- 閲覧前にご確認ください -

この小説に出てくる病気は自作ものから実際にあるものまであります。
実際のものでもかなり極端に書いております故、鵜呑みにはしないようにお願いいたします。

文字サイズ変更

彼らの全て。

#3

幸せな花見。

彼らの要望に応え、俺たちは今、病院の庭と呼べる様な綺麗な湖の近く、桃色に染まった木の下でレジャーシートを広げている。

赤と白のチェックのレジャーシートの上に作ってきたお弁当、デザート、一応のための救急箱をおく。

花見の始まりだ。
好きにしていいと伝えると、みんな好きに動き始めた。


「わぁ〜美味しそうだね〜っ.ᐟ.ᐟくまさんは何食べるっ?」
優亞はお気に入りのぬいぐるみに話しかけ、美味しそうに三色団子を口に入れている。

「リュリュ。綺麗な湖だね。桜が浮いているよ」
龍舞は龍の上に乗って湖を眺めている。
それだけなのに絵になる龍舞はとても綺麗だ。

「、、、眠、。」
寝起きの快晴は“眠い”“寝そう”の2パターンしか口にしない。そしてレジャーシートの上でこくり、こくり、と寝そうになっている。

「なんか見たことあるー。これー。」
緑はじっとリスを見つめている。そしてなんだっけな、と思い出そうと必死になっている。

みんなが楽しげに好きなことをしている。まあ、たまには外に出ないといけないからちょうどいい。



「せんせー。これ何ー?あ、あとこれもー。」

「それはリス。そっちは、虫だな。触るなよ?」

「突くのもだめー?」

「だめだ。」

「むー、、はーい。」

軽く頬を膨らませる緑。
伸ばす音が多い緑の声はいつも眠そうに感じてしまう。いや、聞いているこっちも眠くなりそうだ。


「先生。リュリュが湖に顔突っ込んじゃった。拭くものをくれませんか?」

「ん。了解。遊ぶのもいいがほどほどにしろよな?」

「リュリュ?先生も言ってるでしょ。ゆっくり遊ぼう?」

「気をつけるんだぞ。リュリュも龍舞を落とさぬ様に。」

「了解だ、と。」

会話を終えるとリュリュに乗ってまた湖の方へゆっくり移動する龍舞。
かなり自然に満喫している様だ。


[漢字]「ひぇんせ〜.ᐟ.ᐟ ほれおいひい〜.ᐟ.ᐟ」[/漢字][ふりがな]せんせ〜.ᐟ.ᐟ これおいしい〜.ᐟ.ᐟ[/ふりがな]

「食べながら喋るなよ、、」

「んっ、、だってぇ〜.ᐟ.ᐟ」

「そんなに急かさなくても無くならないぞ。」

「ほんとう〜っ?」

「あぁ。本当だ。」

「だって.ᐟ くまさん.ᐟ.ᐟ」

相変わらずかわいい笑顔を見せる優亞。
優亞の幸せな顔はこちらまでも幸せにする効果があるのかもしれない。


「あ、、先生。おはよう、、。」

「起きたか?」

「うん、。めちゃくちゃ起きた、。」

「快晴はどうする?皆好きなことしてるけど。」

「俺、?皆見とく、。」

「わかった。あ、音楽でも聴くか?ヘッドフォンあるぞ。」

「聞く、。」

「ん。これであってるな?」

「あってる、。」

起きた快晴は動こうとせず音楽を聴きながらみんなを見つめていた。彼曰くそういう方が好きらしい。




好きな時間をそれぞれ過ごした後はみんなでお弁当を食べ、薬を飲む。

その後もめいいっぱい遊びたいのだが、緑と龍舞の薬は強力で副作用が出てしまう可能性もあるため、早くはなるが花見は終わって病室に戻った。

ずっとこういう平和が続けばいいのだがな、、

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

花見が終わりました。
最後のセリフは少し怪しさを出したつもりです。

さぁ何があるのでしょう。

2024/11/09 20:15

ibuki. ID:≫kplpkj2LkIMuY
続きを執筆
小説を編集
/ 3

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL