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私の護衛はちょっぴり不思議。

#2

彼との出会い

菜乃花と過ごして(水無瀬もいたけどね)、私の学校は終わる。今日も疲れた。なんて一息つきながら家へ向かう。

こんなに疲れるのはおそらくあいつのせいだろう。くそぉ、水無瀬、、、

「ただいまぁ、」
家に帰ると私の優等生スイッチは切れる。そしてありのままの私でぐだぐだする。
いつもはそう、なのだが、今日はそうとはいかなかった。父に呼ばれたのだ。
何か嫌な予感がするが、父の言うことは従ってしまう私は渋々父の元へと向かった。





「まずはおかえり。千鶴。」
「そうね。ただいま。」
イヤイヤだというのがバレないように装いつつ上記を述べる。怒ってはいないと感じた私はほっと一息をついた。

が、しかし私の勘は嫌なところで当たる。
「早速本題に入ろうか。お前に新しく護衛をつけることにした。」
「へ?、、、ん?」
「聞こえなかったか?だから…」
「いやいや、、そういうわけじゃなくて!」
護衛?私に?実を言うと私は2年前から父に直接、護衛は不要だと伝えたのだ。自分は自分で守ると。しかし今になって護衛をつけると言われた。そんなの誰だってパニックになるでしょう。

「2年前に言っていたことは勿論覚えている。しかし今はそれではいけなくなってきたのだよ。」
そういうと父は現状の裏社会について話し出した。


父によると今、私の命を狙う組がかなり増えたらしい。その中には私一人では倒せないような人数や力を持っているところもあるのだとか。そのため私に護衛をつけると言う判断に至ったらしい。

正直嫌だし、断りたい。しかし、ここで断ってしまって命や仲間を失うのは違う。私の我儘で桜坂組がボロボロになるのは嫌だ。ならば私にはこのことを飲み込むしか選択肢がなかった。

「、、わかったわ。父さんの優しさを仇で返すわけにはいかないからね。」
「お前ならそう言ってくれると思っていたよ。ありがとう。さあ、早速紹介するよ。」
私が了承すると思っていた父はもうここに連れてきていると続けて述べた。そして襖を開けて私の護衛を連れてきた。

キリッと整った顔。少しキツめの瞳は綺麗な紺色。髪は紺色と黒色の中間といったところだろうか。肌も白く綺麗で眉毛もキリッとしている彼にはセンター分けの髪がよく似合っている。どこかでみたことがある。こんな顔立ちの良い人を忘れるわけがない。

「あ、朝の…」
私がそう呟くと彼は軽く微笑んでくれた。朝にいたのは彼だったのか。

父によると彼は最近違う場所に行っていたらしい。そしてつい先日帰ってきたとか。

そりゃ私が知らないわけだ。

しかし、、彼が私の護衛か。正直言って私の方が強そう…

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2024/09/27 00:51

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