私の護衛はちょっぴり不思議。
それから父は後はよろしく、と護衛に告げてこの部屋から去っていった。
少し沈黙が続いた後私はこう彼に言った。
「もう知っているかもしれないけど、私は桜坂千鶴。よろしくね。」
「朝にお会いしたっすよね。俺はSeth(セス)です。」
Seth。恐らくはコードネームだろう。ここでは本名で話すことはごくわずかしかない。
私は父の娘、いわゆる組長の娘ということで本名で話すことが許されている。一見意味のない行為に聞こえるかもしれないが、これも不器用ながら父の優しさなのだ。
「Sethね。一応言っておくと、私守られる気はないからね。護衛なんていらないって言ったのに父さんがつけただけ。守ろうなんておもわないで。」
私がそう淡々と伝えると彼は何一つ表情を変えずに「わかりました」の一言。
こんなあっさりとOKをもらえるなんて思っていなかった私は少し戸惑ったが、いいといってくれるならば嬉しい限りだ。
護衛がついたからって私のする行動は変わらない。私はSethに一言、言ってから部屋に戻り私服に着替えた。それから部屋を出る。いつもだったら一人で外に行くのだが、今日からは違う。ちょっとむず痒いが、まあ慣れるだろう。
靴を履き替え家を出る。勿論Sethも付いてくる。仕事なのだから仕方がないと言えば仕方がない。私は黙々と靴を履くSethをおいて外に出た。意外に彼も早く、すぐに私の元まで駆け足で追いついてきた。
今からどこに向かうかって?まあみてたらわかるさ。
歩いて数十分。私は大きなショッピングモールにやってきた。それから何階かのぼり、キラキラと輝くものを売るところへきた。そう。[太字]アクセサリーショップ!![/太字]
こんな組のお嬢でも可愛いものはもちろん好き。今日も好きなものを見て買おうかと思ったが、Sethに色々知られるのは嫌だ。どこか癪に触る。だから今日はシンプル、でもどこかおしゃれなものを見つめた。
↺
アクセサリーを眺めて少し経った。私はかわいいものは見ないと言い聞かせつつも欲望に負け、桜がついたピアスやネックレスを眺めていた。
すると、急にSethが体を寄せてきた。肩が当たる距離。てか、もう当たってる。
「ちょ、ちょっと…急に何?」
私が小声で尋ねるとSethはこう返してきた。
「つけられてるんすよ。お嬢の兄を装うんで合わせてください。」
命令なんて父以外聞きたくもないが、急なことにそんなことも言えず彼に合わせた。
「これ、ほしいのか?」
「え、あぁー…まあ…」
「ん。じゃあレジ行くか。」
桜のついたピアスとネックレスを手に取り、私に行こうと述べると私とSethはレジへと向かった。
ピッ。と音を立てて商品を読み取る。焦って値段も見ていなかった。が、今見ると1つ5万……学生の私には高すぎるように見える…いや、高いよね?!
慌ててSethを見る。Sethは困った顔もせず爽やかな顔でカードを出していた。大人…強い……
「はい。プレゼント。大事にしろよ?」
「………うん…あ、ありがと……」
普段お礼なんて言わない。だからかギコチナイししどろもどろ。顔がほんのり熱いのは気のせいだ。
↺
それからは少し兄妹を装いながらショッピングモールを歩いた。
兄妹っていっているのにどこか恋人感を抱いてしまった私はしどろもどろが治らなかった。
「ツンデレなおんねぇな。千鶴はいつも。」
そんな私をからかうSeth。それは本当に兄妹のように感じた。
Sethなんてただの護衛だし。護衛だから嫌いなはずなのに。少し仲良くなれそうだって思うのは何故だろう。
少し沈黙が続いた後私はこう彼に言った。
「もう知っているかもしれないけど、私は桜坂千鶴。よろしくね。」
「朝にお会いしたっすよね。俺はSeth(セス)です。」
Seth。恐らくはコードネームだろう。ここでは本名で話すことはごくわずかしかない。
私は父の娘、いわゆる組長の娘ということで本名で話すことが許されている。一見意味のない行為に聞こえるかもしれないが、これも不器用ながら父の優しさなのだ。
「Sethね。一応言っておくと、私守られる気はないからね。護衛なんていらないって言ったのに父さんがつけただけ。守ろうなんておもわないで。」
私がそう淡々と伝えると彼は何一つ表情を変えずに「わかりました」の一言。
こんなあっさりとOKをもらえるなんて思っていなかった私は少し戸惑ったが、いいといってくれるならば嬉しい限りだ。
護衛がついたからって私のする行動は変わらない。私はSethに一言、言ってから部屋に戻り私服に着替えた。それから部屋を出る。いつもだったら一人で外に行くのだが、今日からは違う。ちょっとむず痒いが、まあ慣れるだろう。
靴を履き替え家を出る。勿論Sethも付いてくる。仕事なのだから仕方がないと言えば仕方がない。私は黙々と靴を履くSethをおいて外に出た。意外に彼も早く、すぐに私の元まで駆け足で追いついてきた。
今からどこに向かうかって?まあみてたらわかるさ。
歩いて数十分。私は大きなショッピングモールにやってきた。それから何階かのぼり、キラキラと輝くものを売るところへきた。そう。[太字]アクセサリーショップ!![/太字]
こんな組のお嬢でも可愛いものはもちろん好き。今日も好きなものを見て買おうかと思ったが、Sethに色々知られるのは嫌だ。どこか癪に触る。だから今日はシンプル、でもどこかおしゃれなものを見つめた。
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アクセサリーを眺めて少し経った。私はかわいいものは見ないと言い聞かせつつも欲望に負け、桜がついたピアスやネックレスを眺めていた。
すると、急にSethが体を寄せてきた。肩が当たる距離。てか、もう当たってる。
「ちょ、ちょっと…急に何?」
私が小声で尋ねるとSethはこう返してきた。
「つけられてるんすよ。お嬢の兄を装うんで合わせてください。」
命令なんて父以外聞きたくもないが、急なことにそんなことも言えず彼に合わせた。
「これ、ほしいのか?」
「え、あぁー…まあ…」
「ん。じゃあレジ行くか。」
桜のついたピアスとネックレスを手に取り、私に行こうと述べると私とSethはレジへと向かった。
ピッ。と音を立てて商品を読み取る。焦って値段も見ていなかった。が、今見ると1つ5万……学生の私には高すぎるように見える…いや、高いよね?!
慌ててSethを見る。Sethは困った顔もせず爽やかな顔でカードを出していた。大人…強い……
「はい。プレゼント。大事にしろよ?」
「………うん…あ、ありがと……」
普段お礼なんて言わない。だからかギコチナイししどろもどろ。顔がほんのり熱いのは気のせいだ。
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それからは少し兄妹を装いながらショッピングモールを歩いた。
兄妹っていっているのにどこか恋人感を抱いてしまった私はしどろもどろが治らなかった。
「ツンデレなおんねぇな。千鶴はいつも。」
そんな私をからかうSeth。それは本当に兄妹のように感じた。
Sethなんてただの護衛だし。護衛だから嫌いなはずなのに。少し仲良くなれそうだって思うのは何故だろう。
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