私の護衛はちょっぴり不思議。
「ようやく離れましたっすね。今日はやたらとながい。」
家へ向かう帰り道。私たちはほっと一息ついた。
近くのカフェに入り尾行を撒いているのだ。
机の上にはブラックコーヒーとカフェオレとパンケーキ。これもSethが買ってくれた。こんな美形してて金持ちで、大人っぽくて、、、
[大文字]ずるいなぁ、、。[/大文字]
ってなに考えてんだろ、私!!
私はヤケクソになってパンケーキを口に押し込んだ。
[小文字]「像松鼠一样可爱、、」[/小文字]
何かSethが言った気がする。そう思って前を見てみるもののSethは何も言っていないかのように平然としている。
あれ、気のせいだったかな。
↺
パンケーキを食べ終え、私たちは家へと帰っていた。
「はぁ、、今日は疲れた。」
ため息をつき私がそう述べるとSethは少し申し訳ない、と言った表情をした。
「別にSethの所為じゃないし。尾行の所為。あぁそうだ。次から尾行なんて気にしなくていいからね。私、自分の身は自分で守れるから。そんな気遣いいらないし。」
言ってから後悔した。こんな責めるつもりはなかった。でも私の口は次々とSethを責める言葉しか言わない。
やってしまった、そう思ってSethを見るとSethは少しだけおどろいているようにみえた。
「い、いくよ!!!」
私はそう言って足を早く動かした。Sethに言ったことを後悔するものの誤りの言葉が出てこないから。隠すために。
Sethよりかなり前にいった時まだ来ないのかとSethの方を向いた。そのとき、Sethが私に向かってこう叫んだ。
[大文字]「お嬢!!!!後ろッ、、、」[/大文字]
私は慌てて後ろを向こうとする。がしかし相手の方が早く、私はあっけなく首に手を回され、拳銃を頭部に当てられていた。
しまった油断した。そう思い心の中で舌打ちする。どうにかしていけるかと動こうとすると相手は低い声でこう呟く。
「次動いてみろ。足を撃ち抜くぞ。」
威嚇のためではない。ガチだ。ガチの声をしている。
流石に撃ち抜かれるのは嫌な私は相手に従うほかなかった。
やってしまった。私が強いのに。
護衛なんて頼りないのに。何してんだ。
私がそう考えている間Sethと相手は何やら話をしていた。
「だめじゃあねぇか。大切な大切なお嬢様を離しちゃ。俺みたいなやつうようよいるってことおめぇもわかってんだろう?」
Sethは何も言わない。
「黒い髪にいつもつけてるそのネックレスに黄色い瞳、、、おめぇ、Sethだな?はははっ。あのSethも大したことねぇなぁ!!」
何言われてもSethは微動だもしない。動いてよ。そう思ってもSethは動かない。
「なんだぁ?この娘がどうなってもいいのかぁ?ずいぶんやる気ねぇなぁ。おめぇよぉ」
Sethは何もしない。Sethは我慢しているのかもしれない。
だがしかし、私が許せなくなった。
後のことなんて考えず私は相手にこう言った。おそらくSethには聞こえない。相手にしか聞こえない様な声で。
「離して。Sethは私を優先してくれてるの。無茶に動いたら私が撃ち抜かれるから。優しいんだよ。Sethは、、、。」
今日一日でわかったことだ。Sethは心優しい。そんなSethに迷惑をかけたくない。これが私の本心だ。
が、そんな願いは相手に通じるわけもなく、相手は「ごちゃごちゃうるせえよ」と言って私の足元に銃を発砲しようとしたその時。
前にいたはずのSethが一瞬にして姿を消し、相手の背後を取ると、銃を叩き落として私を相手から離れさせた。
「お嬢に傷はつけさせねぇーよ。」
ぎゅっと胸が熱くなった。こんなかっこいいこと、すらっと言うなよ、、、恥ずい。
そんな呑気な私をおいてSethは少し苛立った顔で相手に対抗していた。
勝負はあっという間で、Sethのボロ勝ちで終わった。
相手を気絶させてから我にかえったSethはやりすぎたと落ち込んでいる。その姿は大きな犬のようだ。
「すみません、お嬢、。お嬢を危険な目に合わせてしまった挙句、やりすぎてしまい、、」
実際にはないのだがあるならばSethの犬の耳は大きく下がっているだろう。
「別に。いいし。私がヘマしただけだもん。だから、、、その、、、あ、ありがと。」
不器用な私なりの礼。変だし感じ悪いような礼かもしれないけれど、Sethは満面の笑みで喜んでくれた。
あぁ。Sethはいい子だなぁ。
家へ向かう帰り道。私たちはほっと一息ついた。
近くのカフェに入り尾行を撒いているのだ。
机の上にはブラックコーヒーとカフェオレとパンケーキ。これもSethが買ってくれた。こんな美形してて金持ちで、大人っぽくて、、、
[大文字]ずるいなぁ、、。[/大文字]
ってなに考えてんだろ、私!!
私はヤケクソになってパンケーキを口に押し込んだ。
[小文字]「像松鼠一样可爱、、」[/小文字]
何かSethが言った気がする。そう思って前を見てみるもののSethは何も言っていないかのように平然としている。
あれ、気のせいだったかな。
↺
パンケーキを食べ終え、私たちは家へと帰っていた。
「はぁ、、今日は疲れた。」
ため息をつき私がそう述べるとSethは少し申し訳ない、と言った表情をした。
「別にSethの所為じゃないし。尾行の所為。あぁそうだ。次から尾行なんて気にしなくていいからね。私、自分の身は自分で守れるから。そんな気遣いいらないし。」
言ってから後悔した。こんな責めるつもりはなかった。でも私の口は次々とSethを責める言葉しか言わない。
やってしまった、そう思ってSethを見るとSethは少しだけおどろいているようにみえた。
「い、いくよ!!!」
私はそう言って足を早く動かした。Sethに言ったことを後悔するものの誤りの言葉が出てこないから。隠すために。
Sethよりかなり前にいった時まだ来ないのかとSethの方を向いた。そのとき、Sethが私に向かってこう叫んだ。
[大文字]「お嬢!!!!後ろッ、、、」[/大文字]
私は慌てて後ろを向こうとする。がしかし相手の方が早く、私はあっけなく首に手を回され、拳銃を頭部に当てられていた。
しまった油断した。そう思い心の中で舌打ちする。どうにかしていけるかと動こうとすると相手は低い声でこう呟く。
「次動いてみろ。足を撃ち抜くぞ。」
威嚇のためではない。ガチだ。ガチの声をしている。
流石に撃ち抜かれるのは嫌な私は相手に従うほかなかった。
やってしまった。私が強いのに。
護衛なんて頼りないのに。何してんだ。
私がそう考えている間Sethと相手は何やら話をしていた。
「だめじゃあねぇか。大切な大切なお嬢様を離しちゃ。俺みたいなやつうようよいるってことおめぇもわかってんだろう?」
Sethは何も言わない。
「黒い髪にいつもつけてるそのネックレスに黄色い瞳、、、おめぇ、Sethだな?はははっ。あのSethも大したことねぇなぁ!!」
何言われてもSethは微動だもしない。動いてよ。そう思ってもSethは動かない。
「なんだぁ?この娘がどうなってもいいのかぁ?ずいぶんやる気ねぇなぁ。おめぇよぉ」
Sethは何もしない。Sethは我慢しているのかもしれない。
だがしかし、私が許せなくなった。
後のことなんて考えず私は相手にこう言った。おそらくSethには聞こえない。相手にしか聞こえない様な声で。
「離して。Sethは私を優先してくれてるの。無茶に動いたら私が撃ち抜かれるから。優しいんだよ。Sethは、、、。」
今日一日でわかったことだ。Sethは心優しい。そんなSethに迷惑をかけたくない。これが私の本心だ。
が、そんな願いは相手に通じるわけもなく、相手は「ごちゃごちゃうるせえよ」と言って私の足元に銃を発砲しようとしたその時。
前にいたはずのSethが一瞬にして姿を消し、相手の背後を取ると、銃を叩き落として私を相手から離れさせた。
「お嬢に傷はつけさせねぇーよ。」
ぎゅっと胸が熱くなった。こんなかっこいいこと、すらっと言うなよ、、、恥ずい。
そんな呑気な私をおいてSethは少し苛立った顔で相手に対抗していた。
勝負はあっという間で、Sethのボロ勝ちで終わった。
相手を気絶させてから我にかえったSethはやりすぎたと落ち込んでいる。その姿は大きな犬のようだ。
「すみません、お嬢、。お嬢を危険な目に合わせてしまった挙句、やりすぎてしまい、、」
実際にはないのだがあるならばSethの犬の耳は大きく下がっているだろう。
「別に。いいし。私がヘマしただけだもん。だから、、、その、、、あ、ありがと。」
不器用な私なりの礼。変だし感じ悪いような礼かもしれないけれど、Sethは満面の笑みで喜んでくれた。
あぁ。Sethはいい子だなぁ。
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