【参加型】地味な奴らの派手な冒険
この世界は、ヘンだ。
みんな16歳になると異能力を手に入れる。
俺は、白井モノ。
今日でやっと16歳になる。
(親父は天候操作、母さんは温度調節…)
俺はなんだろう。四季操作か?
期待を膨らませて、ベッドの手に力を込める。
(ン…?なんもない…)
「なんだよっ、なんもねーの!?」
もしかして、口から火が出るとか!?
「はぁ!!」
ヘンな声が出ただけ。
もしかして、目からビームとか!?
「ん…!!」
目がしぱしぱしただけ。
「なんなんだよ~…!!!!」
ベッドから降りて、ドアノブに手をかける。
すると、金色のドアノブが、突然真っ白になった。
(え、ナニコレ!?)
「ちょっと、モノ?はやく降りてきなさいよ」
母さんがちょっと怒りながら、俺の部屋に入ってきた。
「なにしてるの?」
「いや、ドアノブが白に変わったんだよ!!」
「はぁ?って、本当ね…。それがモノの能力なんじゃない?」
「ハァ!?」
「じゃあ、はやく朝ご飯食べてね。あと誕生日おめでとう」
(これが、俺の能力?)
試しにもう一回さわってみると、元に戻る。
ドアを触ると、黒に、足が触れている床は黒に染まっていた。
ベッドもいつのまにか黒と白に…
(俺の部屋の色が、どんどん統一されていく…)
てか、てか…!
「能力、ショボすぎだろォーッ!?」
最悪の誕生日&高校生デビュー
今日は入学式だ。
(サイアク…)
前髪を頭の上でピンで止めて、学ランの下に赤いパーカーを着る。
着替えるときに色が変わるからと、親父が黒い手袋をくれた。
(今日27度だけらめっちゃ暑いんだけど…)
どうやら、手袋や靴下などで防げるらしい。
「行ってきまーす」
通学路では、同じ制服の奴らが能力見せあいっこをしてる。
瞬間移動、吸収能力、などなど
(いいな~~~…)
入学式が始まった。
校長先生の話と、能力のこと、クラス発表と、担任の挨拶。
そして…
「じゃあ、自己紹介ね」
(だよな~っ!!嫌だな~…能力とか絶対聞かれるじゃん…!)
(ま、別の人のフォーマット真似すればいっか)
「はい。我からやります」
そういって、袖をまくったところからでかいヤケドの跡が見えるヤツが自己紹介をし始めた。
「我は有流だ。好きなものは綺麗な水、能力は炎を操れる、弱点は水だ」
(ぐちゃぐちゃじゃねぇか…弱点のものが好きって…)
「試しに炎出してみてよ~っ」
誰かが言って、有流が手から炎を出す。
[太字]ぽわっ[/太字]
それは、卵サイズの小さな炎だった。
(ちっさーーー……)
多分、みんな、絶対同じ事思ってる。
(なんか、どうでもよくなるな…)
そう思って、俺は手を挙げた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
みんな16歳になると異能力を手に入れる。
俺は、白井モノ。
今日でやっと16歳になる。
(親父は天候操作、母さんは温度調節…)
俺はなんだろう。四季操作か?
期待を膨らませて、ベッドの手に力を込める。
(ン…?なんもない…)
「なんだよっ、なんもねーの!?」
もしかして、口から火が出るとか!?
「はぁ!!」
ヘンな声が出ただけ。
もしかして、目からビームとか!?
「ん…!!」
目がしぱしぱしただけ。
「なんなんだよ~…!!!!」
ベッドから降りて、ドアノブに手をかける。
すると、金色のドアノブが、突然真っ白になった。
(え、ナニコレ!?)
「ちょっと、モノ?はやく降りてきなさいよ」
母さんがちょっと怒りながら、俺の部屋に入ってきた。
「なにしてるの?」
「いや、ドアノブが白に変わったんだよ!!」
「はぁ?って、本当ね…。それがモノの能力なんじゃない?」
「ハァ!?」
「じゃあ、はやく朝ご飯食べてね。あと誕生日おめでとう」
(これが、俺の能力?)
試しにもう一回さわってみると、元に戻る。
ドアを触ると、黒に、足が触れている床は黒に染まっていた。
ベッドもいつのまにか黒と白に…
(俺の部屋の色が、どんどん統一されていく…)
てか、てか…!
「能力、ショボすぎだろォーッ!?」
最悪の誕生日&高校生デビュー
今日は入学式だ。
(サイアク…)
前髪を頭の上でピンで止めて、学ランの下に赤いパーカーを着る。
着替えるときに色が変わるからと、親父が黒い手袋をくれた。
(今日27度だけらめっちゃ暑いんだけど…)
どうやら、手袋や靴下などで防げるらしい。
「行ってきまーす」
通学路では、同じ制服の奴らが能力見せあいっこをしてる。
瞬間移動、吸収能力、などなど
(いいな~~~…)
入学式が始まった。
校長先生の話と、能力のこと、クラス発表と、担任の挨拶。
そして…
「じゃあ、自己紹介ね」
(だよな~っ!!嫌だな~…能力とか絶対聞かれるじゃん…!)
(ま、別の人のフォーマット真似すればいっか)
「はい。我からやります」
そういって、袖をまくったところからでかいヤケドの跡が見えるヤツが自己紹介をし始めた。
「我は有流だ。好きなものは綺麗な水、能力は炎を操れる、弱点は水だ」
(ぐちゃぐちゃじゃねぇか…弱点のものが好きって…)
「試しに炎出してみてよ~っ」
誰かが言って、有流が手から炎を出す。
[太字]ぽわっ[/太字]
それは、卵サイズの小さな炎だった。
(ちっさーーー……)
多分、みんな、絶対同じ事思ってる。
(なんか、どうでもよくなるな…)
そう思って、俺は手を挙げた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
このボタンは廃止予定です