貴方とまた巡り会う
白布diss
一目惚れなんて信じてなかった。そんなもんあるはずないだろ、勘違い、だって
『なーちゃん、放課後どこ行くっ?』
桜が舞う、暖かい春の日、俺は
一目惚れをした
俺は咄嗟に手を口に当てた。
「マジかよ"........」
嘘だと思いたい。嘘だと思いたいのに、嘘だと思わせてくれない、うるさい鼓動と、熱い身体
「賢二郎〜、うおぉ.......お前、蹲ってどうした?もしかして......可愛い子でも居た??」
ニヤニヤして聞いてくる、目の前の男を殴ろうと思う。
「っるせーよ、な訳ねぇだろ」
立ち上がって、太一に蹴りを入れながら言う。
その回答と、行動をしたあとこいつはどうせ、「痛い、残念」とか言うんだろうな。そう思っていたら、太一は目を見開いて
「え、ウソ。賢二郎くんマジ??」
手を口に当て、驚いた様子で太一が確認をしてきた。
なんでバレんだよ、バカのくせに
「...........だったらどうすんだよ」
甲高い声を出して、ギャーギャー喚く太一。「賢二郎にも春がっ.....!!」とか言ってるし、ざけんなよお前
「で?どの子なの??一年でしょ?可愛い子だったら........」
あそこらへんとか、と指を指す太一。太一が指を指した方向には、さっきの女子が居た。
お前......という視線を送ると
「え?え?マジ?マジなの?
桜井七瀬なの?」
そうニヤニヤしながら指を指し続ける太一。失礼だろ
桜井七瀬は、入学早々可愛いと噂されてた奴。
別に、普通じゃね?俺はそう思ってた
てか、桜井七瀬じゃねぇし。その、隣だよバカ
「●●○○」、《桜井七瀬と一緒にいる、可愛い子》そう有名だ。
その女子に俺は一目惚れはした。
可愛い.......そういうの思わないタイプだと思ってた。
.......クソが..........惚れた弱みっつーの?
めっちゃ可愛く見えんだけど........くそが....
「.....桜井じゃねぇから」
「いやいやいや!あの反応はそうでしょ!?賢二郎くん恥ずかしがらなくていいんだよ??」
ウザいから蹴っといた。
当の本人は「痛い........絶対図星じゃん.......可愛いとは思うけど、取らないから......」と言っている
「ほら、横の子も可愛いし......?あの子たちセットで有名じゃん?
●●○○さんだっけ?」
思わず「あ"?」と言ってしまった。
太一はまた目を見開いて、笑った
「ちょっ.......まっ.........お前わかり、やすぎ.........!」
大声で笑い続ける太一。お前マジ、〇すぞ
太一はだいじょーぶだって、取らないから!と言ってるが、こいつのことだ。信じられるわけがない。
「.........クソが」
「今日口悪くない??」
俺が、初めて○○を見つけた日
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