なないがその場合は脱落となる)
「という感じです!ルールを守って戦いましょう!それでは、能力値の測定をするので体育館へ移動しましょう!」
先生の説明を受け、そのまま体育館へ移動する。
「はぁ、クラス対抗戦……どうなるんだろう……」
ジークがそう呟いているとクラスメイトに声をかけられた。
「ねぇ君!ジーク君だっけ?」
その声の主はディオスだった。ジークは少し戸惑った。
(この俺に話しかけてくれてる………?)
ジークなんとか返事することができた。
「そ……そうですが、何か……?」
「一緒に体育館いこ!」
元気で明るい声と純粋なその笑顔で言われた。
(俺と?嘘だろ……生まれてきて誘われたことなかったのに……これが友達ってやつ?)
そう心に思ってジークは答えた。
「あ、うん、いいよ………」
「やった!ジーク君はこのクラスで最初の友達だ!」
(……俺からしたら君は人生で最初の友達だよ……)
「そんじゃ、行こっか!」
「あ、うん」
そうして二人で体育館へと向かった。既に先生は着いているようで生徒たちを待っていた。
「みんな集まりましたね!今日は1組と合同で使うので、仲良く使ってくださいね!じゃぁ最初は……ディオス君!やってみましょう!」
先生はディオスを指名した。
「えっ、お、俺ですか?」
「はい!あの機械を見てください!」
そこには赤紫色の丸い形の判定の周りに鉄の支えがある。
「あれに攻撃するんですか…?」
「そうです!あの丸い所に攻撃してください!」
「よーし……」
そうしてディオスは測定機へ近づき、ジークはぼそりと「がんばれ…」と呟いた。
ディオスは攻撃態勢に入り言った。
「よーし…クラスのみんなのために、ジークのために……俺が1番目にいってやる!」
ディオスは飛び上がり空中で構える。
「スキル『渾身の一撃』発動……[太字]【渾身の一撃】[/太字]」
測定機へ一気に近づき、力いっぱい込めた拳を放ち、周りに小さい衝撃波が弾ける。
「どうだ………?」
すると測定機には〈5〉という数字が表示され、先生は言った。
「ディオス君の能力値は〈5〉ですね!ちなみに攻撃してから3秒間は測定判定があるので、その間は何度攻撃してもらって構いません!では次はレイスさん!」
どんどん順番が回って来る。レイスは少し驚いた。
「え!私ですか!……わかりました……」
レイスも測定機へ近づき構えた。
「集中して私………」
そう自分に言い聞かせると高く飛び上がった。
「スキル『氷結』発動……[太字]【アイスバニッシュ】[/太字]」
氷でできた鋭い弾を飛ばす。測定機には〈5〉と表示される。
「レイスさんも〈5〉ですね!二人とも優秀です!次は フレイさん!お願いします!」
指名されたフレイは焦る様子もなく言う。
「やっと、俺の番か。今日はいつも以上にイライラしている……本気が出せるかもな……今度こそ、〈11〉をとるために!」
フレイは自分の周りに炎の弾幕を放ち、武器の槍を構え、弾幕のスピードに合わせ、さらに測定機へ畳みかける。
「どうだ………」
測定機には〈10〉と表示される。
「す、すごすぎる……これが能力値〈10〉……」
ディオスはその精度に驚いている。
「素晴らしい!フレイ君!フレイ君はこの学校でも有数の能力値〈10〉ですね!では次は……」
「すいません、少し時間をもらっていいですか?」
フレイの測定の後に誰かが先生に話しかけた。
「あなたは……確か1組の……」
その人は続けた。
「自己紹介が遅れましたね……僕はハデス・デスサイザーです。そこの槍を持った君…何て名前なんだい?」
ハデスというものはフレイに話しかけた。
「デスサイザーって、あの…大手企業を束ねてるあのデスサイザーなのか……俺はフレイ・べルージュだ」
フレイはハデスに答えた。そしてハデスは言う。
「へぇーいい名前してるじゃん。じゃあフレイ君、俺は君のライバルになるよ」
「はぁ?いきなりなんだと思えば、宣戦布告か?さっきのやつを見て言ってるのか?」
「あぁそうさ。じゃあ、今から俺もやらせてもらうとするよ。先生、少しお時間もらっても?」
「あ、はい大丈夫ですよ。本来は時間が余る予定なので」
ハデスは先生にお礼を言うと測定機の前へ出た。
「派手にいくよ……」
ハデスはそう言って構える。そして測定機めがけて高速で移動していく。
「スキル『邪炎』発動……」
ハデスは測定機との距離をさらに縮める。
「燃やしてやるよ、何もかも」
[太字]【邪神魔人拳】[/太字]
紫の炎を纏ながら放った一撃は空気を震わせるほどだ。
「どうだい?僕のスキル『邪炎』は。なかなかに良かったでしょ?」
測定機には〈9 〉と表示される。そしてフレイは言う。
「〈9 〉か……悪くはないが、俺にはかなわない」
そう言うとハデスは言った。
「やったぁ~能力値〈10〉からのアドバイスだぁ~へへへ………いずれ抜いてやるからよ……」
「やれるものならやってみろ…」
フレイはそう言いながら心の中で思う。
(だが一撃であの精度……かなり鍛錬をしないとあの精度は難しい……)
そのころ、ジークも考えていた。
(なかなかやるな……フレイもすごいが、一撃であの精度までいくとは…さすが、連続的に能力値〈10〉を産み、そのほとんどが世間を動かしているデスサイザー家……)
その中先生は言った。
「け、けんかはしないように〜………それではジーク君!お願いします!」
ジークは少し嫌がったが、やるしかない。
「わかりました………」
そしてジークは定位置へ着くと、フレイに言われた。
「おい、雑魚め、心配するな。誰もお前のことなんて気にしてない。能力値〈1〉なんだからな………」
そう言われた後にジークは心の中で言う。
(別に〈1〉だからって何を言われても気にしない。だが、それでできないことが増えたり、いじめられると少し面倒くさい……少し暴れてやるか…………)
そしてフレイに言う。
「黙って見てろ……」
「あ!?お前誰に口を聞いて……」
フレイにキレられたがジークは気にせず続ける。
「さてと、久々にひと暴れするか……」
ジークは自分の剣を取り出し、測定機に斬りかかる。最初の一撃からさらに剣を振り連続攻撃すると壁から天井へ、天井から測定機へと壁キックで飛び上がり、急降下。最後の一撃を繰り出し、着地する。そうして、いつの間にか
自分がしていたことにジークは焦る。
(まずい、まずい……やり過ぎた……なぜこんなに力を出した?怒りから来たのか?いずれにしろまずい……)
そうしてジークは周りの騒動に気づく。
「なんか、騒がしいな……」
そう言ってみんなの方へ振り向くと、フレイは呆然とし、ハデスは何も言わないまま黙っている。先生やディオスたちも、言葉を失った顔でジークを見つめていた。
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